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町山智浩氏の指摘を受けて再鑑賞したが

60点 2017/6/11 15:08 by odyss

最近BS録画にて。以前見たのはずいぶん昔。ロードショウではなかったと思うが、名画座かなんかだったか、それともテレビ放送だったか、それすら記憶にない。

実はこの映画を再鑑賞する気になったのは、昨年、映画評論家・町山智浩氏の著書『最も危険なアメリカ映画』を読んだからである。

この映画の筋書きは、主人公がタイムマシンで1985年から1955年にタイムスリップするというものであるが、町山氏によるとゼメキスのこの作品は、公民権運動の成果が浸透した1985年に作られながら、公民権運動が始まる前の1955年の古い価値観を復活させようとする反動的なものだ、というのである。

で、今回見てみたけれど、うーん、町山氏の主張はちょっと深読みし過ぎじゃないかと。

たしかにこの映画、起承転結がはっきりしていて、作りで言うと50年代のハリウッド古典期のものと言われても仕方がない。アメリカン・ニューシネマ的な、反体制的雰囲気だとか、マイナーへの志向なんてものはいくら探しても見当たらない。そういう作り自体を問題にするならまだ分かる。だが内容的に55年のアメリカ社会を理想化していると(町山氏は主張するのだが)は、見ていて思えなかった。

要するに筋書き的には、85年にダメ家族だったものが、主人公が55年に戻って父母の出会いをやり直させることで、再度戻ってきた85年の家族が変化しているというところがポイントなのだ。別に55年に(結婚する以前の)父や母が50年代的価値観から理想的に描かれているわけではない(結婚前の母は酒もタバコもやっていた)。その根本にあるのは、もともとは弱虫でジャイアンみたいな体の大きいいじめっ子にいじられていた父が(そして元の85年においてはいまだにその男が上司でいたぶられている)、勇気を出して反撃することで自分自身を変えたということなので、まあその辺の展開は映画的安易さに満ちているけれど、要するにそういうお話しだと思って見れば腹も立たない。

55年と85年の違いは、例えば55年に行われたダンスパーティの場でのミュージシャンに見て取れる。踊っている人はみな白人だが、ミュージシャンはみな黒人なのである。つまり差別が根強かった55年にあって、ミュージシャンという職業は黒人が自分の才能を活かせる数少ない職種だったのである。

そのほか、55年と85年の言葉遣いの違いなど、アメリカ人ならもっと楽しんで見られるんだろうなと思える要素がたくさん盛り込まれている。

 

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バック・トゥ・ザ・フューチャー
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