ただいまの掲載件数は タイトル58097件 口コミ 1134677件 劇場 595件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 今夜、ロマンス劇場で > 感想・評価 > 映画愛溢れる一途な恋の物語

映画愛溢れる一途な恋の物語

90点 2018/2/11 0:15 by みかずき

今夜、ロマンス劇場で

これほど素晴らしい作品だとは全く予想していなかった。本作は、映画愛に溢れた、若い男女の恋愛に真摯に向き合った感動的なSF仕立ての本格派ラブストーリーである。

本作の舞台は昭和35年。映画全盛期。主人公は、映画の助監督をしている青年・健司(坂口健太郎)。彼は、映画館・ロマンス劇場に通い詰め、憧れのお姫様・美雪(綾瀬はるか)が主演している古い作品を観ることを楽しみにしていた。ある日、突然、美雪が健司のいる現実世界に現れる。健司は、当初、天真爛漫で勝気な美雪に戸惑いながらも、次第に惹かれていく。美雪も健司の一途さに惹かれていくが・・・。

本作は、奇想天外な現実離れしそうな設定であるが、4人の役者の演技が奏功して、感動的な作品に仕上がっている。何と言っても、美雪を演じる綾瀬はるかが素晴らしい。彼女の生活感のあまり感じられない佇まいが、スクリーンから飛び出した、お姫様という役柄にピッタリ当てはまる。オードリーヘップバーンを思わせる数々の美しいファッションにも目を奪われる。彼女の良さが最大限に引き出された作品と言えるだろう。間違いなく彼女の代表作になるだろう。

健司役の坂口健太郎も負けてはいない。美雪とは好対照の、映画好きの不器用で一途な青年を熱演している。美雪への熱い想いが胸を打つ。大スター役の北村一輝は当時の大スターがどんな存在だったかを快演している。主人公とのやり取りが面白い。ロマンス劇場の館主である柄本明は、人生経験豊富な達観した佇まいで、ちょっとした台詞の一つ一つが味わい深い。

前半は、面白いラブストーリー程度だったが、後半に入り、徐々にラブストーリーのクオリティが高まり、切なさが増してくる。自然に涙が溢れてくる。ラストシーンは敢えて劇的な展開にはせず、そうであって欲しいと思っていた納得の幕切れだった。台詞は少なく、映像表現で観客に語り掛けてくれたので、その分、作品に感情移入ができ感動的だった。

本作は、全編を通して、仄々とした、包み込まれるような温かさ、優しさが感じられる。心地良く鑑賞できる作品である。主人公を始めとして映画に関わる登場人物が多く、映画愛に溢れる台詞が盛沢山で、設定を含め、映画ファンには堪らない作品である。

 

1人がこのレビューに共感したと評価しています。
ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。

  • Re: 映画愛溢れる一途な恋の物語

    2018/2/13 1:03 by ぱおう

    みかずきさん、こんばんは。
    私の方にもレス下さって、ありがとうございました。
    私は、自分のレビューに書いた事情で10点だけ引いて80点でしたが、内容的にはみかずきさんのレビューにほぼ共感一致です。
    (ファンタジー色が強くて、SFっぽくは感じませんでしたが……。)

    > 本作の舞台は昭和35年。映画全盛期。

    私はもう少し後の時代しか知りませんが、既にあれほど盛んではなかったと思います。
    その後、さらに下火になっていたのが、最近シネコンで盛り返しつつあるのでしょうか。
    こういう時代の移り変わりも背景になっていて、「映画」がテーマとして強く打ち出されている作品ですね。

    > 何と言っても、美雪を演じる綾瀬はるかが素晴らしい。彼女の生活感のあまり感じられない佇まいが、スクリーンから飛び出した、お姫様という役柄にピッタリ当てはまる。

    『僕の彼女はサイボーグ』でも、「生活感」のなさが別の意味で効果を上げていたと思います。
    きりっとした役どころの似合う方ですね。

    > 健司役の坂口健太郎も負けてはいない。美雪とは好対照の、映画好きの不器用で一途な青年を熱演している。

    『君と100回目の恋』では、クールな印象でしたが、今回は純朴な役が似合っていました。色々なタイプを演じ分けられる方のようですので、これからも注目したいです。

    > 前半は、面白いラブストーリー程度だったが、後半に入り、徐々にラブストーリーのクオリティが高まり、切なさが増してくる。

    コメディと思って観ていたら、いつの間にか感動作になっていた感じです。

    > 本作は、全編を通して、仄々とした、包み込まれるような温かさ、優しさが感じられる。心地良く鑑賞できる作品である。主人公を始めとして映画に関わる登場人物が多く、映画愛に溢れる台詞が盛沢山で、設定を含め、映画ファンには堪らない作品である。

    映画らしい映画を撮りたいと思って作られた作品と感じました。題材も映画そのものですし、映画の存在意義を語るセリフも散りばめられていました。
    ヒロインが象徴するものは何かとか、深読みすると、別の角度からのメッセージが浮かび上がるようにも思います。

