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美女戦士の壮絶な自分探し戦記

80点 2017/4/8 23:11 by みかずき

ゴースト・イン・ザ・シェル

本作は、勧善懲悪のSFアクションという予想に反して、アクションと人間ドラマを巧みに織り交ぜた、趣のある作品だった。

本作の舞台は近未来。瀕死の重傷を負って脳だけ無事だった主人公(スカーレット・ヨハンソン)が、ハイテク技術により、脳以外の全身を義体化して蘇り、捜査機関公安9課で屈強の戦士として危険な任務を遂行していく。しかし、彼女は、時折見える幻覚に疑問を持ち、危険に晒されながらも、蘇生前の自分は何者かを探し続け、ついに、その謎を解明するが・・・。

本作はSFなので、どうしても、無味乾燥、ドライになりがちである。しかし、香港を想起させる夜景、街並み、主人公のボス役のビートたけし、母親役の桃井かおりが醸し出すオリエンタルな雰囲気が奏功して、本作は、温もりのあるウェットな仕上がりになっている。

冒頭の蘇生した主人公の裸身を晒した迫力あるアクションは、エロティックではあるが、強靭な肉体美というイメージが強く、迫力が半端なく見応え十分である。主人公を演じるスカーレット・ヨハンソンは肢体も美しいが、それにも増して、その端正な顔立ち、眼差しが素晴らしい。真っ直ぐに前を見つめる透き通った眼差しに吸い込まれそうになる。あっという間に、本作で初見の彼女のファンになってしまった。

冒頭以降、このまま、アクション作品として堪能できると思っていたが、そういう作品ではなかった。彼女は、戦いに明け暮れながら、次第に、自分の過去に疑問を持ち、自分の本当の正体を探し求め苦悩していく。猛者でありながら苦悩する主人公の姿は、スパイダーマン第1シリーズの苦悩する主人公(トビー・マグワイヤ)を彷彿とさせるものであり、アクション作品というよりは人間ドラマの色彩が強くなっている。ここでも、主人公を演じるスカーレット・ヨハンソンの憂いを秘めた表情が効いている。迷えるヒロインを好演している。

ラストで、ついに、彼女は自分の本当の過去を知るが、そのことで、義体化の生々しい真実が暴露され、悪者に命を狙われることになる。彼女と同じ境遇の仲間を守るために、悪者と対峙して、満身創痍で死闘を繰り広げる主人公の姿に胸が熱くなる。

本作は、主人公の未来型の自分探しの闘いを描いた、素直に感情移入できる面白い作品である。

 

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  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/10 8:33 by あらぼ〜

    みかずき様

    おはようございます。
    本作、映像がきれいでしたねー^m^

    > 本作はSFなので、どうしても、無味乾燥、ドライになりがちである。しかし、香港を想起させる夜景、街並み、主人公のボス役のビートたけし、母親役の桃井かおりが醸し出すオリエンタルな雰囲気が奏功して、本作は、温もりのあるウェットな仕上がりになっている。

    たけしさんや桃井さんがスクリーンに出てくると、雰囲気が変わりますね。
    桃井さんとスカヨハのシーンは泣けました(>_<)

    >真っ直ぐに前を見つめる透き通った眼差しに吸い込まれそうになる。あっという間に、本作で初見の彼女のファンになってしまった。

    スカヨハ、本当にステキですよね〜(*^_^*)
    私は「マッチポント」という映画で彼女の存在を知りました。いい作品にたくさん出ていますね。

    > 本作は、主人公の未来型の自分探しの闘いを描いた、素直に感情移入できる面白い作品である。

    攻殻ファンの方から観ると色々とご意見はあるとは思いますが…初心者の私にはステキな映画でした^m^

    次にお会いできるのは、神木君の後編でしょうか…
    では、また(^_^)/

  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/10 22:38 by ぱおう

    みかずきさん、こんばんは。
    あらぼ〜さん、お邪魔しますね。

    > 本作は、勧善懲悪のSFアクションという予想に反して、アクションと人間ドラマを巧みに織り交ぜた、趣のある作品だった。

    これは、劇場で観るべし! としか言いようのない素敵な趣でした。

    > 本作は、温もりのあるウェットな仕上がりになっている。

    設定自体はスーパードライなのに、全体ではどこか心温まるところが、絶妙としか言えませんね。

    > 主人公を演じるスカーレット・ヨハンソンは肢体も美しいが、それにも増して、その端正な顔立ち、眼差しが素晴らしい。真っ直ぐに前を見つめる透き通った眼差しに吸い込まれそうになる。あっという間に、本作で初見の彼女のファンになってしまった。

