ただいまの掲載件数は タイトル60033件 口コミ 1157490件 劇場 587件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 野火〈1959年〉 > 感想・評価 > 錯綜した情報

錯綜した情報

70点 2008/3/7 23:42 by アキラ

1945年2月、大東亜戦争の最前線。もはや戦う余力もなく生きる事で精一杯。そんな極限の状況に追い込まれた兵士たちの恐ろしさと滑稽さが奇妙に同居する市川作品。身体が弱い兵士が静養を命じられ、病院を盥回しにされている所から物語は始まる。米軍機や現地民に警戒しながらタイのジャングルを行ったり来たり。やがて米軍の空爆によって日本側の療養所は破壊され退却命令が下る。ところが退路に待ち伏せる米軍と現地の義勇軍。日本軍はジャングルの中で立ち往生。米軍に投降しようにも義勇軍は容赦してくれないし上官も目を光らせている。やがて食料も底をつき、パプアニューギニアの二の舞。神も仏もあったもんじゃない惨状。

東南アジアを舞台に大東亜戦争を語る市川作品といえば『ビルマの竪琴』の方が有名だが、これもなかなかの力作。話が繋がってるんじゃないかと思えるキャラが登場したりもする。人肉事件に関しては『きけ、わだつみの声』等の反戦映画では、いかにもおどろおどろしく扱われているが、ここでは笑えてしまうほど淡々と描かれているからこそ逆に鋭く怖さが出ています。何の戦力にもならない病弱男が東南アジアの前線にポンと放り出されて錯綜した情報に振り回され彷徨う。同じ戦場にも様々なスタンスや個性を持った人間がいて、それぞれのやり方で生き残ろうと必死になっています。こういったリアリティや多義性のある描き方をしなければ、いくら露骨に恨言を繰り返しても話を正論に導いたとしても、映画としての力は生まれません。

 

2人がこのレビューに共感したと評価しています。
ユーザー登録すると、レビューを評価できるようになります。

満足度データ

野火〈1959年〉
100点
1人(5%) 
90点
4人(20%) 
80点
3人(15%) 
70点
8人(40%) 
60点
3人(15%) 
50点
1人(5%) 
40点
0人(0%) 
30点
0人(0%) 
20点
0人(0%) 
10点
0人(0%) 
0点
0人(0%) 
採点者数
20人
レビュー者数
9
満足度平均
75
レビュー者満足度平均
70
ファン
3人
観たい人
11人

 

返信を投稿

名前 ※ニックネーム可
メール ※表示されません
見だし
内容
※ネタばれ、個人・作品に対する誹謗中傷はご遠慮下さい。
※ネタばれや質問などは掲示板
オプション この作品のお知らせメールを受け取る(返信をお届けします)
レビューを初心者モードで投稿する



掲載情報の著作権は提供元企業などに帰属します。
Copyright©2018 PIA Corporation. All rights reserved.

Myページ

ログイン

はじめての方はこちらから

新規ユーザー登録
ぴあ映画生活 facebook公式ページ
ニコニコ生放送 週刊ぴあ映画生活


この映画のファン

  • おハナさんといっしょ。
  • ketchup
  • ポイポン  E-10

 

ユーザ登録をするとこの映画のファンに加わることができます

関連動画

関連動画がありません

関連DVD

野火 [DVD]

  • 定価:4860円(税込)
  • 価格:2430円(税込)
  • OFF:2430円(50%)

野火 [DVD]

  • 定価:3024円(税込)
  • 価格:1854円(税込)
  • OFF:1170円(38%)

 

ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる秋号が10/1発売!
世界的人気のクライムサスペンス、その日本版が再び!
音を立てたら即死!? 全米大ヒットホラー『クワイエット・プレイス』をはじめ、あの“くまのプーさん”を実写化した『プーと大人になった僕』、豪華キャスト集結の『食べる女』など新作続々更新中! 映画論評・批評の新コーナー“critic”
あの映画の“核心”に迫る!話題作のキャスト・スタッフに直撃!【インタビュー記事まとめ】
映画ファンが注目ポイントはどこ? 『プーと大人になった僕』特集

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ!
『インクレディブル・ファミリー』特集