ただいまの掲載件数は タイトル64747件 口コミ 1175955件 劇場 588件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 蒲田行進曲 > 感想・評価 > 「銀ちゃん、かっこいい…」

「銀ちゃん、かっこいい…」

100点 2009/1/1 14:42 by 出木杉のびた

1982年キネマ旬報ベストテン第1位。同じく読者選出でも第1位。その年の興行的にも大ヒットして、評論家からの評価も高かった、非常に珍しい作品だ。評論家受けする作品はお客の入りが悪いという作品が多いからだ。日本アカデミー賞でも各賞を総なめだった。

改めて見直してみると、これがまた泣かされてしまった。ヤスが銀ちゃんを慕う気持ち、小夏への想い、ヤスの母親の息子への愛情がひしひしと伝わってくる。

最初は生まれてくる子供の為に、どんな危険なスタントでも身体を張ってきたヤスだが、本当に小夏のことを愛した時から、絶対に死にたくないという気持ちが芽生える。人は守るものが出来ると、臆病になってしまう。それは自分に危険が生じると、大切な人を守れなくなるからだ。

銀ちゃんの為、小夏の為に引き受けた階段落ち。しかし、死の危険が伴う挑戦に、決心が鈍る。悩み抜くヤスと、本気で心配してくれる小夏の気持ちが切ない。

風間杜夫や平田満など、舞台出身の役者のセリフがはっきりとした発音で聞き取り易い。そこから飛び出す名セリフの数々。「キャデラックに免許がいるか」「戸籍は屁よりも劣るのか」「餅をついたような性格」「役も女も自分の力量で掻っ攫ってくるものなんだよ」「銀ちゃんかっこいい」「這い上がって来い、ヤス」「だって銀ちゃん傍にいてくれないじゃない」と、原作・脚本のつか節炸裂である。

劇中劇の時代劇撮影中のシーンが流石深作監督、見応えがある。千葉真一、真田広之、志穂美悦子など、当時のアクションスターをゲストに、ヤスが次々と危険なスタントに挑んで、映画を盛り上げる。

大部屋役者のヤスが、顔もろくに映らないのに、どうしてそこまでやるのか、と問われて、「いい映画が出来ればそれでいいんですよ」と答える。この映画に対する愛情が、映画全体から伝わってくるのも、映画ファンや関係者受けした理由だろう。僕も映画のエキストラに出演して、全く映ってないときは、こう言って自分を慰めている。

今観ても、笑って泣かされるこの作品は、やはり日本映画史上に残るべき傑作だと思う。

 

6人がこのレビューに共感したと評価しています。
ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。

  • 新年おめでとうございます。

    2009/1/1 23:19 by 星空のマリオネット

    のびたさん、ちょっとご無沙汰していました。

    『蒲田行進曲』はいいですよね。当時、僕はマイナーな映画が好きだったのですが、こんなに楽しくて哀しくて面白いメジャー映画があるんだと驚いた記憶があります。批判的な見方もあるのでしょうが、風間杜夫も平田満も松坂慶子も本当に素晴らしかった!

    レンタルビデオショップの棚で、今でもたまに『蒲田行進曲』のビデオを見かけ借りようかなあと思うことがあります。家族団欒の正月に観るのも良さそうですね。

    ★ ☆ ★ ☆ ★

    映画生活でのびたさんに出会ってから、ちょうど1年が経ちます。僕は今年も余り新作映画を観なかったのですが、のびたさんは凄いですよね。改めて驚かされています。
    映画館で封切られる映画を待ち構えて観るというのが映画を楽しむ原点。生粋の映画ファンなんだと思います。映画への思いの強さを感じさせてくれるのびたさんのレビューを、今年も読ませて下さい。

  • 今年もよろしくお願いいたします。

    2009/1/2 0:01 by 出木杉のびた

    星空のマリオネットさん、おめでとうございます。お蔭様で僕がここでの生活を始めてからちょうど一年です。ここへ来たばかりの頃、星空のマリオネットさんと知り合えたことが、僕の幸運だったと思ってます。あのやりとりがあったからこそ、一年続けられたのだと感謝しております。

