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真実はひとつ…ではないかも!?

90点 2017/1/26 0:41 by エミさん

哭声/コクソン

ナホンジン監督が、『チェイサー』『哀しき獣』を撮り終えた後、もっと自由に表現をしてみたいと創作意欲が湧き、それから6年の歳月を費やしてシナリオを練って完成させたというサスペンススリラー。
出演は、クァウ・ドウォン、ファン・ジョンミン、チョン・ウヒ、そして重要な日本人の役として、國村準さんも出演しております。

舞台は、とある平和な小さな村。そこに住む警官ジョングは、母と妻、そして娘と共にのんびりと暮らしていた。そこへ1人のよそ者がやってきてこの村に住み着くようになった。やがて、このよそ者は何者なのか!?という、村人の勝手な憶測や噂が飛び交うようになり、ジョングの耳にも入るようになった頃、同じ村に住む住人が家族を惨殺するという痛ましい事件が発生する。ジョングが現場に駆けつけると、現場は血の海で荒れており、犯人と思われる男が家屋の中で呆然としていた。目は虚ろで濁り、肌には湿疹やただれがあり、話しかけても言葉を発せず呆然としたままなのである。この怪事件を皮切りに、同じような事件が連続で起こるようになると、いつからかこの村に住み着いたよそ者が災いをもたらしているのではないか、という噂まで立つようになった。事件や噂に興味のないジョングだったが、ある日、自分の娘に殺人犯たちと同じ湿疹があることに気づき、娘を救いたい一心で事件の聞き込みを始める。すると、よそ者に遭遇したという証言者が見つかり、「よそ者は日本人だ」という言われ、日本語を勉強したことのある甥っ子、牧師見習いをしているイサムを紹介してもらう。イサムと部下と共に、日本人の住んでいる山奥へ行ってみると、よそ者は居らず、部屋の中を物色してみると、沢山の事件関係者の写真と共に、娘の運動靴が落ちていたのであった。この『よそ者』は一体、何者なのか…? 何のためにこの村へやって来たのか…?

監督の過去作品とは全く違う新しい作風で、他の韓国映画と比較しても新しいジャンルだと言える斬新な傑作です。韓国映画の鮮明さや潔さ、登場人物像の分かりやすさ、アジア人独特の心情描写やスリル感。ユーモアなシーンもあり、哲学的な台詞もあり、監督が6年かけて練った脚本は、情熱と才能が全て集約されてました。
韓国作品によくある、全貌が中々明かされず、結末を引っ張る手法も健在です。ジェットコースターのように、ヒントを提示しては次の疑問が浮上…という手法が何度か繰り返されるので、推理が正しいのかヤキモキしてしまいましたが、ちゃんと最後には一つに繋がっていき、そして、考えるのびしろが残されておりました。

余談ですがタイトルは、コクソンという町の名前と慟哭を意味するコクソンのダブルミーニングでした。脚本、演出、カメラワーク、特殊技術、全て秀逸でした。

この作品には沢山のピースが散りばめられています。見る人によって、違った答えが出てくるかも知れません。監督は「観たものを疑い、惑わされ、模索して欲しい。どの答えも私は正解だと言いたいです」と語っておられました。鑑賞時には是非、いろいろとヒントのパズルを組み立てながら真実を思案して楽しんで欲しいです。

 

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満足度データ

哭声/コクソン
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2人(9%) 
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3人(13%) 
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6人(27%) 
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7人(31%) 
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採点者数
22人
レビュー者数
11
満足度平均
75
レビュー者満足度平均
78
満足度ランキング
111位
ファン
1人
観たい人
21人

 


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