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ジャズの魅力溢れる青春の軌跡

80点 2018/3/18 0:00 by みかずき

坂道のアポロン

予想以上に真摯で直向きな作品だった。本作は、ジャズに魅せられた3人の高校生の青春を描いている。邦画にしては珍しく、ジャズの持つ魅力に溢れた作品である。

本作の舞台は、1966年の長崎県佐世保市。親の死で佐世保の親戚の家に預けられることになった高校生・西見薫(知念侑李)は、親戚にもクラスにも馴染めず悶々としていた。しかし、ふとした切掛けで、クラス委員の迎律子(小松菜奈)、喧嘩ばかりしている川渕仙太郎(中川大志)と知り合い、ジャズという音楽を通して、当初、3人は意気投合し心を通わせていく。しかし、次第に3人の恋心は、噛み合わなくなり、混乱していく・・・。

1966年の昭和の雰囲気が漂う街並みのレトロ感が良い味を出している。ジャズという音楽に合っている。ほろ苦いストーリーにも合っている。ストーリー、雰囲気、音楽が一体となって、作品を創り上げている。

ピアノ担当の知性派・薫、ドラム担当の・野性派の仙太郎という対照的な性格の2人の絡み合いが絶妙である。正しく、水と油のような彼らが友情を深めていく経緯が面白い。

青春物語というと、単純に青春を謳歌した作品が多いが、本作はそんな単純明快な作品ではない。3人は輝いてはいるが、未熟で不器用な生き方しかできず、時に3人の想いは噛み合わなくなる。そんな彼らを救ってくれるのは、ジャズという音楽である。音楽があれば言葉は要らない。物語の節目での薫と仙太郎のセッションシーンが出色である。彼らの想いを音楽に乗せて語り合っているような雰囲気がある。彼らの友情の深まりとともに、彼らのセッションは熱を帯びてくる。特にクライマックスのセッションシーンは、魂のぶつかり合いのようで、胸が熱くなる。ジャズという音楽の持つ力が体感できる。

友情、恋、音楽。本作は、青春を語るのに不可欠な3要素を巧みに織り交ぜて綴られる直向きな青春の軌跡である。

 

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  • Re: ジャズの魅力溢れる青春の軌跡

    2018/3/20 20:07 by ぱおう

    みかずきさん、こんばんは。
    ノリのいいレビューをありがとうございます。

    本作を振り返ると、やはりジャズセッションのシーンの熱さが素晴らしかったですね。
    ついレビューも盛り上がってしまうのでは?

    > 予想以上に真摯で直向きな作品だった。本作は、ジャズに魅せられた3人の高校生の青春を描いている。邦画にしては珍しく、ジャズの持つ魅力に溢れた作品である。

    自分のレビューに書いたのですが、私は普段はクラシックファン、それも重厚なオーケストラ作品が好みなもので、ジャズのノリにはシンクロしないのですが、本作や『スウィングガールズ』は、ジャズの素晴らしさを垣間見せてくれました。
    何だか、「魂の叫び」とでも言うような、音の対話がすごかったです。

    > 1966年の昭和の雰囲気が漂う街並みのレトロ感が良い味を出している。ジャズという音楽に合っている。ほろ苦いストーリーにも合っている。ストーリー、雰囲気、音楽が一体となって、作品を創り上げている。

    よく文章にして下さいました。本当に、ジャズでなくちゃだめでした。
    最初は、「教会にジャズ?」等々と違和感が大きかったのですが、ストーリーを追っているうちに、次第にすべての背景がジャズという音楽に凝縮されて感じられるようになりました。

    > ピアノ担当の知性派・薫、ドラム担当の・野性派の仙太郎という対照的な性格の2人の絡み合いが絶妙である。正しく、水と油のような彼らが友情を深めていく経緯が面白い。

    皆が怖がって避ける仙太郎と、彼を恐れずに平気で付き合う薫には、一見真逆に思えても、底には通じるものがあったということなのでしょうね。
    後半でその辺も描かれますが。

    > 物語の節目での薫と仙太郎のセッションシーンが出色である。彼らの想いを音楽に乗せて語り合っているような雰囲気がある。彼らの友情の深まりとともに、彼らのセッションは熱を帯びてくる。特にクライマックスのセッションシーンは、魂のぶつかり合いのようで、胸が熱くなる。ジャズという音楽の持つ力が体感できる。

    先にも述べましたが、見ていてこちらも胸が熱くなりました。
    「ジャズという音楽の持つ力」と言う表現が適切と思います。

    > 友情、恋、音楽。本作は、青春を語るのに不可欠な3要素を巧みに織り交ぜて綴られる直向きな青春の軌跡である。

    実に、直球ですよね。王道の材料で、王道のストーリーを織り上げた素晴らしい作品だと思います。
    それでは、また宜しくお願いします。

  • Re: ジャズの魅力溢れる青春の軌跡

    2018/3/20 23:18 by みかずき

    こんばんは。ぱおうさん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    昨年からミュージカル作品に目覚めてしまったので本作のセッションはGoodでした。
    薫と仙太郎の魂のぶつかり合いのようで、迫力十分でした。圧巻でした。

    学生時代に好きだった女性がジャズファンだったので、2人でジャズ喫茶に行ったのを懐かしく思い出しました。

    最近観たミュージカル洋画でも音楽の持つパワーに圧倒されましたが、やはり音楽って凄いですね。

    懐かしい曲なら、聞いただけで、当時のことが蘇ってきます。映画も同じですが。

    邦画も、
    もっと積極的に音楽を取り入れてくれれば、
    もっと面白い作品ができると思います。

    では、また、青春映画でお逢いすることになると思います。

    失礼しました。

満足度データ

坂道のアポロン
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7人(17%) 
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4人(10%) 
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採点者数
40人
レビュー者数
25
満足度平均
78
レビュー者満足度平均
80
ファン
11人
観たい人
40人

 

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