    今年は、洋画・邦画とも期待出来そうですね。
    それでは、また宜しくお願いします。

  • Re: 映画愛溢れる一途な恋の物語

    2018/2/13 23:27 by みかずき

    こんばんは。ぱおうさん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    >私は、自分のレビューに書いた事情で10点だけ引いて80点でしたが、内容的にはみかずきさんのレビューにほぼ共感一致です。

    そうでしたか。
    確かに、あの事情ならば、10点減点もなるほどですね。

    >私はもう少し後の時代しか知りませんが、既にあれほど盛んではなかったと思います。
    その後、さらに下火になっていたのが、最近シネコンで盛り返しつつあるのでしょうか。
    こういう時代の移り変わりも背景になっていて、「映画」がテーマとして強く打ち出されている作品ですね。

    私も、映画は斜陽の真っ只中頃の世代なので、
    本作みたいな、活気ある現場を見ると羨ましくなります。仰る様に最近漸くシネコンで復活しつつあるのは嬉しい限りです。だからこその映画愛溢れる作品なのかもしれませんね。

    >今年は、洋画・邦画とも期待出来そうですね。

    そうですね。洋画は昨年同様に好調ですし、今年の邦画は勢いを感じますね。洋画も邦画も豊作になることを期待したいですね。

    では、また、共感作でお逢いしましょう。

    失礼しました。

  • Re: 映画愛溢れる一途な恋の物語

    2018/2/21 8:32 by 10年目のソフィ

    みかずきさん

    こんにちは。レスありがとうございました。
    相変わらずの熱のこもったレビューにほっこりです。
    本作、まさに映画人、映画そのものを織り込んだ構成でわ、こーいう映画、撮りたかったんだよなあという思いがヒシヒシと伝わってきました。
    ニューシネマパラダイスからローマの休日、オズの魔法使いと怒涛の攻勢に、映画通のみかずきさんのハートにドキュンでしたよね?

    いま会いにゆきます、猟奇的な彼女などもにおい、ラストはそうくるか〜、だから綾瀬はるかちゃんなのね、とまんまと泣かされました。

    新参者が友人と約束しているこやともあり、なかなかいけませ〜ん 笑
    近々、足を運びたいと思います。

    ではでは

  • Re: 映画愛溢れる一途な恋の物語

    2018/2/21 23:34 by みかずき

    こんばんは。ソフィさん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    仰る様に、映画好きには堪らない作品でした。
    映画愛に溢れた作品でした。
    色々な作品を連想しましたね。

    作り手の映画への想いが全編に溢れていました。
    終始、心地良く鑑賞できました。

    原作のないオリジナル脚本の良さが出ていたと思います。

    では、また共感作でお逢いしましょう。

    失礼しました。

満足度データ

今夜、ロマンス劇場で
100点
8人(15%) 
90点
16人(30%) 
80点
15人(28%) 
70点
6人(11%) 
60点
4人(7%) 
50点
1人(1%) 
40点
1人(1%) 
30点
1人(1%) 
20点
0人(0%) 
10点
0人(0%) 
0点
0人(0%) 
採点者数
52人
レビュー者数
39
満足度平均
81
レビュー者満足度平均
82
満足度ランキング
42位
ファン
10人
観たい人
38人

 

返信を投稿

名前 ※ニックネーム可
メール ※表示されません
見だし
内容
※ネタばれ、個人・作品に対する誹謗中傷はご遠慮下さい。
※ネタばれや質問などは掲示板
オプション この作品のお知らせメールを受け取る(返信をお届けします)
レビューを初心者モードで投稿する



掲載情報の著作権は提供元企業などに帰属します。
Copyright©2018 PIA Corporation. All rights reserved.

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活


上映情報

池袋  立川  渋谷  東武練馬  木場  大泉  南大沢  品川  平和島  六本木  豊島園  府中  多摩センター  亀有  昭島  豊洲  武蔵村山  西新井  日の出町  有楽町  錦糸町  新宿三丁目  日本橋  新宿  二子玉川  お台場  調布  上野 

他の地域

 

この映画のファン

  • ぶりんじ
  • Miran
  • 映画監督かい
  • uちゃん。
  • 桃龍
  • 青島等
  • じぇろにも三世
  • takappesan
  • みかずき
  • 秋楡

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます

『ゲット・アウト』×『マザー!』映画館で観たいのはどっち投票!
『リメンバー・ミー』日本版無料特別上映会ご招待!
世界を震撼させた衝撃作が日本上陸!
『星くず兄弟の新たな伝説』のココがロック!
本年度オスカー最有力作品! キャストの熱演と緻密な脚本が生み出した濃密な人間ドラマ『スリー・ビルボード』ほかチリの俊英が放つ『ナチュラルウーマン』など話題作続々更新中! 映画論評・批評の新コーナー
新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ
ぴあ Movie Special 2018 Winter ぴあ映画特別号 冬号登場! 冬の話題作の特集や最新情報がいっぱい! ご招待も大量放出!

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』まとめ
スーパーヒーロー、遂に終結!DCコミック映画まとめ