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ジッパ・ヒトカラゲー

50点 2018/2/27 13:11 by くりふ

グレイテスト・ショーマン

予告編にひゅ〜うぅまにずむ詐欺を感じ、“映画当たり屋”したくなり劇場へ。貯まったシネコンポイントでタダ見!…が“バーナムの法則”に則り、全観客をカモ化する詐欺力に満ちていれば拍手したのに、箸にも棒にもかからぬデキで困ってしまった。これならハッキリ罵倒できる『ラ・ラ・ランド』の方がまだ、心に残るよ…垢のように。

物語は、15分くらい企画会議して多数決で決めたアウトラインを脚本と称し、その中ココとココとココに曲入れよーぜ!で作っちゃったような安直なものでした。

フリークスは、差別どうこういう前に、扱いが雑過ぎ。が、こうしないと彼らを映画の駒としてコロコロ使えなかったのでしょうね。

障碍の問題を“色の違い”くらいに薄めようというのが、本作のポジティブな訴えだろうとは思う。その象徴が全員集合してのダンス。…の筈ですが、そこに参加するのはフリークスの一部、身体能力が近しい者だけ。これじゃ“人と違っていい”とは逆の主張だよね。皆、同じように踊れないと美しくないって言ってんだから。

これはお金取って見せるショーになっていて、映画を見る観客の前に、映画内でショーを見る観客がいて、彼らが拍手喝采している。コレ、何を喜んでんの?と首を傾げてしまった。こういうショー自体を初めて見た驚き、ならまだわかるが、フリークスが皆と一緒に、同じように踊っている感動、だとしたら嘘くさ過ぎる。そもそも、当時そんなショーあったの?フリークスは個別の見世物だったわけだからね。

現代の感覚を描きたいなら、現代の話にすればいいじゃん。

ある事情から“This is me!”と歌い出すフリークス、が感動の場面になっているけれど、これも参加は一部メンバーのみ。人種を偽ったり、足の高さ底上げしてたりのメンバーもいたと思うが、そんなん止めてホントの自分デビュー!ってやってないでしょ。なのに皆が皆、ホントに“This is me!”と思ってるように見せてしまう演出ってどうなん?

メンバーは身体の症状も、その苦しみも苦労も、団への参加動機も続ける意思も、一様ではない筈です。本作を見ていると、“十把一絡げ”とはこのことだな、と思わざるを得ません。

それらの問題に目を瞑っても、ミュージカルシーンが概ね凡庸なので没入できなかった。カメラに向かってワーと迫るばかりのパターンで、アベンジャーズかよ!みたいなカットもあったりして、なんかシラケた。これなら映画ではなく、生舞台で見た方が映えるな、とは思いましたけれど。

映画ならではの見せ方だった“空中緊縛プレイ”のところはよかった。ゼンデイヤちゃんの肢体に見惚れました。バーでの交渉ミュージカル、はヤリ過ぎててギャグみたい。笑っちゃったよ。

バーナムの伝記として見たら、かなり整形してんじゃないですかね。彼が興行師デビューしたのは、老いた黒人奴隷を買って“160歳を超えたジョージ・ワシントンの元乳母”とデッチ上げ、見世物にして金を稼いだこと。この件スルーしている時点で本作は…ねえ。伝記じゃない、って言いたいのだろうが、この仕上がりなら、バーナムをモデルとしたオリジナルにすべきだったと思う。

“観客を喜ばせればいい”のがバーナム・スピリッツらしい。そこに沿った映画を目指したことはわかります。が、これがエンタメだというなら、私はエンタメが嫌いになりそうです。

 

3人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • グレイテスト・コンマン

    2019/1/17 12:29 by くりふ

    この映画をみる前に、バーナムの伝記や自伝を当ってみたが、邦訳としての決定版は見つからなかった。サーカス史の中での位置付けはわかったものの。確かにいち時代を築いた人ではありました。サーカスの発明者でないのですけどね。

    先日、『サイゾー』誌に小原真史という方の“写真時評”という連載があり、地上最大のショーと題したバーナム伝が3回に渡り、連載されていたことに気づきました。現在発売中の最新1月号が最終回。

    お、いいねと手繰って読んでみたら、新発見された事柄はなかったものの、見世物師としてのバーナムを、端的に伝える良い記事でした。

    当然『グレイテスト・ショーマン』にも触れていますが、否定表現はやんわりですね(笑)。オトナの事情でしょうか。

    端的なのは以下の一文。↓

    自らのアイデンティティを主張するフリークスが『This is Me(これが私だ)』という曲を歌うシーンがあるのだが、実際に彼らに許されていたのは、ありのままの自分を見せることではなく、雇い主から与えらえたキャラクターを演じることでしかなかった。「これがお前だ」、あるいは「これは何者?」と。

    ↑読んでホッとしました(笑)。映画をみていて、嘘くさくて仕方なかったからね。

    映画の根幹部分での主張が大ウソ。
    でも、バーナムを描いた映画だからアリなんですよね。客を喜ばせられれば嘘だろうが構わない。それがバーナム・スピリッツ。

    で、感動できれば何が描かれていても気にしない、という観客に支えられているのが、現代の娯楽映画事情だと思います。

    他、バーナムとフリークスの関係について、以下の記述に成程と思った。一座のスターとなり、世間の有名人ともなってゆく「親指トム将軍」との関係について↓

    ショーに出演したフリークたちのすべてが雇い主のバーナムと良好な関係だったわけではなく、おそらくストラットンとの関係が特別だっただけなのだろう。

    ↑憶測として書かれていますが、実際そんなものだったのでしょうね。

    もひとつ、とっても含蓄?あるバーナム名言を。

    「使う道具はいくらよくてもよすぎるということはないし、むしろ最も気を使わなければならない道具といえば、生きた道具―人間である。」

    映画を振り返ると、道具を生かしてないなー、と感じます(笑)。

  • 歌はいいねえ…(渚カヲル風)

    2019/3/19 17:32 by くりふ

    映画が酷かったので、音楽の印象も悪くなっていたが、ふと、サントラだけ聴いたらどうだろう?と思いYoutubeチェック。

    タイトル曲など炭酸抜けたゴスペルみたいだったけど、以下の3曲は、切り出した単体で聞くと、歌“は”いいねえ…。「Let it go」がそうであったように。

    ★This is Me
    https://youtu.be/wEJd2RyGm8Q
    →映画でのマイノリティの扱いは酷かったが、曲だけなら、マイノリティ鼓舞ソングとして力が漲ります。

    ★Never Enough
    https://youtu.be/fKEMBn_JdCE
    →レベッカ・ファーガソンが口パク…歌っていた悲恋バラード。ひとつの演歌として素晴しい。

    ★Rewrite The Stars
    https://youtu.be/gdjR2lvIfJ4
    →独立したラブソングとして切り出せばただ、美しい。

    この場合、映画が扱う題材を連想させないから良いのだと思いました。

満足度データ

グレイテスト・ショーマン
100点
92人(29%) 
90点
87人(27%) 
80点
59人(18%) 
70点
44人(13%) 
60点
26人(8%) 
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3人(0%) 
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20点
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10点
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採点者数
316人
レビュー者数
144
満足度平均
84
レビュー者満足度平均
86
満足度ランキング
4位
ファン
48人
観たい人
146人

 

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