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映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > GANTZ PERFECT ANSWER > 感想・評価 > 非映画GANTZ

非映画GANTZ

80点 2011/5/4 18:37 by ペンギン

GANTZ PERFECT ANSWER

前作で広げた風呂敷を、どうやって畳むのか観てみたかった。
原作が未完というのは、あまりに勝手な解釈をしてしまうと原作のその後に影響するから当然原作者と出版社に了解を得なければならないはずなので、何を以て「決着」とするのかとても興味があった。
結果、「なるほどそういうことね」と、映画版GANTZとしての一応の完結はしているが、「GANTZ」そのものの決着は原作に返上したという形だ。
当然といえば当然である。
それができるのは原作者ただ一人であるべきだから。
似たようなことが「AKIRA」でもあった訳だが、あちらは原作者本人が作った映画なので誰にも文句は言わせなかった。

さて、この作品、パート1、2を通じて決して映画的に高く評価できるものではないが、この作品には「映画的」などという小賢しい言葉など吹き飛ばせるほどの存在感がある。
かといって、取り立てて実験的でも、ましてや前衛的でもないのだが、作り手たちの「面白いものを作ってやろう」という意気込みを強く感じる。
そこには「映画」に対する拘りなどなく、「カメラに収めて映像として残す」という手段としての意識しかないように思う。
こんな映画がもっとあってもいいんじゃないだろうか。

転送シーンや銃の光学的な解釈、タイム感など、おそらく原作からインスパイアされたイメージを非常にうまくビジュアル化しているし、今作最大の見せ場である地下鉄車両での攻防戦を極力CGを使わず実写で作るという発想が見事だ。
ここのスタッフには何をどう見せたいかという主観と、出来上がった画がどう見えるかという客観的な想像力がある。
この日はこのあと「エンジェルウォーズ」というダークファンタジーを観たのだが、こちらは全編フルCGで、確かにスタイリッシュで美しく、そういう作品としての見応えはあったのだが、例えば炎や爆発のシーンなど、CG合成とファイヤーエフェクトとでは天と地ほど迫力に差がある。
臨場感、空気圧、音圧、熱気など、実写に勝るものはない。カメラワークもね。
前作がCG使いまくりだったから実写に拘った集団という訳でもないだろう。
要所要所で効果的な手段を選んでいるだけだ。

役者はみんながんばっているんだけれど、このパート2で一応完結させるのなら、どうして新しいキャラクターをあんなに作ったんだろう。
GANTZの謎の解明を少し匂わせる新キャラは別にして、今作の、あまり活躍しないガンツスーツのかっこいい姉ちゃんはなんで夏菜だったらダメだったんだろうか?
「岸本を生き返らせる」ことぐらいシナリオでいくらでもできただろう。
なにより加藤に想いを寄せるという重要な役所じゃなかったか?
せっかくパート1で頑張ったんだから生かさなくっちゃもったいない。
ラストのちょっとした出番にも納得行かない。
彼女、確か入浴中に死んだんじゃなかった?
どうしてあんなところに?

ストーリーに整合性があるのかどうかよくわからないが、「わかったようなわからなかったような」、こういうのはSFの常だ。
セリフ一つで強引に説得しようとする。

この作品の最大の難点はGANTZの世界が(作品内の)現実の世界と何も関わっていないということか。
絵空事であればあるほど現実世界と何かしら関わっていなければ感情移入がしづらいし、存在意義がなくなる。
そういう意味ではこの作品は、悲しいかな存在意義はない。
GANTZの世界が丸ごと無くても、作品内の現実社会に何も影響が無いのはつらい。

ではあるが、GANTZの言葉遣いといい、球体、アイテムは誰がどうしてとか、あのハゲの正体など、原作が気になってしょうがない。
無性に読みたくなって本屋に行ったら、現在31巻!
しかもなんだかよくわからないけど「大阪編」とかいうのが3巻。
じ、時間と金が...。
最近大量に本を買っているので非常に厳しい。
どうすればいいんだ、俺。

 

2人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • 全くもって同感でしたので、ホッと、ひと安心致しました次第です。

    2011/5/18 2:48 by HALU

    ペンギンさん。こんばんは(^^)/
    HALUです。

    全くもって同感のレビュー投稿の内容に、驚きさえ隠しきれないくらいです。

    私。HALUのレビュー投稿にも書き込みましたが、あのカリスマトップモデルの鮎川映莉子役の伊藤歩さんも、たしかにスタイルは良いモノの、カリスマ性が有るほどの容姿でも無かったですし、若干キャスティングに無理が有りましたし、そもそも、岸本恵(夏菜さん)じゃなぜダメだったのかという疑問も少々残りましたよね。

