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この裁判の争点に関する件。

80点 2018/9/16 17:08 by 未登録ユーザ リーガル・マインド

否定と肯定

面白い映画でした。
一見の価値があると思いますが、一見された方も私の感想をお読み頂いた後に、もしも再見などして頂けたら、より面白く感じて頂けるかも?などと思います。

と、言いますのは、私の見たところ、この映画が描いている裁判の争点とは、
ホロコーストがあったのか?なかったのか?
ではなく、
被告は原告を侮辱したのか?
である点に注目をして頂きたいからです。

多くの方の感想を読みますと、ホロコーストはあったんだから、原告のオヤジは負けて当然、いい気味だ、のような内容が多いように感じますが、この感想は間違っていると思うのです。

原告のオヤジが、本当に「ホロコーストはなかった」と信じているのなら、被告の先生の誹謗中傷は、間違いなく誹謗中傷そのものであって、原告のオヤジは本当に侮辱されているのですから、勝訴させてあげなければならないのです。

私としましては、袋叩きを覚悟で書きますが、この事実を皆さんに見落として頂きたくありません。

ホロコーストが、本当になかったんだと信じているのならば、正直に「ホロコートストはなかった」と述べることは、「言論の自由の名のもとに、絶対的に保護、保証されなければならない」ということに気づいて頂きたいです。個人的に。

この裁判で立証されたのは、
原告のオヤジは、ホロコーストはあったんじゃないのかな?と思いつつ、にも拘わらず、ホロコーストがあったことを隠蔽する意図を持って「なかった」と述べた、つまり、嘘をついたということで、つまり、このオヤジは嘘つきのろくでなしだ、ということなわけです。

だから、
このオヤジが嘘つきのろくでなしだと立証できたので、彼を「嘘つきのろくでなし」と述べた被告は、原告を侮辱していないことになり、故に勝訴した。
そういう裁判であるということをご確認いただきたいと、私、個人的に願っております。

ホロコーストなんてなかった!
そう言っただけなら、誰からも「嘘つき」だの、「ろくでなし」だの「詐欺師」だのと言われない世の中になって欲しいと思った、というのが、この映画を見た正直な感想であります。

とても興味深い、面白い映画ではありました。

 

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  • Re: この裁判の争点に関する件。

    2018/9/19 23:36 by バナバナ2

    アーヴィングは自称「歴史研究家」と名乗っているのですから、普通の右翼のおっさんとは違います。
    「歴史研究家」が証拠を偏った見方をして、ホロコーストは無かったという本を出しているのですから、これは大問題ですよ。

    この裁判で、歴史研究家と名乗る価値なし、と決定付けられたので、賠償金で破産してしまったのでしょう。
    しっかり自分のやった事に責任を取らす西洋のやり方は好きです。

  • コメントを頂き、ありがとうございます

    2018/9/20 10:03 by 未登録ユーザ リーガルマインド

    バナバナ2さん、コメントを寄せて頂きありがとうございます。
    ご説、ごもっともです。
    仰るとおりです。

    ただ、私が指摘したのは、バナバナ2さんが仰っているところの、

    >証拠を偏った見方をして、ホロコーストは無かったという本を出している

    という点につき、原告のオッサンに、故意・過失があったのか?という点が重要ですよ!
    ということなのです。

    この裁判での被告側の立証活動によって初めて、
    「原告のオッサンは、『故意に』、偏った見解を発表した」ということが立証されたのであって、その点こそが「この裁判の」重要な争点であることを見落として欲しくない、ということを私は言いたいのです。

    このスレに書かれた感想を読んでいて、その点について留意されている方がほとんどいないのかな?という印象を受けたので、老婆心ながら注意喚起のための指摘をさせて頂いたことを、誤解なくご理解頂けると幸いに思います。

    そうでないと、絶対的な多数の人々が、真摯な信条から地球が平らだと信じている世の中において、「それでも地球は回っている」と発言することが、命がけの行為だった時代と、今とが、そんなに違わない世の中になってしまうよなぁ〜などと、思ってしまいます。

    最初の書き込みでも書きましたが、
    この裁判の争点(たぶん、この映画のテーマ)は、実は「ホロコーストがあったか?なかったのか?」では全然なく、
    「ホロコーストはなかった!」と言ったことで、『直ちに』侮辱を受けたり、偏見の塊だと頭から決めつけられたり、そういう発表をすることに恐怖を感じさるを得ないような世の中は、本当に良い世の中なのか?という点にあるように、わたくし、個人的に感じた次第です。

    最後の、裁判長が判決を「ためらっている」という胸の内を見せるシーン、強烈なインパクトのある、衝撃的なシーンであったと思いました。
    わたくし、個人的には、この映画の中で、ピカイチのシーンだったと思っています。

