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「原作」と比べなければおもしろい

70点 2017/12/1 21:03 by ヒゲくぼ

火花

12月、映画の日の2本目は「火花」。評価が低いんで「どうしようかな〜?」と思ってたけど、やはり気になって見てみました。

で、おおまかに言えば、それほどひどい作品じゃありませんでした。

「ジョジョ」然り、「ハガレン」然り、原作を知る人ほど自分の持つイメージと比較してしまうので評価が辛くなるのは仕方のないこと。おそらく、映画だけを見た人には、普通におもしろかったんじゃないかな?

で、私は、と言えば「原作」も「ドラマ」も見てたクチなんだけど、巷に溢れるクソミソな評価は酷すぎると思う。

私の見方は…

まず原作は「徳永」の目を通して全て描かれているわけで、「神谷」さんですら「徳永」のモノローグの中に生きている産物。それぞれのキャストの「話し言葉」で成り立つ「脚本」にした段階で、ストーリーは同じでも、あらすじを辿るだけになってしまう。それぞれの内面が描けていないのだ。

主人公以上に存在感が必要な「神谷」。天才だが大衆に迎合することなく、危ないバランスの上に立っているカリスマ。その「カリスマ」性は全く表せていない。例えば、冒頭近くの「太鼓の太鼓のお兄さん」。原作を読んだ時から「無理あるな〜」と思ったシーンだが、「神谷」の狂気をたたえたバランスを伝える良いエピソードだ。比較をしては良くないが、ドラマ版の波岡一喜はこのシーンで良く神谷を演じたと思う。映画版の「神谷」は毒が抜けた良い人に見えてしまう分、なぜ「徳永」がそこまで「神谷」を慕うのか、説得力に欠けるのだ。

また「徳永」だが、先に挙げたように、原作がほぼモノローグ中心だっただけに、それを排してセリフだけにしてしまうと、「徳永」が胸の中に抱える「屈折した心」を表現しきれず、「ちょっと悩んでるイケメンの芸人」としか認識されない。「徳永」=「又吉」ですから、林遣都→菅田将暉とどんどんカッコよくなっていく中で、ますますイメージがかけ離れていく。これも比較してはかわいそうだが、スパークスの最後のネタ、ドラマ版林遣都には泣かされたが、残念ながら菅田将暉の芝居にはそこまで迫ってくるものは感じられなかった。まあ10時間を要したドラマ版と2時間にまとめた本作を比較することはできないんだけど。

要するに、映画として本作はおもしろいし、悪くない。だが原作で又吉が書いた「徳永」と「神谷」が描ききれてはいない。まさにダイジェスト版だ。もし本作で「火花」に興味を持った人は、遡って原作を読めばいい。そこにホンモノの「徳永」と「神谷」はいるから。

撮影場所が全部、私自身にも所縁の地ばかり。渋谷で育って、吉祥寺で働いてた私にはどこを切っても馴染みのある風景ばかりで彼らの青春の中に私も入り込んだような気分になった。

エンドロールで流れる「浅草キッド」。桐谷健太って上手いわけじゃないけどイイ声してるな〜。胸にしみるわ。ビートたけし作詞・作曲、イイ歌だ〜。カラオケで歌お。

(カメオで顔を出す芸人さんはいらない。雰囲気をぶち壊す)

 

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満足度データ

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