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面白いけれど、DVDで十分かも

50点 2013/1/15 23:14 by Baad

アルゴ

歴史上の事件をスリリングに脚色して作られた作品で、普通の映画としてそこそこ楽しめました。
とは言え想定内の出来で、セットとか、当時のポスターとか、視覚的な物の再現は忠実だし、時系列もきちんと追えているのだけれど、扱われている事件以外にはコレと言って目新しい情報もなく、事件自体も大変地味(奇想天外な作戦どころかとても合理的で地味な作戦)なので、リアルタイムでイラン革命の映像を見たことがある方など、当時の知識がある方は、映画館に出掛けてまで見る必要は無いかもしれません。ぶっちゃけ参考にしたニュース映像自体も当時の日本のニュースフィルムのアーカイヴを見た方がいい画があるのでは?と思ってしまう程度のレベルですから。

当時は、ヨーロッパ旅行の途中のトランジットでも、ソ連や東欧の空港では一般観光客でももっと時間的に手こずったし、この映画で見るのと似た様な心臓がドキドキする様な経験が出来たという記憶があるので、実際はとくに何事もなくとてもスムーズに出国できたんだろうな、とピンと来てしまい、ラストの方はかなり興ざめで、「此処まで盛り上げなくても」と白けてしまいました。

この手の事件は救出劇の当事者よりも、むしろ関わった現地の人たちの生命の方がより大きな危険にさらされたりするのが常ですが、その辺のフォローが中途半端だったのは流石アメリカ映画だと思いました。(マイケル・ウィンターボトムなんかはもっときっちりフォローしている。)この映画では大使館関係者よりは空港関係者のその後が気になったりしましたが、コレは事実を元にした映画としてはやり過ぎでは?

というわけで、イラン国内のシーンには、事実と過去の映画等を元にこぎれいによく再現して構成してあるな以上のことは感じませんでしたが、ハリウッド映画と絡めて描かれた映画業界の描写は面白かったですね。この辺というか、入国以前の下準備をもっと掘り下げてくれたらもっと楽しめたかもしれません。(にしても、製作会社の事務所、なんで米国内においたんでしょ??)
ベン・アフレックははまり役で好印象でした。あと、イランに彼が入国する時の空港の様子は素晴らしかったですね。この映画で一番見応えのある場面でした。

テンポがよく脚本もそつなく出来ていたので、かなり楽しめたのですが、この時期にこのテーマを取りあげるにしてはあまりにも当たり障りのない作りで、中途半端な感じがしたので、この評価です。

 

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  • 実は、オバマ+カーター激押し映画でした

    2013/3/4 20:16 by Baad

    この部分について少しコメント

    > テンポがよく脚本もそつなく出来ていたので、かなり楽しめたのですが、この時期にこのテーマを取りあげるにしてはあまりにも当たり障りのない作りで、中途半端な感じがしたので、この評価です。

    原作を少しと、大使館事件の少し前、王制末期に起こったアメリカ人ビジネスマン不当逮捕→強制奪還事件を描いたケン・フォレットのノンフィクション『鷲の翼に乗って』を読みましたが、カーターとCIAの無策が外交官およびイラン在住のアメリカ人の苦境を招いたのが事実の様ですね。

    (映画のトニーは格好がいいですが、原作は読んでいて首を傾げる記述もあったりして、色々興味深かったです。この時期のイランとアメリカの関係を知るには『鷲の翼に乗って』の下巻が優れていると思いました。)

    民主党とCIAの失敗を糊塗しつつ、米国在住の亡命イラン人などのご機嫌を損ねないように革命時のイランが実際以上に野蛮だったと巧妙に印象づけるのがこの映画の隠された意図のように感じます。

    例えばシュレッダーにかけられた書類の再生ですが、実際は顔写真じゃなくて、一般の事務書類を再生しているのがラストの写真から判ります。探していたのは逃走した大使館員じゃなくて、大使館がスパイ活動をしていた証拠だと思われます。

    あと、トニーが劇中で(原作でもそうですが)大使館員が捕まれば命がない、という様な事をにおわせるのですが、捕まれば命がないのは革命のさなかにあるイランの富裕層や王制協力者の市民であって、外交官である6人が捕まって処刑される可能性は実際には低く、現在の政治情勢を当時に被せた一種の勘違いではないかと思います。

    引用部分を訂正して、評価をさらに下げようかとも思いましたが、一度☆一つ下げているので、今回はコメントだけにとどめておこうかと思います。

  • 探してみると色々見つかるもので

    2013/3/4 22:08 by Baad

    ネット上にあった当時の日本の外務省関係者とおぼしき人の回顧録の一部。

    > 大使館を占拠した学生たちは、大使館内に残された米国政府の書類を丹念 に修復して米国のイラン支配の実態を明らかにしようとする。

    米国の外交官 たちは、襲撃後直ちに書類の切断にかかるから、大方の書類は粉々に切断さ れた。学生たちはそれら文書の切れ端をつなぎ合わせて再生した。気の遠く なるような作業であり、その執念深さには恐れ入る。

    再生された書類は順次 公表されたが、そうした作業を通じて学生たちは米国のイラン介入の事実に確信を深めていくし、そうした学生の中から政府、特に外務省の幹部や軍事 治安部門の幹部が輩出されていくから、その後の反米を軸とする外交安全保 障政策が決定的になっていく。

    これがシュレッダーにかけられた書類再生の真実の様です。娯楽性を確保するとともに巧妙なすり替えが行われていたわけで、思わずびっくり。

    そのあとのIJPCとイラン・イラク戦争とのかかわりを読んでいくと、成り行き上仕方ない面もるとは言え、日本とアメリカって本当に同盟国と言えるのかしら?と疑問に思えたりもします。↓

    <リンクURL>

満足度データ

アルゴ
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125人(25%) 
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採点者数
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レビュー者数
140
満足度平均
79
レビュー者満足度平均
80
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76人
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