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イメージの海に溺れた。

90点 2019/6/13 20:21 by 未登録ユーザ メスクリン人

海獣の子供

まずは「凄いものを見た」と言うのが第一印象だった。
今の日本のアニメーション表現技術の全てをつぎ込んだと言える意欲作なのだろう。
高度な絵画的表現、膨大な数の海洋生物を動かし続ける技術、漠然としたイメージを具象化してみせたアーティストとしての能力。
この作品に携わったスタッフは世界でも最高峰のレベルであることが伺える。

ストーリーに関しても秀逸だ。
前半のジュブナイル調の謎解きから一気に宇宙創成物語に突き進むジェットコースター感は鳥肌ものだった。
次々と登場する脇役たちの人物背景はすっ飛ばし、観る者の想像力に任せる潔さも新しい。
謎が謎を呼ぶ会話の意味を探ろうと脳をフル稼働させながら、一つも見逃すまいと画面に集中せざるを得ない造りとなっている。

久石譲の音楽も素晴らしかった。
視覚情報に集中することを邪魔しないのと同時に、潜在意識に訴えて気分を高揚させる控えめ且つ力強さが気持ち良い。

本作に於いて特筆すべきは後半の「イメージの海」に溺れるトリップ感だろう。
中学生の時にスクリーンで観た「2001年宇宙の旅」のスターゲイト?を通過するシーンに通じるものがある。
日本映画でもこんな映像を作ろうと試みる時代がやっと訪れたのかと感慨深い。

しかしながら、第二の印象は「商業的に成功するのか」という危惧だ。
前半と後半の乖離や、謎を謎のまま観客にゆだねる手法がどれだけ受け入れられるのか。
少年探偵が殺人トリックを事細かに解説して見せるようなアニメが大ヒットする時代に共感を得られるのか。

小生としては謎を解き明かしたり理解する必要など無く、自分なりに解釈するすべき話だと受け取った。
なぜなら、実はそこには確たる真理は無く、作者が「世界がこうして出来上がっていたら面白いかな」と想像した作り話だからだ。
つまり、自由に解釈するべき素材を与えてくれる物語だから・・・

イメージの海に浸り、イメージの海に潜り、イメージの海に溺れる映画だったな。

 

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満足度データ

海獣の子供
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70
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