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青春の魅せ方が素直なラブストーリー

80点 2017/4/16 3:19 by みかずき

ReLIFE リライフ

最近流行のSFっぽいラブストーリーだと予想していたが、ベタではあるが青春の魅力を素直に引き出した青春ラブストーリーだった。

本作の主人公はニートである27歳の若者海崎新太(中川大志)。彼は、会社で尊敬していた敏腕女性先輩が職場の醜い人間関係に巻き込まれて退職し事故死したことで、自分も退職して無職となり、悶々とした日々を過ごしていた。ある日、彼は、一年だけ青春時代やり直す社会復帰実験に誘われ、何気なく被験者になってしまう。17歳になった彼は、友達たちとの触れ合いを通して再生し、青春を謳歌していくが、次第に、1年という期限が迫ってくる・・・。

10年前に若返るという設定は、奇抜である。しかし、17歳に戻った彼の一年間は、恋愛、受験勉強、花火大会、文化祭、卒業旅行など、極めて有り触れた出来事ばかりである。しかし、その一つ一つが丁寧に描かれ、無理に話を大袈裟にせず、あくまで、等身大の青春群像劇になっているので、当時を思い出して、自分にもああいう時があったな、ああいう友達がいたなという感覚になる。素直に感情移入ができる。

二人の主人公が良い味を出している。頭は抜群に良いが人間関係は苦手な女子高生・日代千鶴役・平祐奈は、人を寄せ付けない鋭い眼差しが効いている。また、佇まい、笑い方、話し方で、人と接する時のぎこちなさを体現している。友達にはアドバイスが出来るが、自分のことになると奥手になってしまう新太役・中川大志は、オジサン臭い熱苦しさを好演している。彼らの不器用で直向きなラブストーリーは粗削りではあるが無限の輝きを秘めた宝石の原石のようであり、青春そのものである。一年という限定期間を考えて、告白を躊躇する新太の気持ちは、自分本位ではなく、相手を思いやる優しさに溢れたものであり、とても切なかった。

女性先輩を巡る、新太の社会人時代の厳しい現実は、働くことの厳しさを示すものである。しかし、働くことは、劇中の台詞にもあるように、“頑張ることを諦めない”気持ちで臨めば、決して辛いことばかりではない。達成感を十分味わえるものであることを、これから就職する若い人達には分っていただきたい。

実験を終えて、新太が選ぶ職業は納得のいくものだった。人との繋がりの大切さを知った新太が進むに相応しい道だった。本作は、ジェットコースターのようなストーリー展開はない。意外なラストもない。大感動、大号泣する作品ではない。しかし、青春の魅せ方が素直であり、等身大の青春に親近感が沸き、爽やかな余韻が残る良作である。

 

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  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/16 8:43 by 無責任な傍観者

    SFというよりも、主人公の立場が特殊な青春ドラマ、といった感じでしたね。昔やってたゆうひが丘の総理大臣とかわれら青春を思い出しました。
    描写がとても雑で、時系列とか最初はよく分からなかったんですが、肉体が若返るという一点だけであとは何も変わらず、見知らぬ高校へ転入するだけと。
    設定自体はかなり怪しい、というか無理筋ですが、脳みそに優しいほのぼのした作品でした(笑)

  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/16 10:52 by ぱおう

    みかずきさん、こんにちは。
    無責任な傍観者さん、お邪魔します。

    『一週間フレンズ』のレビューの方でお声かけも下さって、ありがとうございました。
    本作は、予告編で楽しみにしていたので初日に駆けつけたのですが、またもや、みかずきさんに一歩遅れを取ってしまいました(笑)

    > 最近流行のSFっぽいラブストーリーだと予想していたが、ベタではあるが青春の魅力を素直に引き出した青春ラブストーリーだった。

    少しだけSFっぽいのは、あくまで設定だけで、内容的には青春映画そのものでしたね。
    これほどまでの「ベタ」が、果たしてこれまでにあったでしょうか? 終始、予定調和に満ちていました(笑)

    > 無理に話を大袈裟にせず、あくまで、等身大の青春群像劇になっているので、当時を思い出して、自分にもああいう時があったな、ああいう友達がいたなという感覚になる。素直に感情移入ができる。

