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地主は生きている

70点 2008/2/7 20:22 by アキラ

新文芸座にて見落としていたベルトリッチ作品に出会う。5時間以上の長尺ではあるが、語り口の上手さ故か体感時間は短い。イタリア産ならではの露骨な表現が肌に合ってしまったようです。内容は地方集落での20世紀前半における階級闘争。同じ日に生まれた労働者の息子と資本家の息子の付かず離れずな友情を通して普遍的な労働者と資本家の関係がちょっとシニカルに描き出されます。ただムッソリーニ政権時代が中心で描かれるので話のほとんどはファシストVSコミュニストの構図で展開しています。ここに描かれる地方はパルチザンの影響が強く戦後は東側になった地方のようなので、激しい変化の中で資本家と労働者の関係を語るには最適の時代背景。様々な変化が起こった時代ですが、やはり最大の変化は革命よりも話の冒頭で祖父と父の対比として語られる資本家側の意識の変化なように思えます。富農が貴族の見栄やプライドを捨て利己的な資本家と化してしまった事が労働者を階級闘争に駆り立てる最も大きな火種。

牛小屋に呼び出された農民の生娘。老人は彼女に牛の乳搾りを口実に自分のチンコも搾ってもらう。現代の良識からすれば幼女虐待、児童買春、未成年者略取、婦女暴行。とんでもないブルジョワな訳だが、私はこの老人が嫌いになれません。後半に描かれるファシストがあまりに卑劣だから麻痺してしまった訳ではありません。労働者たちに対して太っ腹で彼らを庇いつつも弱い所を見せようとせず、一方で何も出来ない情けない男を演じつつしっかりと農場を切り盛りする。労働者に不安も圧力も感じさせず責任を背負って生きる彼の姿こそ見習うべき資本家の姿に思えます。そんな老人が家畜に紛れて少女にチンコをしごいて貰おうってんだからカワイイものじゃないか。主人公の親友である孫なんかよりもよっぽど資本家の美徳を感じます。チンポが勃つ内が華。頭で考える合理化は色っぽくない。足で考えチンコで撮る土臭い色気こそがイタリア映画の生命。赤旗が翻るシーンには『ラストエンペラー』のベールを連想させられました。

 

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満足度データ

1900年
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5人(26%) 
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5人(26%) 
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採点者数
19人
レビュー者数
8
満足度平均
77
レビュー者満足度平均
75
ファン
8人
観たい人
11人

 

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