    > 転送シーンや銃の光学的な解釈、タイム感など、おそらく原作からインスパイアされたイメージを非常にうまくビジュアル化しているし、今作最大の見せ場である地下鉄車両での攻防戦を極力CGを使わず実写で作るという発想が見事だ。
    > ここのスタッフには何をどう見せたいかという主観と、出来上がった画がどう見えるかという客観的な想像力がある。
    > この日はこのあと「エンジェルウォーズ」というダークファンタジーを観たのだが、こちらは全編フルCGで、確かにスタイリッシュで美しく、そういう作品としての見応えはあったのだが、例えば炎や爆発のシーンなど、CG合成とファイヤーエフェクトとでは天と地ほど迫力に差がある。
    > 臨場感、空気圧、音圧、熱気など、実写に勝るものはない。カメラワークもね。
    > 前作がCG使いまくりだったから実写に拘った集団という訳でもないだろう。
    > 要所要所で効果的な手段を選んでいるだけだ。

    私。HALUの場合には、『エンジェルウォーズ』は日本語吹き替え版があまりにもダメ過ぎるという評判から、あいにくと京都市内近郊の京都府域・滋賀県では、日本語吹き替え版の上映しか無かったので鑑賞せず終いでしたが、全編フルCGだったのですかぁ??

    それと、岸本恵(夏菜さん)のサイドストーリーと言いますか、背景(バックグラウンド)については、公開直前のTVスペシャル版『GANTZ・ANOTHER ANSWER』だったかで、西丈一郎(本郷奏多くん)や鈴木良一(田口トモロヲさん)とともに詳しく採り上げていましたよ。

    でも、フジテレビ系列の『SP・革命前夜』も然り、TVスペシャル版を観なくては、なかなか解り辛いといった、近年のTV局サイドによる映画の興行戦略は、あまり良い傾向では無いですよね。

    > ではあるが、GANTZの言葉遣いといい、球体、アイテムは誰がどうしてとか、あのハゲの正体など、原作が気になってしょうがない。
    > 無性に読みたくなって本屋に行ったら、現在31巻!
    > しかもなんだかよくわからないけど「大阪編」とかいうのが3巻。
    > じ、時間と金が...。
    > 最近大量に本を買っているので非常に厳しい。
    > どうすればいいんだ、俺。

    全くもってこの点も同感でした。
    本当に謎が多い過ぎる点からも、私。HALUも、原作漫画本をスゴく読みたくなりましたが、時間もさることながら、懐事情からお金の余裕も無くて、大人買いも出来ないしで、非常に辛いですよね。

    本レビュー投稿は、本当に全くもって同感のレビュー投稿でしたので、ホッと、ひと安心致しましたとともに、なんだか嬉しくなりました次第です。

    それでは失礼致します。

  • Re: 非映画GANTZ

    2011/5/20 19:11 by ペンギン

    HALUさん、こんにちは。
    HALUさんのレビューも拝見しました。
    確かによく似たご感想で、まったくその通りだと思いますね。

    「エンジェルウォーズ」は最初TOHOシネマズで予約しようと思ったら吹き替え版しか無くて「しかたないか」と思ったんですが、ブルク7で字幕スーパー版をやっているのを見つけてそっちで観ました。

    「GANTZ」は、一応パート2を観に行く前日におさらいのつもりでTVスペシャルを観ましたが、パート1をなぞりながら別の視点でこの出来事を見せていて、話を知っていても飽きずに観られてなかなか良かったんじゃないでしょうか。
    ただ、何でわざわざ加藤晴彦をキャスティングしたんだろう。あの役に山田孝之を当てたらもっとシンプルでわかりやすくなったんじゃないかと思ってしまいました。
    どうもこのシリーズ、無駄な配役が多い気がします。
    あと、吉高由里子は出番が多くて良かったんだけれど、お荷物な役でなんかビミョーでした。
    彼女本当はガンツスーツが着たかったらしく、撮影の合間にこっそり夏菜のスーツを着てみたら、あまりのエロさに赤面して慌てて脱いだという逸話があります。

    それにしても原作本です。
    映画の半券見せたら半額にしてくれるとかいうサービスぐらいあってもいいと思いませんか?

