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映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 亜人 > 感想・評価 > アクションに徹したシンプルで潔い作品

アクションに徹したシンプルで潔い作品

70点 2017/10/9 20:54 by みかずき

亜人

最近は、凝った、捻りの多い理屈っぽい作品が多いが、本作は、そういう作品とは一線を画した、極端に言えば、何も足さず、何も混ぜず、何も捻らず、只管にアクションに徹した潔さが奏功したシンプルな作品である。

舞台は2017年の日本。研修医である永井圭(佐藤健)は交通事故死するが、死後、肉体が蘇生し生き返ることで、自分が特殊身体能力を持った不死身の新人類“亜人”あることを知る。彼は亜人であるが故に現人類に虐げられるが、同じ亜人である佐藤(綾野剛)に救われる。そして、マイノリティーである亜人達は、佐藤をリーダとして現人類に戦いを挑んでいく。しかし、主人公は、戦いを好まず、佐藤と対峙していく・・・。

不死身の人間というと、本年公開の時代劇“無限の住人”を思い出す。無限の住人が、不死という無間地獄を彷徨う主人公を描いたのに対し、本作は、不死の人間は亜人というマイノリティーであり、彼らの現人類に虐げられた怒りが描かれている。何といっても佐藤を演じる綾野剛の圧倒的な存在感が際立っている。軽妙な言葉遣いではあるが、心の底に抱えている現人類に対する煮えたぎる憎悪を全身で表現していて凄味がある。一方で、主演の佐藤健は、唐突に亜人であることを知って迷い苦しみながらも自分の取るべき道を必死で探していく主人公のストイックさを好演している。

本作は緻密な作品ではない。粗削りで突っ込み処も多い作品である。背景、設定の大雑把な説明はあるものの、詳細説明はしない。深追いはしない。登場人物達の人物像の掘り下げも浅い。荒唐無稽であり、生き返りのルールにも矛盾がある。しかし、亜人対現人類、佐藤対主人公の戦いにフォーカスし、アクションに徹しているので、ストーリー展開にスピード感がある。アクションシーンは、亜人の特徴を活かした斬新なものではあるが、銃撃戦、格闘技が中心であり、アクション映画の基本に忠実である。結果として、アクション映画の良さが存分に引き出された作品に仕上がっている。

ラスト。上映時間も短く、あっと言う間にエンディングを迎えてしまったので、物足りさが残った。次を予感させるエンディングだったので、続編に期待したい。

本作は、理屈で観てはいけない。野暮は言ってはいけない。アクションシーンを無邪気に無心に堪能する作品である。

 

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  • Re: アクションに徹したシンプルで潔い作品

    2017/10/9 21:54 by あらぼ〜

    みかずき様

    コメントありがとうございます。

    > 最近は、凝った、捻りの多い理屈っぽい作品が多いが、本作は、そういう作品とは一線を画した、極端に言えば、何も足さず、何も混ぜず、何も捻らず、只管にアクションに徹した潔さが奏功したシンプルな作品である。

    みかずき様のおっしゃるようにシンプルですね〜。
    アクションに徹した潔い作品です。

    > 何といっても佐藤を演じる綾野剛の圧倒的な存在感が際立っている。軽妙な言葉遣いではあるが、心の底に抱えている現人類に対する煮えたぎる憎悪を全身で表現していて凄味がある。

    本当に、佐藤役の剛くんが永井圭役の健くんを際立たせていますね。
    20年にも及ぶ人体実験。佐藤を憎みきれません。

    > 本作は、理屈で観てはいけない。野暮は言ってはいけない。アクションシーンを無邪気に無心に堪能する作品である。

    試写会、レディースDAY、公開記念イベント
    と3回観てしまいました。
    観るたびに、色々発見できます。

    私も続編を観たいです〜
    では、またm(_ _)m

  • Re: アクションに徹したシンプルで潔い作品

    2017/10/10 21:46 by 無責任な傍観者

    こういうのって、なぜ亜人が出来たのか、とか誰のせいだ、とか社会的な原因を追及するモノなのに、そういうのは全くなくて、亜人がいるってのが当たり前の世界なんだよね。
    んでもって、リアリティー無視のやりたい放題でノンストップアクション!
    あの飛行機なんか、「うわ、そこまでやるか…」ってちょっと引いたけど(笑)、まあ、世界観と割り切って楽しみました。
    まあ、割り切ってアクション面に絞り込んだのが正解でした。

  • Re: アクションに徹したシンプルで潔い作品

    2017/10/10 22:35 by みかずき

    こんばんは。あらぼ〜さん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    いつもながら、多作・多数回鑑賞ですね。
    それだけ、作品に惚れ込むって凄いですね。
    そんなに惚れ込まれる作品って幸せですね。

    私は、劇場鑑賞は、一期一会主義なので、
    というか、リピートするだけの体力がないので、
    集中力を高めて鑑賞しています。

    では、また、今度は洋画でお逢いしたいですね。

    失礼しました。

  • Re: アクションに徹したシンプルで潔い作品

    2017/10/10 22:46 by みかずき

    こんばんは。無責任な傍観者さん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    >こういうのって、なぜ亜人が出来たのか、とか誰のせいだ、とか社会的な原因を追及するモノなのに、そういうのは全くなくて、亜人がいるってのが当たり前の世界なんだよね。

    そうですね。冒頭から、亜人ありきという設定は意外でしたが、これは、理屈抜きで観る作品なんだと冒頭から割り切って観ることができました。

    >んでもって、リアリティー無視のやりたい放題でノンストップアクション!
    あの飛行機なんか、「うわ、そこまでやるか…」ってちょっと引いたけど(笑)、まあ、世界観と割り切って楽しみました。
    まあ、割り切ってアクション面に絞り込んだのが正解でした。

    妙に、リアリティーを盛り込んだら中途半端な作品になっていたでしょうが、アクションに徹するとい割り切り、潔さが奏功しましたね。

    やるなら徹底的にやるべき、中途半端はダメ、
    そうすれば、面白い作品は出来るという典型的な作品でした。

    では。また、今度はシリアスな作品でお逢いしましょう。

    失礼しました。

満足度データ

亜人
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4人(9%) 
90点
6人(14%) 
80点
13人(31%) 
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採点者数
41人
レビュー者数
21
満足度平均
75
レビュー者満足度平均
75
満足度ランキング
73位
ファン
6人
観たい人
45人

 

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