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殺しのシェア
2018/1/1 23:54
by
くりふ
シネコン行きの時間ができ、合うのがコレだったので正月映画のつもりで乗車。キチンと撮っているが即物的でコクのない映画だなあ…とストレス溜まり、途中、何度か寝落ちした。…実際寝不足だったのだが。解決編の前では復活したが、同時にオチも思い出した。結局、全体、今さら感炸裂映画でした。正直、みなくてもよかったですわ。
ケネス・ブラナーは周回遅れの映画撮っている気はないのでしょうね。それでも商売になっている人だし。私は、ヒッチコックの「映画術」で、1930年という昔に『殺人!』を撮った時のコメントを思い出していました。
犯人捜しのミステリーはパズルみたいなもので、映画的でないから好きじゃない。殺人事件が起こって、犯人が誰かという答えが出るまで待つだけで、エモーションがまったくない。…という内容でした。本作は正にそうだった。寝過ごしたところに新鮮味が埋もれていた可能性はあるけれど、そのため劇場で再見するほど、本作に興味は惹かれない。
ただもしかして、現実世界の方でここまで、理不尽・不条理な殺人事件が続くと、殺人にはキチンと動機があってほしい…という願望が強まろうこともわかるっちゃわかります。本作における殺しは、そうした厳しい現実に対する癒しの役目も担っているのだろうか。ヒーリングマーダー(笑)。
セルゲイ・ポルーニンが飛び道具ダンサーとして使われていて可笑しかった。が、いちばん惹かれたのはミシェル・ファイファー姐さん。ビバ!な美婆になりつつあって、いい加齢してんなあ、と感心した。初め出てきたとき、ジーナ・ローランズと勘違いしてしまった。
レンタル始まったら、気が向いたら再見してみます。今度は寝ないと思います…多分。
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