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最前線にいるのは、いつも名もなき庶民

90点 2017/9/1 22:08 by とみいじょん

ダンケルク

いきなり戦場に放り込まれる。
空から降ってくる降伏への呼びかけ。
そして突然背後から、空からの銃撃が迫りくる。
やっとの思いで逃げ込んだ先には、自分と同じ立場の40万人の兵士。広々とした空と海。
その場所とて安全ではない。否、同じ立場ではない。さりげなく所属部隊による差別がある。
赤十字の旗を掲げた船でさえ沈没。
そんな中での、生死をかけた行動。
やっと乗りこめた船でさえ…。
海が嫌いになりそうだ。
閉所恐怖症にもなりそうだ。
空が、こんなに美しくも怖いところだったとは。

映画の途中交わされる将校たちの会話。「3万助けられればいいと本部は言っている」と。
見捨てられた? 事実カレーにいた兵士は見捨てられたらしい(Wikiより)。
戦力を、どこでどう使うかによって戦争の勝ち負けが決まって、史実としてみれば、その判断は正しいのかもしれないが、
すでに、砂浜を、海をネズミのように右往左往する兵士にどっぷり感情移入している身にとっては…。

そんな中で再び交わされる会話。
「何が見える?」「祖国が」

ダンケルク・スピリット。
生き延びようとする、きれいごとではすまされない兵士の想い。
そして、危険にさらされながら、助けようと地獄に向かうもの。
あまりにもあっけなく死ぬもの。
引き潮・満ち潮。自然は容赦ない。
あと数十センチ。生死を分かつ。

試写会で鑑賞。普通の映画館で、これだけ映画の中に没入するなら、IMAXだったらどんな体験になるのだろう。

惨敗しての撤退。ひたすら逃げてきた人々に、盲目の老人が言う。「生きていりゃいいんだよ」

日本と違うなあ。
人間魚雷・特攻。本土決戦では竹やりでたたかわせようとした日本。
捕虜となるくらいなら、自爆テロででも、相手を駆逐するのが大和魂と強制した日本。

あなたが生きている、それが一番尊いことだ。
そんな思いを強くした。

 

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  • Re: 最前線にいるのは、いつも名もなき庶民

    2017/9/1 23:24 by みかずき

    こんばんは。とみいじょんさん。
    みかずきです。

    今年は、ハクソーリッジ、ヒトラーへの285枚の葉書、と戦争関連の作品を観てきましたが、
    本作、とても気になっています。

    とみいじょんさんのレビューからも、
    予想通りの作品であることが伝わってきます。

    公開初日に鑑賞したいです。

    失礼しました。

  • ぜひ”体験”なさってください

    2017/9/6 20:11 by とみいじょん

    みかずき様

    お久しぶりです。レス遅くなって申し訳ありません。
    PC変えたら、新着レビューのお知らせメールが文字化けして…。チェックを怠っておりました。申し訳ありません。

    『ハクソーリッジ』と『ヒトラーへの285枚の手紙』はまだ未鑑賞です。

    久しぶりに某試写会にあたったものの、グロ場面は苦手で、どうしようかと思いつつ鑑賞。
    グロ場面はなかったものの、おもいっきり”死と隣り合わせ気分”を”体験”できます。
    起承転結等のドラマを期待すると、ちょっと物足りない気もしますが…。

    空と海と陸。助けを待つもの、助けに行くもの。全方向命の危険と隣り合わせ。

    そんな中で、ライランス氏とハーディー氏、ブラナー氏が決めてくれます。
    他にも、新星・日本では知名度の低い方から、通好みまで、わんさか出演されています。

    映画の編集にも癖があり、合う方と合わない方もいらっしゃるかとは思いますが、
    私自身は、今までありそうでなかった新手法の誕生だと思っています。

    …なんて、いつまでも語り倒したい気分。まだ、心はダンケルクから離れられていないようです。

    失礼しました。

  • Re: 最前線にいるのは、いつも名もなき庶民

    2017/9/10 23:44 by みかずき

    こんばんは。とみいじょんさん。
    みかずきです。

    本作、本日、鑑賞しました。

    新視点、新感覚の傑作戦争映画だと思います。

    3か所の異なる時間軸の物語の展開が巧みでした。
    秒針の音とも謂われる背景音ですが、
    場面によって強弱があるので、私には兵士たちの
    心臓の鼓動のように感じられました。

    死と向かい合う生々しい戦場を描写しながら、
    最後は、生を感じました。

    失礼しました。

  • 新視点・新感覚の映画

    2017/9/11 22:33 by とみいじょん

    みかずき様

    お気に召されたようで、ほっとしました。

    映画とはいつもの日常と(映画によってはちょっと)違う世界を味合わせてくれるものと定義づけるとすると、これほど”体験”させてくれたものは、私は思い当たらず、まさに「新視点・新感覚」の映画の誕生だと、私も思います。

    秒針の音は、本当に心臓の鼓動のようでしたね。

    生きているからこそ、いろいろなことができ、思いが生まれる。
    さあ、明日も頑張りましょう。

    失礼しました。

満足度データ

ダンケルク
100点
26人(15%) 
90点
39人(23%) 
80点
47人(27%) 
70点
30人(17%) 
60点
9人(5%) 
50点
9人(5%) 
40点
5人(2%) 
30点
2人(1%) 
20点
0人(0%) 
10点
2人(1%) 
0点
0人(0%) 
採点者数
169人
レビュー者数
89
満足度平均
78
レビュー者満足度平均
80
満足度ランキング
24位
ファン
19人
観たい人
79人

 

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