    そういう私の言いたい部分を、ご理解頂けると、とてもうれしいのですが…。

  • Re: この裁判の争点に関する件。

    2018/9/20 12:00 by バナバナ2

    リーガルマインドさんがおっしゃりたい事は何となく分かりましたが、例えが悪い様な…。

    「地球が球体で自転している」とか「ホロコーストがあったかどうか」などは現代では証明できるので、証明できる事に対して侮辱してきたり、けなしてくる人は、相手の方が偏見の塊だな…と思えるのですが、
    「クジラを殺したり、食べるのは悪」とか、「タバコを吸いたくて吸っている人の人権がまるでない事」とか(私は全く吸いませんが)、もっと小さな事案でも、くっきり割り切れない事に対して「これが正義」とか「お前はおかしい」と糾弾するのは怖い事だと思います。

  • 本当は怖い、「これが正義」と思っている地位・権力を持つ人々。

    2018/9/20 13:51 by 未登録ユーザ リーガルマインド

    バナバナ2さん、再びコメントを頂き、ありがとうございます。

    仰るとおり、私の言いたいことはなかなか理解されにくいのかな?と、自分でも思います。
    が、要するに単に、

    「どんな立場で何を言おうと、そこに悪意や過失がなければ、その人及びその人の主張は尊重されなければならない。それが言論の自由という原則である。」
    ということだけです。
    表向きには。

    で、表向きには、ちょっと言えないかな?と思う本音も、敢えてもう一つ書いてしまいますと…。
    この映画の場合、確かに原告のオヤジは悪意のあるえせ歴史学者であって、また「ホロコーストは『あった』」が定説だと思われるので、そのオヤジ自身やその主張が否定されて当然、なのかもしれません。

    が、しかし。
    いや、むしろ、だからこそ、
    原告が悪意のあるニセ学者であり、
    被告が(たぶん)権威も地位も(たぶん財産も)ある立派な学者であるからこそ、

    それらの前提に惑わされることなく、予断を持つことなく、
    被告が、原告に対して行った行為が、本当に、客観的に、違法性のない行為だったのか?

    について、判決を下す必要があった
    ということも、加えて私は言いたいのです。

    で、実を言いますと、わたくし、個人的に、被告のしたことはたぶん、違法性を有するであろうと思っているのです、バナバナ2さんだけに告白してしまいますが…。

    で、映画を見る限り、レイチェル・ワイズ演じる先生も、「ちょっと、マズいこと、しちゃったかなぁ?やり過ぎだったかなぁ?」と、裁判の過程で気づいて、反省していくように見えました(少なくとも、私には)。

    で、更に。
    この映画の場合、その判決が、
    「ホロコーストの存否について判断した」
    かのような『印象(というか、誤解)』を世間に与えるだろうことが容易に想像でき、
    それはすなわち、「肯定派」の人々を勢いづかせ、
    逆に「否定派」の人々を過激な行動に駆り立てかねない
    あるいは逆も容易に想像できる

    …ので、
    裁判長の苦慮、逡巡が、実に胸にグッとくるのです。

    何の力もない、金もない片田舎の食い詰めたニセ歴史学者のオヤジが、かわいそうにも侮辱され、いじめられて、生きていくことさえままならない状態に追い込まれているのを、気の毒に思って、いくばくかの金銭を支払えとの判決を下しても良いんじゃねッ?っとさえ思うのに、何で(この裁判と直接)関係のない奴らが、これまた関係のないことで騒ぐねん?
    侮辱に基づく損害賠償請求の裁判だッ!この裁判はッ!!
    いいからほっといてくれ!

    …と言う感じの、裁判長の心の声が聞こえてきそうな気がしましたよ。
    ま、これは、あくまでもわたくし個人的にではありますが…。

    ということで、
    これが私の言いたいことです…。

  • Re: この裁判の争点に関する件。

    2018/9/20 15:50 by バナバナ2

    私は1955年制作の、フランス人監督が連合国が絶滅収容所を開放した時に撮った映像を繋げた『夜と霧』(広島原爆の6フィート運動で返還されたフィルムを繋いだドキュメンタリーと同じ様なもの)という作品を観た事があるので、

    >「ホロコーストの存否について判断した」
    >かのような『印象(というか、誤解)』を
    >世間に与えるだろうことが容易に想像でき、

    ではなく、まごう事無く、実際にホロコーストは行われたと思っています。
    白黒映画でしたけど、カラーだったら見るに堪えないものが一杯映っていました。

    アーヴィングは一応歴史学者として、色々な資料を実際観ていたのに、わざわざ偏った情報を選別して、本にしたり講演したりしてますからね。
    映画の中に出てきた女性学者の家は、アメリカの一般的な住宅に見えましたが、アーヴィングの家は豪邸じゃありませんでした? メイド服を着た黒人のメイドさんも居たし。
    とても片田舎の食い詰めた歴史学者には見えなかった。

    女性学者の講演を急襲して中断させたのも、わざわざ法廷に起訴したのも、話題を作って自分の本を売りたいのだろうなと思ったので、どうしてもこのおじさんが可哀想には見えなかったです。

