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歴史を正そうとするより、まず自分を正せ

70点 2017/12/16 15:54 by tabula_rasa

否定と肯定

10年ほど前、チベット問題が取り沙汰されたとき。それに関心のある方とお話をしたことがあります。「中国によるチベットへの侵略とそれに伴う殺戮や暴力、破壊行為などの人権侵害を歴史的事実として認めないひとがいるのですが、どう思いますか?」と問うたところ、その方は苦笑いしながらこうおっしゃいました。
「それは歴史認識の違いというよりも、教育の問題だね」

そう言われてみると、歴史を頭から否定される方というのは、ちゃんとした教育を受けていないのではないかと思わせるような方が多い気がします。本作に登場するホロコート否定派のアーヴィングという人物も。この作品がどこまで氏の言動を正確に描いているか知りませんが、映画を見る限り、やっていることがひどく幼い。ひとの講演であたりかまわずわめき散らした上に、「ヒトラーがガス室送りを指示した書類を持ってきた者には金をやるぞ」って。
じっさいにそんな証拠があったら、千ドルどころじゃない価値があると思うんですが……。

しかし主人公のデボラもちょっと幼いところがあって、この訴訟を受けて立ってしまう。ここで弁護団が登場しますが、じつはある意味、この物語の本当の主人公は彼らではないかという気がする。それで映画としては、弁護団の視点から描いた方がよりおもしろくなったのではないかと思えてしまい、そこに少々不満が残ったものの、その弁護姿勢は勉強になりました。不愉快な相手にどう対応すればいいのか? といった点で日常的に応用できそうです。

最後に、歴史検証の件に話をもどします。私個人は歴史から学ぶことは多々あるので、真実がどうだったかを追求するのは、べつに悪いことはではないと思っています。ただ、それが度を過ぎると、ただの執着でしかない。アーヴィングは、ホロコーストを否定するのに人生を費やしている人物だそうですが、私から見ると、時間を無駄に浪費しているようにしか見えない。

はっきり言って、ホロコーストがあろうとなかろうと、私にはどうでもよろしい。否定派の意見が認められても、『アンネの日記』が愛読書であることには変わらないだろうし、自分の生き方における影響はもっとすくないはず。

なぜなら、いちばん大切なのは「今をどう生きるか」だけだからです。

2017/12/08 TOHOシネマズ西宮OS(10)

 

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満足度データ

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