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前半、コメディ。後半、ラブ・ファンタジーの映画(10.6/12)

90点 2010/6/14 4:53 by HALU

パーマネント野ばら

滋賀県草津市のシネコンにて鑑賞。
先ず、この映画のみを観ての率直な感想と致しましては、事前に予告編を観た限りでは、<菅野美穂さん主演のシリアスな映画>という予想でしたが、その予想に反して、前半は、コメディタッチで実に面白く可笑しくて、後半はスッゴく切ない<ラブ・ファンタジー映画>でした。

前半部分では、『女の子ものがたり』の大人バージョンといった感じの内容で、縦軸に、<親子愛>、そして、横軸に<友情>と<恋愛>を、終始、コメディタッチで描かれておりました。
そのストーリー展開的には、夫と離婚して、一人娘もも(畠山紬ちゃん)と共に高知県の海辺の港町に帰郷した、主人公なおこ(菅野美穂さん)と、その友人たる、フィリピンバーを経営するママである、みっちゃん(小池栄子さん)、そして、貧乏長屋に住む、ともちゃん(池脇千鶴さん)との幼馴染みの3人の友情物語であり、特に、男運の悪い、みっちゃんと、ともちゃんの二人のエピソードには、終始、笑わせられっ放しでした。
特に、この、みっちゃん(小池栄子さん)と、ともちゃん(池脇千鶴さん)のお二人の、そのコント顔負けの、豪快な転けっぷりが実にお見事で、スッゴく笑わせてもらいました。
また、なおこ(菅野美穂さん)の母まさ子(夏木マリさん)が切り盛りする「パーマネント野ばら」に集うパンチパーマのオバサン達の、終始に亘っての「男のチ○コ」を連呼する会話には、この映画を観ているこちらの方が恥ずかしくなるくらいでした。

ですから、菅野美穂さん自身が<我慢の芝居>と語られていたらしく、その通りに、周りの強烈なキャラクター陣を受け止める演技が要求され、これまでの菅野美穂さんの役柄とは、打って変わって、真逆の、<静かな芝居>という新境地的な一面を垣間見せた映画でもありました。
その意味合いでは、若干、前半部分では、<静かなる演技>に徹するあまりに、菅野美穂さんの見せ場が少ない様な一面も感じ取られ、菅野美穂さんのファンにとっては少々物足りなさも感じられたかもしれなかったですね。
当の主人公なおこ(菅野美穂さん)自身は、その二人の友人とは対照的に、高校教師のカシマ(江口洋介さん)との恋愛に夢中という設定で、前半部分を観た限りでは、果たして、この後、どういう展開になるのかと予想が付きませんでした。

しかしながら、前半とは、一転して、後半では、その主人公なおこ(菅野美穂さん)の謎めいた秘密の真相が明かされることとなる、実に切ない驚愕のラストを迎えることとなるのでした。

ここが、実に、本作品の脚本家たる、奥寺佐渡子さんの脚本の妙だと思われました。

また、この作品を観た後に、西原理恵子さんのこの映画の原作漫画本を読んだのですが、原作漫画本を読んだ後での感想と致しましては、この実に切ない驚愕のラストを迎えるまでに、原作漫画本の場合には、そこに至るまでに、その気配が何度も描かれており、それほどにも驚かされないのですが、映画化に際して、そのエピソードを、この後半部分のラストに集約することにより、<切なさ感>を、より一層際立たせる<ラブ・ファンタジー映画>の様なストーリー構成となっておりました。
また、原作漫画本では、主人公の<なおこ>の友人は数多く登場するのですが、それをあえて、その友人達を<みっちゃん>と<なおちゃん>に二人に絞り込みエピソードを集約し、また<「パーマネント野ばら」に集うパンチパーマのオバサン達>の爆笑エピソードなどに、振り替えて、絞る込む事により、より一層引き締まって、実に面白い映画になっておりました。

