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真の勇気ある男
2017/7/2 16:20
by
皇帝ペンギン
まず、メル・ギブソンは名監督である。
彼は、パッション等他作品も監督をしていて、本当に中身のある映画を作ります。
しかも、権力に媚びず、信念を曲げない監督であり、本作もそうであります。
デズモンド・ドスという実在の人物を通して、何が言いたかったのか?
敵も味方も何故そこまでして殺し合うのか?
何の為に?何故?どうして理解し合えないのか?
こんなに醜い殺し合いをしてまで続けて、正義とは何なのか?
戦争とは悲惨であり、かくも醜いものであるから、地球人類は戦争を避ける為、話し合って仲良く過ごすために、色々と考えて行かねばならないと・・・
それに尽きるのではないだろうか?
日本兵がヤクザっぽく描かれていたのが少し残念だが、特別悪く描かれていない分、主人公の宗教としての矜持を前面に出していたのは良かったです。
本当の勇気とは、暴力で相手を屈する事ではない。
撤退命令が出ている中で、負傷者を見捨てずに戦場に残り、一人で75名を救出したと・・・
日本兵も殺さずに手当てしたと(本当かどうか知らないが)
映画のどはほとんどは戦闘シーンが多く、そこの場面だけでスクリーンに釘付けになるが、何故、そこまでして助けるのか?
見捨てない事、助ける事・・・それが神の意志でもあるからと。
真の勇者とはこういう男を言うのだろう・・・
映画の主体は戦闘シーンにあり、其の前後をもう少し丁寧に作れば、準名作以上に採点したと思います。
ラスト場面の実際の戦争体験者やデズモンド・ドスの映像は要りません。
映画は映画らしく俳優に任せて終わればいいと思います。
でも今年ここまでで一番いい映画でした。
日本とアメリカはかくもこんなに激戦して戦っていたと言うことを、多くの若い人たちに観てほしいですね。
いい映画でした。
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