    今、結構乗っているので、この勢いでもう少し投稿数を伸ばそうかなと思ってます。数ではようやく星空のマリオネットさんに追いつきましたよ。内容を充実出来れば一番いいのですけど…。

    自分が映画好きなので、この『蒲田行進曲』のような、映画愛を感じられる作品はとても気に入ってしまいます。今朝WOWOWで観て、何度も泣かされてしまいました。少し前の作品なので、ここでのファンの方が少ないのが寂しいですね。

    あ、この作品には小夏が上半身裸で銀ちゃんにエッチされるシーンがありますので、家族団欒の席にお嬢さんがいらっしゃるとヤバいかも…。

    それから、星空のマリオネットさんのプロフィールのページで、昨年を振り返っていらしたので、僕もあわてて昨年のベスト11を乗せました。

    と言う訳で、密かに星空のマリオネットさんの影響を受けているのびたでした。今年もよろしくお願いいたします。

  • こちらこそ

    2009/1/2 1:53 by 星空のマリオネット

    のびたさんとレス交換するようになってから、僕も映画生活への関わりがずっと深くなりました。こちらこそありがとうございました!

    最近ののびたさんの作品レビュー投稿は、新作を中心にユニークな旧作(清水の次郎長シリーズとか)を含め凄い勢いですよね。300本台というより、次は500本という感じです。陰ながら応援しています。(最近のびたさんが投稿されている映画は僕は観たことがない作品が多いです。貴重な投稿ですよね。)

    それから、今のびたさんのプロフィールページを読みました。次点を含めた22本のうち僕が観ていたのは半分程度、映画館で観たのはさらにそのうちの半分でした(汗)
    日本映画は『ぐるりのこと。』を筆頭に共通点が多いですが、外国映画は結構違っています。ひとそれぞれ映画の見方が違っているのは当然と言えば当然で、理屈というより生理的なものもあるのかもしれません。
    ちなみに、僕が昨年初めて観た映画(旧作を含む)のベストワンは、大林監督の『転校生』でした。いい歳をしてちょっと気恥ずかしいです。

    『蒲田行進曲』の留意シーン、全く記憶にないのですが、さりげなく観ることにします!
    では、今年もよろしくお願いします!

  • もう少し頑張ってみます。

    2009/1/2 23:27 by 出木杉のびた

    星空のマリオネットさん、こんばんは。

    『蒲田行進曲』のあのシーン、僕も記憶になかったので、観てびっくりしました。松坂慶子がここまでやっていたのかと…。この作品の少し前にも、確か全裸のシャワーシーンのある映画が公開されたはずです。その映画に使われたポスターが、ヤスの部屋の壁に貼られていました。その上にジェームス・ディーンのポスターが貼ってあるのを見た銀ちゃんが「誰だこいつ?ハチマキでもしてタコ焼き売ってる方が似合いそうだな」というのが可笑しかったです。

    星空のマリオネットさんは昨年は「寅さん」マドンナに癒されたり、チャップリン映画を観直したと書かれていましたね。僕は竹下景子好きでした。そして、チャップリンはいつかもう一度観たいと思ってます。というかDVD何作も買ってあるので、いつでも観られるのですが、どうも買ってあったり、録画しちゃうとなかなか観ないものです。だから今BSなども出来るだけその放送時間に観るように心掛けています。

    『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、その良さが解ったとおっしゃってましたね。実は僕は公開時一度観て、もう二度と見るまいと封印した作品でした。あれから僕も大人になったと思いますので、もしかして観直したら、新しい発見があるかもしれません。

    と、いう訳で、今年も星空のマリオネットさんを追いかける年になりそうです。

    この映画生活に新しい方も次々と参入してこられますが、止められる方も多いようです。特に一度でも会話された方が、いつのまにかいなくなっているととても淋しいですね。また、ずっと続けていくことが、いかに大変かも分かります。僕は今、何だかムキになってまして、こうなったら、映画観ている間はずっと書き続けてやろうかとまで思い込んでます。自分のためにも…。この文章って、いつまで残っているのでしょうねぇ。

    あ、すみません、いつまた誰かの逆襲にあって、撃沈してしまうかも知れませんが、それまで星空のマリオネットさんも書き続けて下さると嬉しいです。

  • おはようございます、のびたさん!