    私もです。迫力の底に悲しさを秘めた、凄絶な美しさでした。脱線覚悟で申しますが、『もののけ姫』のヒロインであるサンの雰囲気、「とぎすまされた刃の美しい そのきっさきによく似た そなたの横顔」にもどこか似たものを感じます。

    > 冒頭以降、このまま、アクション作品として堪能できると思っていたが、そういう作品ではなかった。

    この辺が、私にとっては評価を押し上げたポイントでした。

    > ここでも、主人公を演じるスカーレット・ヨハンソンの憂いを秘めた表情が効いている。迷えるヒロインを好演している。

    本当に、はまり役と言うべきでしょうか。スカヨハ少佐を観てしまうと、原作ファンには申し訳ないのですが、映画としてはこちらの方がベストに感じられてしまいます。

    > 本作は、主人公の未来型の自分探しの闘いを描いた、素直に感情移入できる面白い作品である。

    本作のレビュー、みかずきさんに一歩遅れを取ってしまいました。映画館で観終わった時、一言で言えば「自分探しの旅、ないし闘い」かなと思ったのですが、あれあれ、みかずきさんのタイトルが……。
    でも、みかずきさんらしい熱いレビューで、二度おいしかったので良かったです。

    最近、ようやく鑑賞作品が一致して参りました。また、共感出来る作品で、ご一緒に盛り上がれれば幸いです。

    いつもありがとうございます。

  • 今年は洋画が面白いです。

    2017/4/10 22:59 by みかずき

    こんばんは。あらぼ〜さん。
    みかずきです。

    レスありがとうございます。

    仰る様に、今年は、沈黙で信仰に対する凄まじ過ぎる試練、マグニフィセントセブンで七人の侍ベースの理屈抜きで楽しめる西部劇を観て、久々に洋画の面白さを味わいました。そのせいで、今年は、洋画中心の鑑賞になっています。
    その後も、ララランド、パッセンジャー、キングコング、そして本作と面白い作品が続いています。外れがありません。今年は、久々に洋画の当たり年になりそうな予感がします。

    本作も、原作は殆ど知りませんし、ただ衝撃的な予告編に惹かれて鑑賞しましたが、深みのある作品でした。

    数年前に行った香港の夜景、街並みを思いだしましたし、オリエンタルな雰囲気が効いていました。
    作品に潤いを与えていました。

    主人公の人物像にも深みがありました。本当の自分の過去を追い求めて苦悩する主人公はGoodでした。
    私の大好きな、スパイダーマン・第1シリーズの悩める主人公に共通するものを感じました。そんな、美しく、強く、苦悩する主人公をヨハンセンが、自然体の演技で好演していました。

    洋画と邦画が拮抗してこそ、映画生活は豊かになると思いますので、邦画にも頑張って欲しいですね。

    そういう意味では、3月のライオン・後編には期待大です。イメージチェンジした有村架純と神木君の関係性が深まるのではと、勝手に想像しています。
    勝負に賭ける男たちの熱い戦いのドラマに期待したいです。

    失礼しました。

  • また御一緒できて嬉しいです。

    2017/4/10 23:28 by みかずき

    こんばんは。ぱおうさん。
    みかずきです。

    ぱおうさんと高評価作品が連続して嬉しいです。
    ようやく、春が来たような感じです。

    >設定自体はスーパードライなのに、全体ではどこか心温まるところが、絶妙としか言えませんね。

    そうですね。やはり、数年前に旅行した香港を想起させるような夜景、街並み、そして、ビートたけしと桃井かおりのオリエンタルな雰囲気がドライになりがちなこの手の作品に潤いを与えていました。
    ビートたけしは無理に英語を喋らず日本語で通したので、らしさが出ていました。

    >私もです。迫力の底に悲しさを秘めた、凄絶な美しさでした。

    本作の面白さは、ヨハンソンの存在によるところ大だと思います。主人公のイメージにピッタリの女優でした。

    >本作のレビュー、みかずきさんに一歩遅れを取ってしまいました。映画館で観終わった時、一言で言えば「自分探しの旅、ないし闘い」かなと思ったのですが、あれあれ、みかずきさんのタイトルが……。
    でも、みかずきさんらしい熱いレビューで、二度おいしかったので良かったです。

    そうですか。やはり、ぱおうさんとは発想が似ているようですね。私は、鑑賞中に、自分探しの戦いというフレーズが頭に浮かびました。強くて、美しくい主人公が、極めて人間的で苦悩するなんて反則ですね。誰でもファンにならずにはいられないでしょう。

