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老いの自由自在

80点 2018/2/14 17:20 by odyss

花筐/HANAGATAMI

大林宣彦監督の最新作だというので、ファンの私としてはとりあえず劇場に駆けつけました。
もっとも、不安もなかったわけではありません。
前作の『野のなななのか』がイマイチだったからです。

本作品も、ラストのあたりでちょっと惜しいなと思う箇所がありました。
「戦争は二度としてはならない」という言葉がモロに語られてしまうこと、そして原爆のキノコ雲の絵が出てくること。
ああいうふうに、言いたいことをモロに出してはいけません。
それまでの展開から、若人が戦争に取られてしまう悲惨さは十分伝わっているのですから、むしろ言いたいことは抑えないといけないのです。

でも、全体として見てみれば、大林監督の老いの自由自在が伝わってくる映画ですね。
まず、女優たちの魅力。

前作でも活躍した常盤貴子さん、実に美しい。45歳には全然見えない。しかも作品の後半では怪しいムードも見せてくれる。

若手女優では、矢作穂香と門脇麦も悪くないけど、私の好みからすると山崎紘菜ですかね。

そして、ちゃんと常盤さんと矢作さんに脱がせてしまう(あんまり見えませんが)のがまた大林監督らしい。
うん、こうじゃなくちゃ。

男優も、満島真之介と長塚圭史がいずれも独特な感じで良かった。柄本時生も役どころに合っていました。ただし窪塚俊介は、いくらなんでも老けすぎ。長塚もそうだけれど、でも彼の場合は役が役ですからね。

唐津の祭おくんちの様子や、太宰治や中原中也などの文学作品への言及など、昭和初期的な雰囲気と、当時の男子学生の抽象性の勝った懊悩など、見るべき部分が多くあります。

一見雑然としているようでいて、老いた大林監督の自在な映画作りが観客にしっかりと津伝わってくるのです。
何だか、監督の昔の作品『野ゆき山ゆき海べゆき』をまた見たくなりました。

 

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満足度データ

花筐/HANAGATAMI
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採点者数
17人
レビュー者数
10
満足度平均
79
レビュー者満足度平均
89
ファン
5人
観たい人
16人

 

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