    2009/1/4 8:46 by 星空のマリオネット

    のびたさんほど頑張れないかもしれませんが、僕もマイペースでレビュー投稿を続けることができればと思っています。マンネリ化したり、投稿意欲が低下したりした時でも、少しずつであっても続けていきたいですね。悪いこともありますが、レビューやレスを通じてつながりができるのは嬉しいです。

    (僕は映画のDVDやビデオはほとんど持っておらず、映画館で観る以外、映画はすべてレンタルして観ています。返却期限がプレッシャーになって何とか観ているというのが現状で、結構しんどい時もあるんです。今年はもう少し自然体で行きたいと思っています。)

    PS
    懐かしの『蒲田行進曲』、観たらレビュー投稿してみます! 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はやはり悪寒のする危険な映画ですが、それだけ強い魅力もあるように思います。
    それから、『星空のマリオネット』へのレス、本当にありがとうございました。また、こちらからもレスしますね!

  • この映画のレビュー、楽しみにしております。

    2009/1/4 23:32 by 出木杉のびた

    星空のマリオネットさんも、これからご覧になるようですので、今はもうこれ以上この映画のことは書かない方がいいですね。楽しみが減ってしまっては申し訳がありませんから。

    今年に入ってから、もうすでに家で5本、映画館で2本観てしまいました。今年こそはもっとじっくり観ようと思ったのに…。

    それでは、『蒲田行進曲』、機会がございましたら、是非ご覧になって、またご感想をお聞かせ下さい。

  • のびたさん、こんばんは

    2009/1/11 1:01 by 星空のマリオネット

    『蒲田行進曲』、のびたさんの次のアドバイスがあったので、とりあえず一人で観てみました!

    > あ、この作品には小夏が上半身裸で銀ちゃんにエッチされるシーンがありますので、家族団欒の席にお嬢さんがいらっしゃるとヤバいかも…。

    そうですね。結構いきなりの場面だったので、面喰いました。
    松坂慶子さんについては、彼女がまだ20歳になる前にテレビドラマ「奥さまは18歳」(岡崎由紀と石立鉄男)で観たのが最初だったと思います。水着姿で登場した彼女はすでに色っぽかったです。

    映画のデビューも書いたので投稿します。

  • 奥様は18歳!

    2009/1/14 23:31 by 出木杉のびた

    〉松坂慶子さんについては、彼女がまだ20歳になる前にテレビドラマ「奥さまは18歳」(岡崎由紀と石立鉄男)で観たのが最初だったと思います。水着姿で登場した彼女はすでに色っぽかったです。

    今頃すみません。このコメントに是非一言。
    僕も「奥様は18歳」は大好きなドラマでした。まだ僕は小学生だったでしょうか。岡崎由紀が好きなませたガキでした。この頃彼女が主役で18歳シリーズ何作か作られたと思いました。そうでしたか、その頃松坂慶子が出てましたか。記憶に残ってないのが残念です。僕はうつみみどりは覚えているんですが…。
    水着姿の若い松坂慶子、是非もう一度見てみたいです。

  • 水着姿の若い松坂慶子

    2009/1/17 0:53 by 星空のマリオネット

    こちらからも、今頃すみません。

    > 水着姿の若い松坂慶子、是非もう一度見てみたいです。
    と言うのびたさんのコメントに対し一言。

    『おくさまは18歳』では、松坂慶子さんの出番はそれほど多くなかったのかもしれませんが、彼女のプールサイドの水着姿は目に焼き付いています。
    当時としては驚くほどセクシーで奇麗だったからだと思います。恥ずかしながら、そのシーン以外は全く覚えていないのです。