    『夜と霧』を観たら、あまりの悲惨さに無言になってしまいますが、もし機会があれば、ご覧になって頂きたいです。

  • 少し極端な例でご説明します。

    2018/9/21 10:41 by 未登録ユーザ リーガルマインド

    バナバナ2さん、私とのやりとりにお付き合い頂き、ありがとうございます。
    袋だたきになるかな?と思っていたので、大変にうれしく思います。

    が、私の言いたいことを、やはり分かって頂けていないようなのが残念です。

    なのでやむを得ず、少々極端な例でご説明をしたいと思います。

    まず、私は、原告のオヤジが、いわゆる歴史修正主義者と呼ばれる、好ましからざる輩のうちの一人であることを認めています。
    次に、ホロコーストの事実があったであろうことも、認めています。

    がしかし…。
    私が言いたいのは、
    この映画に描かれている『裁判』は、
    歴史修正学者の好ましからざる行為を糾弾するため
    や、
    ホロコーストが歴史的事実として存在するのか?
    などを『判定する』目的で開かれているのでは、

    『ない』のだ!

    ということです。

    この映画で描かれている『裁判』は、
    被告の先生が、原告のオヤジを
    『侮辱したのか?してないのか?』
    を判断するための裁判なんです。

    で、タイトルに書いた極端な『例』を挙げたいんですが…、

    例えば、この映画の被告の先生が、原告のオヤジを、
    とんでもない嘘つきのろくでなし」だから、という理由で、
    ぶん殴ってケガをさせた
    ために起こされた『損害賠償請求』だと、
    一旦、置き換えてみて頂けないでしょうか?

    そう考えると、
    いくら原告が、歴史修正主義の嘘つきのろくでなしだったとしても、
    裁判の結論は、
    「被告は原告に賠償金を支払えっ!」
    でなければならない、っという説明を私がしたとしても、ご納得頂きやすくなるかと思います。

    はい、確かに、被告は原告のオヤジを「ぶん殴った」りしてはいません。
    私が今挙げた例は、私の言いたいことを分かって頂き易くするための、一定の極端さのある「仮定」ではあります。

    が、この説明で私が分かって頂きたいのは、被告のした行為は、確か、被告の著書において、原告のオヤジを名指しで「嘘つきのロクデナシ、と避難した」といったことだったと思いますが、この行為が原因となって、原告のオヤジが『社会的に抹殺される』という被害を引き起こした、と捉えるならば、被告のしたこの行為は、単に原告を『ぶん殴る』などという行為よりも、遙かに大きな違法性がありそうだな?っていう印象を私に与える、ということです。

    確かに、原告のオヤジは、歴史を自分の都合の良いようにねじ曲げるような行為を繰り返し行ってきたり、彼を支持する人々を扇動したりするなど、好ましからざる人物であり、社会に多大な影響を与えかねない懸念が間違いなくあるでしょう。

    が、しかし…。
    それでも、
    原告のオヤジを『ぶん殴っても構わない』とは、多くの人が考えないだろうと思うのと同様に、
    「著書で、名指しで非難して、社会的信用を失墜させて良いか?」、「これは不法行為に該当しないのか?」
    こうしたことが、この映画の中の裁判で、判断されていますよ、それが、この裁判の争点なんですよ、というのが、私の言いたいこと、なのです。

    で、この映画の中の裁判長は、飽くまでも私の印象に過ぎませんが、「このオヤジをここまで追い込むことには、幾ばくかの違法性があると言わざるをえないのでは?」とか「言論の自由を圧殺した行為になってしまっているのでは?」という心証を持っていたように見えました。

    私たちは『正義』で、彼らは『悪』。
    たぶん、それはそうなのでしょう。
    私もそれは認めます。それを否定するつもりは、私にはありません。

    がしかし。
    それでも、『正義ならば悪に対し、何をしても良い。何をしても許される』という訳ではない、という事実、これを忘れないで欲しい、この点に留意して欲しい。

    これが私の言いたいことなのです。
    ご理解頂けたでしょうか?

  • Re: この裁判の争点に関する件。

    2018/9/22 15:59 by バナバナ2

    実際にアーヴィング氏に多額の賠償命令が出たのはこの裁判ではなく、オーストリアで起訴された裁判の様です。

    このイギリスでアーヴィング側が訴えた裁判では、女性学者がなぜその著作で彼の事を「インチキ野郎」と書いたのかを、訴えられたから証明しただけです。
    女性学者の弁護士チームも、ただその事だけに集中して弁護していましたね。
    社会的信用が失墜したのは、アーヴィング氏が行ってきた事が裁判で明らかになって、自分で招いた結果の様に思いました。

    船越英二さんが松居一代さんを名誉棄損で訴えた裁判でも、誰から見ても一方的にひどい名誉棄損を行った様にみえた松居さんは不起訴になっていましたし、この裁判も、妥当な判決の様に思いました。

満足度データ

否定と肯定
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2人(4%) 
90点
4人(8%) 
80点
19人(38%) 
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採点者数
50人
レビュー者数
18
満足度平均
74
レビュー者満足度平均
78
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観たい人
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