この原作漫画本には、映画化の際にオファーが10数社も有った中で、あえて、この脚本が選ばれたのも解る気がする様な、実に良く出来た脚本で有った様に感じました。

また、原作漫画本の方は、この作品以上に、スッゴくお下劣なギャグ満載の漫画本でしたので、映画化に際しては、あの程度で丁度良い具合に仕上げてあったのかと思われました。

私個人的には、前半部分では、みっちゃんのお父さんのチェーンソーのエピソードが秀逸でした。
思わず、笑いのツボにハマッてしまいました。
また、後半部分の切ない驚愕のラストでは実にホロリとさせられてしまいました。

本作品の脚本家たる奥寺佐渡子さん。そして吉田大八監督の演出がキラリと輝る一品で有り、また<静かなる演技>に徹した主人公なおこ役の菅野美穂さんはじめ、友人の、みっちゃん役の小池栄子さん。ともちゃん役の池脇千鶴さん。母・まさ子役の夏木マリさん。カズオ役の宇崎竜童さん。高校教師のカシマ役の江口洋介さんなどの脇役陣の好演も輝る一品でした。

この映画を観て、より一層、感動したい御方々におかれましては、出来ましたらば、原作漫画本は、映画を鑑賞なされた後に、原作漫画本を読まれる事をお勧め致します。

私的な評価と致しましては、西原理恵子さんの作品の映画化作品としては、『女の子ものがたり』、『いけちゃんとぼく』に次ぐほどの作品かと思われ、また後半部分の、実に切ない<ラブ・ファンタジー映画>の様な脚本仕立てには本当に感嘆致しましたので、多少甘口評価かもしれないですが、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。
お勧め作品ですし、早速にも私の<お気に入り作品>入りです。

本作品をご紹介・お勧め下さった、とりあたま様。しゅうや様に感謝です!!

 

10人がこのレビューに共感したと評価しています。
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  • ワールドカップもいいですが

    2010/6/13 23:36 by しゅうや

    HALUさん こんばんわ。
    レビューお疲れ様でした。

    本作に関しての感想は、ほぼ同感です。
    西原さんの映画化作品は「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」と見てきたのですが、本作が一番好きですね。
    確かにどんでんがえし好きな方にはたまらないでしょう。吉田監督にはやられた、という印象です。

    さて、ワールドカップの方も気になる今日この頃ですが、映画もお忘れなく。

    特にHALUさんも気になっている「告白」「孤高のメス」の同日公開ガチンコ対決、どちらも素晴らしい出来ですので、お見逃しなきように(まあ、まだ当分両作は上映されるでしょうが)

    「アルマゲドン」なんて、またテレビ放送されるでしょうから、いつでも観られますが、邦画は劇場公開を逃すと、なかなか観るのに手間がかかりますので。

    それでは、失礼致します。

  • この度もコメントをお寄せ下さり誠に有り難うございました♪ご感想がほぼ同感らしく本当に嬉しい限りです。

    2010/6/14 2:13 by HALU

    しゅうや様。こんばんは(^^)/
    HALUです。
    この度も、ご丁寧なるコメントをお寄せ下さり、誠に有り難うございました。
    本当に光栄ですし、嬉しい限りです♪♪

    >本作に関しての感想は、ほぼ同感です。

    わ〜い。しゅうや様と、ご感想が<ほぼ同意見>との事で、ご感想を同じくするレビューアーの御方が居られて、それも、しゅうや様とご感想が<ほぼ同意見>だなんて、本当に嬉しいですし、実にホッと致しました次第です(嬉)。

    出来ますれば、欲を申し上げますと、誠に厚かましいですが、本レビュー投稿に、しゅうや様にも、ご共感下さいますれば嬉しい限りです(汗)。

    >西原さんの映画化作品は「いけちゃんとぼく」「女の子ものがたり」と見てきたのですが、本作が一番好きですね。
    >確かにどんでんがえし好きな方にはたまらないでしょう。吉田監督にはやられた、という印象です。

