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中途半端に作り込んだありえないおとぎ話

30点 2012/9/18 23:06 by Baad

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

前半は凝った画面転換や一風変わった少年の言動、暖かい両親(とその役を演じるトム・ハンクスとサンドラ・ブロックの演技の素晴らしさ)に引きつけられて感嘆して見ていたのですが、後半の展開が設定からしてあり得ない気がして、かなり引いてしまいました。見た後の後味は、はっきり言ってよくないです。

この監督の映画は丁寧に作っていて好感が持てるのですが、描ききれない部分に自信が持てない事を隠すかのように、マイノリティーや障碍を持ち出す傾向があり、それが映画の質を落としていると思います。

正直の所主人公の少年の持つ性格や能力や症状の設定だと、鍵探しの結末は、失望して病気で寝込むというような結果に終わるほうが自然なのではないでしょうか?そこまで行かなくても、お母さんの心遣いをすんなり受け入れるのは、幾ら何でも不自然で理解できません。

それと、後半で告白した様なストレスを抱えている状態で、探している時にあんなに滑らかな動きは出来ないと思いますし。

お話とは言え、その辺、ちょっと気になりました。

主人公の年齢を上げるか、たんなるちょっと繊細で生意気でいじめを受けたりして親が心配している少年という設定にした方が良かったのじゃないかな。

後半を見たあとでは前半の少年のストレートな物言いも、大人の本音を障碍という名を借りて少年に言わせている様な気がして、なんだか嫌な感じがしました。

全ての設定が「結論ありき」で逆算されている様な気がするとともに、そういうところに原作に無い「障碍の疑い設定」を言葉と演出で持ち込むのは、作る側のモラルとしてデリカシーに欠けるのでは?と思ってしまいます。

ポイントは良い演技をした「大人の」役者さんたちに。

 

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  • 改めて、この映画のダメな所

    2012/12/1 22:35 by Baad

    見た直後は印象がまとまらなかったので、掲示板の方に英語サイトのリンクをいくつか貼っておいたのですが、それを参考にした上での、個人的にダメだと思う点をまとめてみます。

    映画の構造的にダメだと思う所は4点。

    1. 原作では主人公の少年の特異な性格として描写されているという部分を障碍として描いてしまっている。

    2. 少年の障碍を目に見える物にするためにタンバリンを持たせている。

    3. 少年の内面を少年役の少年のナレーションで語っている。

    1.2.3.の結果、実際以上に少年の性格がうっとうしく思われてしまう上に、それが、映画で想定されている障碍の一般的な特徴だと思われてしまう危険性がある。

    ということで、現実にはこの映画は軽度のアスペルガー症候群を持つ人たちや支援者には余り歓迎出来ない作品だと思うのですが、ネット等の反応だと、そう言う方達には好評のようで意外です。

    4. 母親が密かにしていた行動を息子に明かす所。

    は、子供の立場からすればとんでもない行為で、これで母親の全ての努力は子供の目から見たら帳消しになってしまうと思うのですが、息子が余りがっかりしていないのは不自然。密かにしている行動での気配りの細やかさと、タンバリンを持ち歩くのを止めない所とか、秘密を明かしてしまう所は一人の人間の行動として矛盾しているし、不可解です。

    父親の子育ての努力は素晴らしいと思うし、難しい状況で難しい性格の息子に向き合う母親にも同情は出来ますが、やはりこの映画に障碍を持ち込んだのは百害あって一理無し。デリカシーに欠けると思います。

    障碍の疑い設定をなしにして、ナレーションをトム・ハンクスが担当して、三人称の映画にしたら感動作になっていたのではないかと思います。

  • 補足

    2012/12/2 22:33 by Baad

    >現実にはこの映画は軽度のアスペルガー症候群を持つ人たちや支援者には余り歓迎出来ない作品だと思うのですが、ネット等の反応だと、そう言う方達には好評のようで意外です。

    この部分ですが、好評なのは、日本でもアメリカでも一緒の様です。

    で、日本では一般の評価も似た感じなので、特に問題ないように思えるんですが、アメリカだと、アスペルガーの子供を持つ親御さんは、この映画の子供の行動への感情的な反応=自分の子供達への否定というように感じるらしく、その事についての記事がアカデミー賞関連のサイトにアップされていました。

    この映画程度の予算規模の作品だと、さほど大規模公開される訳ではないので、人口比の比較的大きい障害者のグループの人たちがこぞって見に来る様な状況は興行的にも影響があるんじゃないかと思います。でも、そのために余分なほのめかしをいれたり、実際に特定の障碍を想定して子役を演出したり、という事は得られる金銭的な利益以上に弊害のほうが大きいのではないかと記事を読んで感じた次第です。

    たまたま父親と発達障碍というくくりのテーマで見たので批判的に見すぎた嫌いもあり、そのために結果的にレビュー者の中では極端に低い評価をする結果となりましたが、よい勉強ができた様な気もします(汗)。

    でも、ロードショーでフラットな状態で見ていたとしても★★☆以上の評価は出来なかっただろうと思います。ラストの母親のネタばらし以降は物語が破綻していると思いますので。

満足度データ

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
100点
47人(11%) 
90点
80人(19%) 
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1人(0%) 
採点者数
401人
レビュー者数
129
満足度平均
75
レビュー者満足度平均
74
ファン
55人
観たい人
265人

 

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