    ヨハンソンの次回作が今から楽しみです。

    それにしても、今年は、洋画が面白いですね。
    邦画大好きなあらぼ〜さんも洋画を観ているくらいですから。

    今年は、洋画と邦画が凌ぎ合って、楽しい映画生活が過ごせることを期待しています。

    失礼しました。

  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/22 11:47 by ゴン吉

    レス有難うございます。

    本作品は、単独でストーリーが完結しているので、原作を知らない方が、かえって楽しめる作品と思います。

    私も通常は、原作と映画版は別物と割り切って観るのですが、本作は、監督の原作に対するリスペクトが強いようで、原作の名場面をあえて映像化しています。それ故に、原作がまさにゴーストのようにつきまといながら観てしまいました。
    それはそれで楽しいのですが。

    >本作の面白さは、ヨハンソンの存在によるところ大だと思います。主人公のイメージにピッタリの女優でした。

    みかずきさんが、おっしゃられているようにスカヨハの透き通った眼差しが良かったですね。
    まさにスカヨハあっての本作で、彼女は素子役にピッタリでした。

    スカヨハの一見すると無味乾燥的な外見と、内面性のウェットな部分の対比も良かったです。

    みかずきさんがおっしゃられるようにスカヨハの魅力いっぱいの作品でした。

    それではまた。

  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/24 17:11 by みかずき

    こんにちは。ゴン吉さん。
    みかずきです。

    こちらの方にもレスありがとうございます。

    ヨハンセンの存在感、美しさ、強さ、が際立っていた作品でした。

    彼女が単なるヒロインではなく、自らの過去と向き合い葛藤するという、スパイダーマン・第1シリーズのような奥深い人間ドラマになっていて、見応えがありました。

    では、また、共感作品でお逢いしましょう。

    失礼しました。

  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/24 20:57 by 悶mon

    みかずきさん、こんばんは。
    悶monです。
    コメントをいただき、ありがとうございます。

    私は、本作品を鑑賞するにあたり、アニメ版を事前に鑑賞し、みかずきさんのレビューも拝見させていただいていました。

    アニメ版の特徴ですが、全く主人公の過去に触れていないのです。

    >本作は、勧善懲悪のSFアクションという予想に反して、アクションと人間ドラマを巧みに織り交ぜた、趣のある作品だった。

    それが、上記のみかずきさんのレビューを読んで、人間ドラマとしての期待が持てるかもしれないと感じながらの鑑賞でした。

    結果として、人間ドラマ部分に大いに共感できたので、大変に満足して、劇場を後にすることができました。

    やはり世界市場で映画を売り込むハリウッドだけのことはあります。
    人間ドラマ部分も疎かにしてはいないと言えます。

    ただ、それを強調しすぎると、アニメ版で満足している方に失礼にあたるかもしれないので、補足すると、アニメ版は、ドライな点が1995年の発表当時としては、近未来の描写にマッチしていて、評価できるものと考えています。

    普通、あれだけアニメ映画として、傑作の評価がされているものを実写化すると、「がっかり」という意見が続出しがちですが、ここのレビューを見る限りでは、あまりがっかり感はなかったようで、実写版の本作品もそれなりの完成品だと思っています。

    なんだかどっちつかずのコメントになってしまいましたが、私としては、アニメ版、実写版、ともに、それぞれの特性を活かした秀作になっていたと感じています。

    それでは、また、素晴らしい映画を共有できることを祈りつつ…。

  • Re: 美女戦士の壮絶な自分探し戦記

    2017/4/24 21:38 by みかずき

    こんばんは。悶monさん。
    レスありがとうございます。

    ヒーローものでも、ヒーローの内面を描かないと、
    我々観客が納得できなくなっているのでしょうね。
    原作ファンにも配慮しなければならないので、
    原作とのバランスを取ることも大切かもしれませんね。脚本作りが難しそうですが・・・。

    ヒーローの内面を深掘りした作品といえば、
    やはり、スパイダーマン・第1シリーズでしょうか。

    本作も、アクションシーンは迫力十分ですが、
    それだけでは、作品に深みがでません。
    ヒロインが自分の過去を探し求め、葛藤することで、ヒロインの人間性が強調され、人間ドラマになっていたので、深みのある作品の仕上がっていました。

    スパイダーマンも第3シリーズが始まるようですが、よりヒーローの内面を深掘りした人間ドラマになることを期待しています。

    失礼しました。

満足度データ

ゴースト・イン・ザ・シェル
100点
3人(2%) 
90点
13人(11%) 
80点
35人(30%) 
70点
28人(24%) 
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21人(18%) 
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9人(7%) 
40点
2人(1%) 
30点
2人(1%) 
20点
1人(0%) 
10点
1人(0%) 
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0人(0%) 
採点者数
115人
レビュー者数
58
満足度平均
71
レビュー者満足度平均
72
ファン
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観たい人
52人

 

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