    そうですねよね〜☆
    私のレビュー投稿の内容の方にも書き込ませて頂きましたが、

    >> 本作品の脚本家たる奥寺佐渡子さん。そして吉田大八監督の演出がキラリと輝る一品

    でしたよね♪

    特に、西原理恵子さんのあの原作漫画本と比較致しますと、奥寺佐渡子さんのその脚本の秀逸さが輝る一品でしたし、吉田大八監督の演出の采配の妙でもあった作品かと思われる作品ですね。

    特に、今回の西原理恵子さんの原作の映画化作品では、大ドンデン返しが有る分、西原理恵子さんの原作漫画本とは大きく異なる様な、脚本・演出手法でしたので、『女の子ものがたり』や『いけちゃんとぼく』以上の出来映えと申しても過言ではない映画でしたよね♪

    >さて、ワールドカップの方も気になる今日この頃ですが、映画もお忘れなく。

    そそ、そうですね(汗)。
    一昨日の夜も、昨朝も、韓国VSギリシャ戦や、アルゼンチンVSナイジェリア戦や、イングランドVSアメリカ線などの、W杯の試合鑑賞三昧で没頭しておりましたからね♪♪
    そして、今夜は、日本代表VSカメルーン代表の一次予選リーグの初戦ですので、これも観逃せない一戦です(汗)。
    一次予選リーグの初戦を負けたチームで過去予選リーグを突破して、決勝トーナメントに進んだチームは過去に3チームしか無いという統計からも、やはり目が離せませんし、リアルタイムで応援して、テレビ画面から現地へ<気>を送りたいですね♪♪

    >特にHALUさんも気になっている「告白」「孤高のメス」の同日公開ガチンコ対決、どちらも素晴らしい出来ですので、お見逃しなきように(まあ、まだ当分両作は上映されるでしょうが)

    実は、私。HALUも、丁度、滋賀県にまで用事があったので、滋賀県大津市のシネコンさんまで車で『告白』を観に行こうとしたのですが、あいにくと駐車場が1時間待ち状態でしたので、仕方なく滋賀県草津市のシネコンさんまでも足を伸ばして行きますと、こちらも丁度いまが<創業感謝祭>の真っ直中でして、駐車場は超満員状態で、ようやく駐車場に車を止められたと思ったならば、肝心の『告白』はそのシネコンさんのスクリーンが満員御礼状態で、観る事が出来ずに仕方なく帰宅致しました次第でした。
    ですので、私。HALUも、『告白』、『孤高のメス』も出来るだけ早期に観に行こうとは一応努力は致してはいるんですよ〜(涙)。
    しゅうや様のご期待に添えずに、本当にごめんなさいね。

    >「アルマゲドン」なんて、またテレビ放送されるでしょうから、いつでも観られますが、邦画は劇場公開を逃すと、なかなか観るのに手間がかかりますので。

    そうですよね。
    その証拠に、私。HALUは、しゅうや様のお勧め作品だった、あの『書道ガールズ!!』を観逃してしまいましたしね。非常に残念無念でしたしね(涙)。

    しゅうや様からのお勧め作品の『アルマゲドン』のDVDの方も、一応、これから深夜に観ようとも思っていたのですが、今夜は少々疲れていますので差し控えておきますね。
    この度も、お気遣い下さり、誠に有り難うございました。

    私。HALUも、出来るだけ早くに『告白』、『孤高のメス』両作品共に観に行きたいモノですね。

    その節には、また何卒お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

    それでは失礼致します。

  • Re: 前半、コメディ。後半、ラブ・ファンタジーの映画(10.6/12)

    2010/6/17 22:41 by なつみかん。

    HALUさま

    >本作品の脚本家たる奥寺佐渡子さん。
    目の付け所が・・・
    この映画も脚本に奥寺さんの名前を見つけたもので、公開前から期待しておりました。

    ここ近年見たもので
    時をかける少女(2006年)
    しゃべれどもしゃべれども(2007年)
    サマーウォーズ(2009年)
    それぞれ、好みの映画でしたので、(もっとも、自分の知らない所でも活躍されているようですが)この方の脚本は今後も注目しております。