    この辺が、癒し系の魅力につながっていました。それだけに、登場人物たちと同年代の若者が観ても楽しめる作品なのかどうかには、やや不安を感じます。

    > 彼らの不器用で直向きなラブストーリーは粗削りではあるが無限の輝きを秘めた宝石の原石のようであり、青春そのものである。

    果たして、この裏表のない展開を素直に楽しめるかどうかが、レビューの評価の境目になりそうな予感がします。というより、甘口好みでない方はそもそも関心を持てない作品でしょうけれど。

    > 女性先輩を巡る、新太の社会人時代の厳しい現実は、働くことの厳しさを示すものである。しかし、働くことは、劇中の台詞にもあるように、“頑張ることを諦めない”気持ちで臨めば、決して辛いことばかりではない。達成感を十分味わえるものであることを、これから就職する若い人達には分っていただきたい。

    さすが、リアルみかずきさんの視点を感じます。本作中で描かれるわずかなダークサイドでしたが、最後まで観て主人公の行動を受け止めれば、若い人たちにもメッセージ的には正しく届きそうなので、大丈夫かと感じました。

    > 本作は、ジェットコースターのようなストーリー展開はない。意外なラストもない。大感動、大号泣する作品ではない。しかし、青春の魅せ方が素直であり、等身大の青春に親近感が沸き、爽やかな余韻が残る良作である。

    同感です。私の場合、75点±5点という辺りで迷いましたが、全体的に好印象で、前向きな後味が残るので80点(良作クラス)としました。
    辛口好みの方がうっかり観てしまうと、「なんじゃ、こりゃ?」となって低評価になる恐れも感じましたが、みかずきさんでOKであれば、たいていの方は満足出来るかもしれません。

    今回も、共感度が高い作品で交流出来て嬉しく思いました。
    またどうぞ宜しくお願いします。

  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/16 13:03 by みかずき

    こんにちは。無責任な傍観者さん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    確かに、色々と雑なところはありましたが、
    観終わって、そんな悪い感じはしませんでした。

    我々の世代にとって、青春時代は遠い思い出なので、過去の出来事として、肩肘張らずに落ち着いて素直に観られたからだと思います。

    日頃、私も無責任な傍観者さんも、理屈っぽいレビューを書きますが、根は、ピュアで素直な性格ということでしょうか。

    失礼しました。

  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/16 14:14 by 無責任な傍観者

    >私も無責任な傍観者さんも、理屈っぽいレビューを書きますが

    みかずきさんはポジティブ、私はシニカル(笑)

  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/16 21:35 by みかずき

    こんばんは。ぱおうさん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    本作のレビュー一覧表、常連のレビュアーさんばかりで壮観ですね。

    本作、野球でいえば外連味の全くないストレートというところでしょうか。
    日頃、くせ球ばかり見てきた観客(我々レビュアー)は、あまりの素直な球に魅入ってしまったということろでしょうか。

    あれこれ想像する作品もGoodですが、
    観たままを受け入れて委ねる作品もまた面白いです。

    本作を観て、映画の幅広さ、奥行きの深さを感じた次第です。

    失礼しました。

  • Re: 青春の魅せ方が素直なラブストーリー

    2017/4/20 14:38 by あらぼ〜

    みかずき様

    みなさま、今日は。

    たまには、分かりやすい映画もいいですね。
    疲れた心身には、こういう映画はもってこいです。
    私は、この手の映画がやめられません(*^^*)

    私のことも、高校生に戻してくれないかな?
    と思いながら、予告を観ていました。
    あの頃、こうしていたら?…と、今ごろになって
    くよくよと、タラレバしてます。

    最近、チケットぴあの様子が変で…
    初日イベントに落選して参加出来ませんでした。

    初日舞台挨拶に行けないと、なかなか鑑賞が難しく…
    リライフは観に行けないかもしれません。

    みなさんのレビューを読んで、オトナにも楽しめる作品なのだなあ、と思いました。

    みかずき様のレビューを読んで、観た気分なり
    あきらめます。

    次は、3月のライオン後編でお会いしましょう。
    (これも抽選に外れ、神木くんに会えず悲しいです。)

満足度データ

ReLIFE リライフ
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採点者数
7人
レビュー者数
5
満足度平均
76
レビュー者満足度平均
76
満足度ランキング
129位
ファン
0人
観たい人
10人

 

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