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孤独を感じるすべての人へ

90点 2018/4/11 18:12 by こむらがえり

ワンダーストラック

1977年ミネソタの少年ベンと1927年ニュージャージーの少女ローズ。聴覚障害を持つ二人は、それぞれ自分の居場所を探す旅に出る。向かった先はニューヨーク…。

二人の物語が交互に映し出されるこの映画。
特にローズのパートはセリフがなく、まるでサイレント映画を観ているかのような感覚。静かに淡々と進みます。


時代が50年違ってもローズとベンの孤独は同じ。

母を亡くしたベンは住んでいた家を売られそうになる。父を探してニューヨークに出てきたものの、知り合いもいない、財布も盗られてしまう。彼の心細さが、あの雑踏に揉まれるシーンによく表れています。

またローズが好きな女優の映画を観に行く場面。”これからはオールトーキーの時代!”という幕を目にし、自分の好きなものからも取り残されるような寂しさを感じる。
ニューヨークの自然史博物館で隕石をスケッチしていると、自分と同じ年ぐらいの子たちが楽しそうに遊んでいる様子が気になる。なんだか哀しくなってしまうんですね。「私の居場所はどこ?」と書いて、その紙をヨットの形に折り、隕石にそっとのせる。

それからもう一人、孤独な少年が出てきます。
ニューヨークでベンと出会ったジェイミー。
彼は授業で習った手話をベンに教えてあげます。
デヴィッド・ボウイの「スペースオディティ」を聴きながら、手話で話し、心を通わせる二人の姿に涙が止まりませんでした。


無性に切なくなったり、寂しくなる。
そんなときはまた、ベンやローズやジェイミーに会いたくなるはず。


鑑賞後、トッドヘインズ監督のインタビュー記事や公式サイトの特別映像を観ているとなんだか胸が熱くなり、この映画に出会えてよかったと心から思いました。


(2018年4月9日 シネ・リーブル梅田にて鑑賞)

 

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満足度データ

ワンダーストラック
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採点者数
23人
レビュー者数
8
満足度平均
72
レビュー者満足度平均
73
満足度ランキング
138位
ファン
2人
観たい人
22人

 


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