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本当に涙が滝の如く…

100点 2008/1/21 23:04 by 出木杉のびた

父親が過酷な現実から5歳の息子を守るためにウソを貫き通す。

脚本が良く出来ている。巧みに張られた伏線が、下手をすると単なるホラ話に終わってしまう内容を充分過ぎる程カバーしている。

また、コメディ−にしたのも正解だ。ナチスのユダヤ人虐殺を描いているだけに、シリアスドラマにすると、かえってウソっぽくなる。
これは悲しくも感動的なおとぎ話だ。

父親を信じて、懸命にウソのゲームに参加する息子。やがてウソが真実になるとき、ラストのストップ・モーションに涙は滝のように流れ出した。こんなに泣いたのは久しぶりだ。これだから映画はやめられない。僕はこんな作品に出会うために、映画を見続けているのだと再確認させられた。日頃、エンドタイトルがむやみに長すぎると文句をたれてている僕だが、この作品に限っては短すぎた。涙が乾かないのだ。

「ニュー・シネマ・パラダイス」と並ぶイタリア映画の傑作だ。

注)僕は映画館で2回観ています。映画館で観た後、TV画面で見直すのと、最初からビデオ等で観るのと感動の度合は違うとは思います。

 

16人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • おはようございます。

    2008/12/23 11:58 by 出木杉のびた

    牧坂さん、僕はこの三十年ずっと劇場で映画を観続けております。DVDは再見または、見逃してしまった作品に限っています。家で観ていると、どうしても邪魔が入ったり、画面に集中出来ないのです。

    さて、この作品は僕が数多く観た中でも、とても好きな作品のひとつです。このレビューはまだ「映画生活」を始めて間もない頃、昔の記憶で書いたものなので、かなり頼りない内容ですね。いつかまた観直して、もう一度文章にまとめたいとは思っております。

    そうですか、『ピノキオ』がBSで…。実を言うとこちらは観てません。『ライフ〜』があまりにも素晴らしいので、かえってこの監督のその他の作品がどうも心配なのです。トルナトーレ監督も、『ニュー・シネマ〜』の呪縛から逃れられないように思えます。

    しかし、牧坂さんがご覧になるようでしたら、僕もお付き合いいたしましょう。ではまたお会いいたしましょう。

  • ボンジョルノ、お姫様

    2012/5/27 22:23 by 出木杉のびた

    シズオカ×カンヌウィークのイベント上映にて鑑賞。また大きなスクリーンで観られて大変嬉しい。↑以前のレビューでいつかまた書き直したいとあるので、この機会にまた書きました。↓

    笑って、笑って、笑って…そして泣かされた。ナチスのユダヤ人弾圧が背景にありながらも、人生は美しいと思わせてくれる、映画史に残る傑作であろう。

    今回観直して、やはり一際見事に思えたのが、練りに練られた脚本。内容はくっきり前半と後半に分かれているが、グイド(ロベルト・ベニーニ)が小学校教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)に猛烈なアタックをかける前半から、ユダヤ人迫害の影をちらつかせている。叔父の家を襲う、若者の集団の描写である。そして前半のクライマックスに登場する馬には、ひどいいたずら書き。それさえも関知せず、堂々と乗りこなしてグイドを登場させるのが、逆に痛烈な迫害批判になっていてお見事だ。

    さて、前半はグイドとドーラの出会いから愛の逃避行までが、笑いをふんだんに描かれていく。一目見た時からすっかりドーラに惚れ込んでしまったグイドの、手を緩めない愛の猛攻振りには圧倒される。女性を愛するということに対するひたむきさ、情熱、そんなグイドの一途さに憧れてしまった。結局自分が出来ないことを映画の主人公がやってくれるので、つい自分もその気になって感情移入してしまうのだ。

    グイドとドーラの出会いは突然だ。何せドーラが空から降って来たのをグイドがキャッチしてしまうのだから。この突発的な出会いをグイドは以後作戦として使うから憎い。こういうのを女性が運命と感じてくれたら、しめたものだ。最初の出会いでグイドの言う「こんにちは、お姫様」が、以後何遍も繰り返され、重要なキーワードとなる。

    グイドは基本的にホラ吹きである。しかし、そんな嘘を真実にしてしまうトリックと運がグイドの心強い武器だ。笑いのネタとして何度も見せる仕掛けを、後に愛の奇跡に昇華させてしまう脚本の妙。例えばしつこいくらいにグイドが取りかえる帽子のギャグ。マリアという女性が放り投げる鍵。グイドの友人の車と同車種の恋敵の車。なぞなぞ好きのドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)との問題の出し合い…。これらが後に全て愛の奇跡を演出する小道具の役割を果たす。

    前半から後半への時間経過を示す場面転換も素晴らしい演出だった。

    後半の舞台はユダヤ人収容所。ここで幼い息子のジョズエに現実を悟らせない為にグイドが一世一代の大ボラに挑戦だ。こんなことは実際には出来っこないので、ここは前半のコメディの世界観の継続で乗り切ることになる。グイドのウソに目を輝かせて信じてしまうジョズエ役の少年も素晴らしい表情で応えてくれる。

    グイドが放送を使ってドーラに送るメッセージに泣かされる。そして想い出の音楽を流すレコードから溢れる愛情。愛の軌跡は、ここでも通用している。ナチスの迫害にも負けない愛。そして愚かな行為を笑い飛ばしてしまう風刺が効いている。

    そしていよいよクライマックス。これまで描いてきた、嘘を真実にしてしまうマジックの積み重ねがあったからこそ、ラストの大ネタが決まる。お父さんはホラ吹きだけど、けして嘘はつかない。笑えるギャグが伏線となり、その伏線の集積が愛の奇跡を再び起こす。嘘が真実に変わる瞬間、涙が止めどなく溢れてくる。

    グイドは家族を守る為に必死に嘘をついてきた。嘘も貫き通せば真実になる。そしてそれを信じる気持ちも、また愛であろう。

  • Re: 本当に涙が滝の如く…

    2012/6/6 19:41 by 猫ぴょん

    こんばんわ
    のびたさんのレビュー読んで速攻レンタルww
    家人が誰も居ないときに一人でじっくり

    観た後は出掛けられない顔に(笑)

    この作品まったく知りませんでした
    家事と仕事と子育てであまり映画を観てない時期だったので。

    とっても素敵な作品でした。
    ありがとうございました♪

  • Re: 本当に涙が滝の如く…

    2012/6/6 21:25 by 出木杉のびた

    こんばんは。

    これは散々笑わされた後で、終盤一気に涙が吹きだしますので、お一人でこっそり観られたのは正解ですね。

    猫ぴょんさんに、素敵な作品を紹介できて、とても良かったです。僕のレビューがきっかけで作品をご覧になられた上、感動していただくなど、レビュアー冥利に尽きます。こんな時本当に「映画生活」を続けていて良かったなぁとつくづく思います。

    こちらこそありがとうございました。
    猫ぴょんさんの「言霊」にも乾杯!

満足度データ

ライフ・イズ・ビューティフル
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採点者数
925人
レビュー者数
152
満足度平均
83
レビュー者満足度平均
82
ファン
253人
観たい人
514人

 

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