    しかし、このドラマは楽しかったですね。石立鉄男と岡崎友紀のスピーディーな掛け合い。ラブコメの草分け的存在なのかもしれません。うつみみどりの「くやしいわ、くやしいわ、なんだかとってもくやしいわ」なんて台詞も懐かしいですよね。

  • くやしいわ

    2009/1/17 8:23 by 出木杉のびた

    星空のマリオネットさん、おはようございます。

    >このドラマは楽しかったですね。石立鉄男と岡崎友紀のスピーディーな掛け合い。ラブコメの草分け的存在なのかもしれません。うつみみどりの「くやしいわ、くやしいわ、なんだかとってもくやしいわ」なんて台詞も懐かしいですよね。

    僕も何故かこのセリフだけは今でも覚えてまして、節回しまで忠実に再現できます。この頃の岡崎友紀は、TV界のラブコメの女王的存在でしたでしょうか。

    これに続くシリーズとして、彼女がバスガイドを演じたりするものがあったと思いました。役名が「まどか」とか「はるか」とか、当時にしてはおしゃれな名前だったと思います。あ、テーマ曲も思いだしました。

    「窓からおもてを のぞいてみるだけで〜♪」
    音痴ですみません(笑)。

満足度データ

蒲田行進曲
100点
25人(12%) 
90点
36人(18%) 
80点
54人(27%) 
70点
44人(22%) 
60点
27人(13%) 
50点
3人(1%) 
40点
2人(1%) 
30点
1人(0%) 
20点
2人(1%) 
10点
6人(3%) 
0点
0人(0%) 
採点者数
200人
レビュー者数
32
満足度平均
76
レビュー者満足度平均
85
ファン
23人
観たい人
87人

 

返信を投稿

名前 ※ニックネーム可
メール ※表示されません
見だし
内容
※ネタばれ、個人・作品に対する誹謗中傷はご遠慮下さい。
※ネタばれや質問などは掲示板
オプション この作品のお知らせメールを受け取る(返信をお届けします)
レビューを初心者モードで投稿する



掲載情報の著作権は提供元企業などに帰属します。
Copyright©2019 PIA Corporation. All rights reserved.

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活


この映画のファン

  • Turkey
  • SA
  • すえりん
  • らも
  • 星空のマリオネット
  • dobutsu
  • hikimaro
  • Stella
  • 猫ぴょん
  • 葱坊主
  • 出木杉のびた
  • チャーリー2011
  • こっぺぱん
  • らんむ
  • おハナさんといっしょ。

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます

関連動画

関連動画がありません

関連DVD

深作欣二監督 シリーズ1 FUKASAKU KINJI WORKS Vol.2 [DVD]

  • 定価:12096円(税込)
  • 価格:8950円(税込)
  • OFF:3146円(26%)

蒲田行進曲 [DVD]

  • 定価:4104円(税込)
  • 価格:3591円(税込)
  • OFF:513円(12%)

松竹名作ツインパック「蒲田行進曲」「時代屋の女房」 [DVD]

  • 定価:6930円(税込)
  • 価格:5845円(税込)
  • OFF:1085円(15%)
『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2019』特集
正統派時代劇『武蔵−むさし−』が公開!
歴史に残る“クライマックス”を見逃すな!『アベンジャーズ/エンドゲーム』特集
WOWOW『連続ドラマW 悪党 〜加害者追跡調査〜』特集
映画ファンなら見逃してはいけないSFスリラー『クローバーフィールド・パラドックス』 『アナイアレイション −全滅領域−』特集
ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる春号登場!
新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ!

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

DCヒーローの動向をチェック!『DCコミック映画』まとめ
あの映画の“核心”に迫る!話題作のキャスト・スタッフに直撃!【インタビュー記事まとめ】
進化し続ける4DXの魅力をレポート!4DXニュースまとめ