    >私。HALUも、『告白』、『孤高のメス』も出来るだけ早期に観に行こうとは一応努力は致してはいるんですよ〜(涙)

    僕も、孤高のメスを見なければと予定を探っています。(そう言えば、これも原作有りの映画化なんですね、どんなできだろう?もっとも、こっちは原作未読なんですが・・・)

    告白、パーマネント・・は先に原作に目を通していました。
    原作を踏まえての映像化は『告白』のできが圧倒していると思います。
    個人的な趣味でゆくと『パーマネントのばら』でしたが。
    どちらにしても、いい映画を見られるのは良いことだ(^_^)!

  • 奥寺佐渡子さんの脚本の映画は実に良いですよね〜☆

    2010/6/18 3:01 by HALU

    とりあたま様。深夜に、こっそりと、こんばんは(^^)/
    HALUです。

    この度も、コメントをお寄せ下さり、誠に有り難うございました。
    本当に光栄ですし、嬉しい限りです♪♪

    >この映画も脚本に奥寺さんの名前を見つけたもので、公開前から期待しておりました。

    >ここ近年見たもので
    >時をかける少女(2006年)
    >しゃべれどもしゃべれども(2007年)
    >サマーウォーズ(2009年)
    >それぞれ、好みの映画でしたので、(もっとも、自分の知らない所でも活躍されているようですが)この方の脚本は今後も注目しております。

    あと、本サイトでは、評価がイマイチの作品ですが、奥寺さんは、2003年に、窪塚洋介さん主演のリメイク版『魔界転生』の脚本なども手掛けられておられますよ。
    奥寺佐渡子さんの脚本とは言えども、さすがに、あの沢田研二さん主演のオリジナル版には敵わないですよね〜(泣)。

    >>私。HALUも、『告白』、『孤高のメス』も出来るだけ早期に観に行こうとは一応努力は致してはいるんですよ〜(涙)

    >僕も、孤高のメスを見なければと予定を探っています。
    >(そう言えば、これも原作有りの映画化なんですね、どんなできだろう?もっとも、こっちは原作未読なんですが・・・)

    そうですよね〜☆
    『孤高のメス』も、長編小説なのでついつい手が伸びませんよね。
    でも、今年の邦画と致しましては極めて評価が高い部類の作品の様ですよ〜☆
    但しながら、あの超話題作の邦画の『告白』には、その評価は及びませんが(汗)。
    私。HALUは、『告白』の方の原作本は、早速にも購入致しました次第です。

    先日に、映画『告白』を鑑賞してまいりましたので、私。HALUも、今度はこの映画『孤高のメス』の方も、早く観に行かねばと思っている次第です。

    >告白、パーマネント・・は先に原作に目を通していました。
    >原作を踏まえての映像化は『告白』のできが圧倒していると思います。
    >個人的な趣味でゆくと『パーマネントのばら』でしたが。

    映画『告白』の方は、未だに原作未読ですが、映画化と致しましても、<大傑作>の映画でしたよね〜☆
    私。HALU個人的な主観では、邦画の中では、久し振りの満点評価に値する映画でした。

    また、本作品の『パーマネント野ばら』の場合には、脚本の勝利でしたよね〜☆
    実によく練られた脚本だったと思いました次第です。

    >どちらにしても、いい映画を見られるのは良いことだ(^_^)!

    そうですよね〜☆
    今後も、昨年度の様に、邦画界にも頑張って欲しいモノですね♪

    それでは失礼致します。

満足度データ

パーマネント野ばら
100点
11人(4%) 
90点
38人(16%) 
80点
53人(23%) 
70点
53人(23%) 
60点
42人(18%) 
50点
8人(3%) 
40点
7人(3%) 
30点
3人(1%) 
20点
1人(0%) 
10点
9人(3%) 
0点
1人(0%) 
採点者数
226人
レビュー者数
82
満足度平均
70
レビュー者満足度平均
74
ファン
32人
観たい人
144人

 

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