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社会主義だからなのか

60点 2016/11/22 20:09 by odyss

ブレイク・ビーターズ

実話による映画。

1984年、社会主義の東ドイツでアメリカ映画『ビート・ストリート』が上映され大ヒットした。NYの若者による当時としては破壊的なダンスを描いたこの映画に影響されて、東ドイツの若者たちは路上でブレイクダンスを踊るように。

むろん、社会主義政権下でこのような秩序を乱す行動は御法度である。若者たちは警察の取り締まりを受けるが、しかし、社会主義政権もバカではない。時代の流れを無理に押さえつければ不満もたまる。要するに新しいダンスを社会主義の文化に取り込んでしまえばいいのだ。そこで・・・

ベルリンの壁崩壊が5年後に迫っている時期の物語。言うならばその前兆を描いているとも見ることができるだろう。

ただ、当局のお膳立てした舞台でダンスを披露することに対して、若者側の対応が二分されるのは、ちょっと機械的に感じた。

これは社会主義政権下の話で、今では社会主義の文化政策は硬直的でよろしくなかったという評価が定着しているから、こういう筋書きの映画を見ても「そうだよな」と思える。だけど資本主義国だって文化のあり方は、政府ではなくても大手の業界により方向性が決められてしまう場合が珍しくない。自由な個人の立場で何かを生み出していたのが、売れそうだからという理由で既存業界に取り込まれていくときに或る種の妥協を強いられるのはよくある話だ。

そういう視点にまで描写を深めていければ優れた映画になったと思うのだが、残念ながらそこまでは行かなかった。よってこの点数。

 

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