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“王の天才”のアキレス腱

90点 2018/6/8 16:31 by くりふ

バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉

この版も“バフぢから”とでも呼ぶべきものが漲っており、堪能しました。インタ版で充分面白かったから感想ほぼ同じですが、デーヴァセーナの“返歌”追加は語りとしても効果的。他は、より油がさされて滑らかに動き出した、との実感です。一方、二度目にみたら気になった、というところも出てきた。つらつら書いてみたいと思います。

後半お家騒動のヒートアップに、グズグズした印象を受けた。監督が「兄弟間の確執や思い、シヴァガミの内面をより詳述したかったが、時間内に収められなかった」と発言しているが、その影響かと思った。

個々で言えば、まず父アマレンドラの“無垢という弱点”が弱い。彼って“王として天才タイプ”で、本能的にかくあるべき行動をしてしまう。たぶん失敗から学ぶことを知らなくて、疑うことを知らない。学んだ上で下々の心を知る…という経験もなかったのでは? だからバラーラデーヴァの嫉妬心などにも無頓着なのでしょう。この無垢さを“弱点”としてより立てれば、ヒリヒリするドラマになったと思う。

バラーラデーヴァは“悪役に割り振られて”いるが、上記とも絡むが、そんなに悪い奴かね? と思った。物語の外側から悪を盛られた感じで、ちと可愛そう。ダークサイド化の経緯が不明。アマレンドラ個人への憎しみばかり募らせて、一国独裁への野望が不鮮明。現場主義なのはエライしね。“上から目線”度も薄くて。最終バトルの盛り上がりに絡むが、敵の目線まで早々に降りて来ちゃうんだよねこの人。

シヴァガミは相変わらずの猛女で、だから王国を率いていけるのもわかるし、それが慢心に転びがち、なのも納得なのだが、今回はより“愚かさ”が気になった。それでも、本作での後悔があってこそ、前作OPの「何としても赤子を救わん!」の執念に涙してしまうのですけどね。

他、展開として、これはインタ版でも膝カックンだったが、せっかく取り戻した母ちゃん、大事なトコで放置すんなよ!…に膝カックン×2。お役目から言えば、ここはアヴァンティカが守んなきゃダメでしょう!タマンナーの見せ場としても欲しかったところ。あと野暮なツッコミだが、25年間幽閉され、老いた筈のデーヴァセーナの顔があれほどふくよかなのは何故?(笑) 長く生かすためいいもの食べさせてもらってたのかな。王族だし。運動もしないし、…ってこと?

もひとつ、インタ版でも終盤戦ではダレてしまったのだが、基本が平行移動だったからか? と今回思った。子マヘンドラの物語とした時、滝登りに始まり、ひたすら上を目指すべきでは?と思うわけです。

例の“人間おむすび投げ”は空に放たれますが、放物線なんですよね。マヘンドラ最後の一太刀も、壮大な(笑)ジャンプを見せるも、やっぱり放物線。どうもこの辺りに不発感があります。

せっかく物理的頂点として、ピラミッドか!みたいに高ーいマヒシュマティ城があって、天辺?に一度、悪のご一同を置いてもいるのだから、そこまで登りつめての一騎討ち、が見たかったですね。高ーい巨(虚)像の扱いはわかり易かったですが、逆にあれの行方で決着がついたも同然だから、そうはさせるか!と続く執念の頂上戦が欲しかった。

…で、やっぱアレですよ、決着後は百階分くらいの階段落ち!

それでも死ななくて、クッション代わりになる“枯れたふりする怨念の塊”まで転がったところで…目の前にボロボロの足。…見上げると、手の中で揺れ盛るものが…これですよこれ、オレバーフはこれ!(笑)

…なんてことも妄想して楽しみましたが、“バフぢからの漲り”の前では小さなコトなので、堪能できたコトには変わりません。よって点数的にもインタと同じくらい。また本作と前作は、前後篇ではなく補完し合って一本、とも思うため、やっぱり総じて同じくらいの評価です。

いま、関連書籍を遊泳中なのですが、これがまた面白い。後でそこから追記する気になったら、自己レスなどで続けたいと思います。

 

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  • バーフアニ、シーズン1制覇。

    2018/8/17 1:24 by くりふ

    投稿の流れから、インターナショナル版の方で触れたのですが、この完全版がまだ公開中なので(祝!)、参考になればとこちらに続けます。

    アニメ版プリクエル『バーフバリ 失われた伝説』、シーズン1見終わりました。革新性は感じないが面白かった。アニメとしての見栄えは並でしたがまあ珍しく、物語の方ではなかなか引っ張られました。
    https://youtu.be/WadL4OlR3oQ

    幾つもの要素が絡みますが、やはり若きバーフバリの成長が柱ですね。バラーラデーヴァは悪役としての成長が楽しみでしたが、割と早期に悪固まりしてしまい、シーズン通してひたすら悪だくみに勤しむのでなんだ、これだと映画とあまり変わらないな、と思いました。

    アクションは完全に映画の勝ち。実写でアニメみたいなことやっているのに、アニメの方が、動きが不自由。これはインドアニメの限界か。

    訳アリ近国王女とのロマンスありで、それなりの美女だが萌えられる絵ではなく、半裸でフェロモンぶん撒きしていたタマンナみたいなエロスは皆無。これはTVだから仕方ないか。殺しのシーンも直接描写はうまく避けてあって、血が一滴も出ないのでした。

    歌と踊りが皆無なのは謎。アニメでやっても実写に届かな過ぎて無理なのかな? インドのアニメ事情には無知ですが、興味あるところ。

    あと、ヨーダみたいな“師匠”がいい味出していました。

    全体、一見さんにはお勧めしかねますが、映画で主要人物に興味を持った人なら、何らか接点が見つかると思いました。

    インド本国ではもう、シーズン3まで進んでいるようですね。国内版、続けてレンタル出来たら、このまま付き合うつもりです。

満足度データ

バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉
100点
6人(27%) 
90点
7人(31%) 
80点
7人(31%) 
70点
2人(9%) 
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採点者数
22人
レビュー者数
9
満足度平均
88
レビュー者満足度平均
89
満足度ランキング
24位
ファン
5人
観たい人
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