    ペンギンでした。

  • 板尾創路さん主演の『電人ザボーガー』が京都のT・ジョイ京都さんでも公開決定した様ですよ(嬉)。

    2011/5/22 7:37 by HALU

    ペンギンさん。おはようございます(^^)/
    HALUです。

    ペンギンさんは、『エンジェルウォーズ』を字幕版で観れたなんて、本当にお羨ましい限りです。
    やはり、字幕版で無いと、もう一つみたいですよね。

    本作品のTVスペシャル版の『GANTZ・ANOTHER ANSWER』ですが、仰られる通り、フジ系列の『SP・革命前夜』に比べれば、また違った視点でのドラマでしたので、未だ良かったのですが、そう言えば、そうですよね。
    何故に加藤晴彦くんが配役されているのかも良く解らなかったでしたよね。
    ペンギンさんの仰られる通り、山田孝之くんが、その役柄を演じていても、特段に、おかしくなかった展開のドラマでしたよね。
    そういった意味合いでも無駄な配役が多い過ぎた映画でも有りましたよね。

    原作漫画本の半額キャンペーンは私。HALUも賛成ですね。
    第1作・第2作ともに観ている観客には、半券を提示すれば、半額してくれる様なサービスが有っても良いような気が致しますよね。
    本当に、それくらいに、読みたいけれども、長編過ぎる原作漫画ですよね。

    <追伸>
    板尾創路さん主演の懐かしの特撮ヒーロー物の『電人ザボーガー』が、京都のT・ジョイ京都さんでも公開することが決定した様ですよ。
    おそらく大阪のブルク7でも上映されると思いますので、この秋の10月下旬をお楽しみにして下さいませ。

    それに致しましても、ペンギンさんは、もう既に、<大阪ステーションシティシネマ>には行かれましたか??
    私。HALUは、未だ行った事が無いのですが、『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』というドキュメンタリー映画を単館上映されるそうですよね。
    <大阪ステーションシティシネマ>さんは、いったいポイント制度やマイレージ制度などは有るのでしょうか??
    また、ペンギンさんが<大阪ステーションシティシネマ>さんに行かれることが有りますれば、情報をお寄せ下さいますれば幸いです。

    それでは失礼致します。

  • Re: 非映画GANTZ

    2013/1/21 2:29 by しゅうや

    ペンギンさん こんばんわ。

    先ほど1部のレビューにレスをつけたところなのですが、2部のレビューもつけていらっしゃったので、こちらにも。

    夏菜お気に入りのようですね。朝ドラウハウハでしょう(笑い)
    まあ、大人の事情で、2部は吉高由里子に譲りましたってところじゃないですか?食い合いにはしたくないでしょうから。

    映画そのものの感想は、皆さんお書きになっているところなので、とりあえず措いておくとして、
    「GANTZ」もまた邦画の新たな1ページを開く作品になったのかなと。

    あの地下鉄アクションシーンが典型ですが、実際の地下鉄使ってのバトルなんて、これまでの邦画ではまずムリ。しかも斬殺に拳銃乱射ですからね。どう考えても許可下りそうになかったのをよくやったと(ペンギンさんもお好きな「新幹線大爆破」の類は関係筋の許可取るのが一苦労。で企画段階でぽしゃるという歴史でした)

    「清く正しく美しく」の社是を外した東宝の力技というのも見せつけてもらいました。
    「デスノート」は社内の反対で配給断念。ワーナーに攫われる結果になりましたが「告白」「悪人」とやったら、もう何でもありなんでしょう。
    日本映画界最高の資本力を持つ東宝が、今後インターナショナル向けにどんな一撃を放つのか、注目したいと思います。

    本気出せば、日本でも本格アクションやSF作れるんだぜ、というところを見せてもらいたいですよね。CG技術は世界屈指、原作はジャパンクール、国家も後押しとくれば、近いうちにすごいものを見せてもらえそうで楽しみなところです。

    それでは。

満足度データ

GANTZ PERFECT ANSWER
100点
17人(6%) 
90点
17人(6%) 
80点
33人(12%) 
70点
59人(21%) 
60点
66人(24%) 
50点
27人(9%) 
40点
20人(7%) 
30点
13人(4%) 
20点
9人(3%) 
10点
7人(2%) 
0点
3人(1%) 
採点者数
271人
レビュー者数
85
満足度平均
62
レビュー者満足度平均
62
ファン
18人
観たい人
148人

 

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