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ディズニー映画起死回生の名画
2007/12/16 20:17
by
青島等
「海底2万マイル」(1954)で俳優の高額ギャラに懲りて以来、派手な人気スター起用を回避していた事に加え人畜無害なテーマでイマイチ地味な印象が強く『御家族みんなで観賞できます』がキャッチコピーで、大ヒット作が少なく経営が悪化していたディズニー映画が初の女優のヌードを出して一発逆転の勝負に出た記念碑的作品。
無論社風に合ったテーマで洗練された脚本と演出だから何の問題もないが、社内では裸=成人指定=下品というイメージダウンを恐れて物議をかもした、これが当らなければ会社は買収されるという危機を救い見事に大ヒット、関係者はひと安堵したそうだ。
ロン・ハワード監督とトム・ハンクスの原点でありハンクスはこの頃=ピュアな小心者を演じられる好青年のイメージが本当に良かった。ダリル・ハンナも最高だった。あぶないおじさんジョン・キャンディも良い。水中撮影もNYの夜景も美しいファンタジーであるが国家権力への批判が垣間見えるのは「E.T」(1982)に通じる物がある。
リメイクや続編は作るべきじゃない名画のひとつ。
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