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専門家と監督が語る!
外交官・杉原千畝の半生

『杉原千畝 スギハラチウネ』特集

ブルーレイ&DVD 6月2日(木)発売!
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ひとりの日本人が世界を変えた!
実話を描いた感動作が待望のBD&DVD化

第二次世界大戦時にリトアニア領事として日本政府に背き、ユダヤ難民にヴィザを発給し続けて6000人もの命を救ったといわれる外交官・杉原千畝の半生と、これまであまり知られてこなかった事実を描いたヒューマン・ドラマ『杉原千畝 スギハラチウネ』。戦後70年の時を経て、知られざる“真実の物語”がブルーレイ&DVDで蘇る。

本作はユダヤ難民の凄惨な過去を今に伝えるアウシュビッツ収容所があるポーランドでのオールロケ撮影を行い、国境を越えた超豪華キャスト&スタッフが集結。唐沢寿明が主演を務め、小雪が天真爛漫な千畝の妻・幸子を演じる。杉原千畝は、なぜ家族までもが危険に晒される諜報戦に身を投じたのか? 政府の許可を待たず、独断でユダヤ難民にヴィザを発行し続けた理由は何だったのか? その決意の裏に秘められた感動の真実が明らかになる!

【6/2(木)発売!】

●Blu-ray愛蔵版 7000円+税
●DVD愛蔵版 6000円+税
【映像特典】本編DISC:予告、CM集 特典DISC:メイキング/ZEROカルチャースピンオフ 映画『杉原千畝 スギハラチウネ』公開記念SP/ 杉原千畝 ドキュメント/未公開シーン集/イベント集(完成プレミア、早稲田大学試写会、初日舞台挨拶)
【音声特典】オーディオコメンタリ― (唐沢寿明×チェリン・グラック監督×飯沼伸之プロデューサー)
【封入特典】24Pブックレット、アウターケース

●Bu-ray通常版 4700円+税
●DVD通常版 3800円+税
【映像特典】本編DISC:予告、CM集
【音声特典】オーディオコメンタリ― (唐沢寿明×チェリン・グラック監督×飯沼伸之プロデューサー)

発売・販売元:ポニーキャニオン

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弁護士・山脇康嗣氏が専門的観点から語る!
「千畝の選択は、終始一貫して正しかったと思う」




第二次世界大戦直下、“命のヴィザ”を発給し、6000人のユダヤ難民の命を救った杉原千畝。外務省から追われるも、亡くなる前年の85年にイスラエル政府より諸国民の中の正義の人賞を受賞、2000年には、外務省が公式に杉原千畝の功績を顕彰している。

本省からの訓令に背き、ヴィザを発給した千畝の選択は、専門家の目にどう映るのだろうか。ヴィザ(査証)や在留資格など、外国人の法律問題や出入国関連法制を専門とする、さくら共同法律事務所の弁護士・山脇康嗣氏に話を聞いた。

山脇康嗣弁護士プロフィール
多岐にわたる案件を扱うが、在留資格・査証・国籍・対日投資などに関わる外国人の法律問題や出入国関連法制を特に専門とする。平成23年から第二東京弁護士会国際委員会副委員長を務める。『入管法判例分析』(日本加除出版)ほか著書多数。映画やドラマの法律監修も多数手掛ける。

──映画『杉原千畝 スギハラチウネ』をご覧になり、いかがでしたか?

当時を知らない人でも楽しめるように、エンターテインメント性を加えながらも、しっかりと歴史の重みを残した、総合力の高い映画でした。ヴィザ(査証)についても、正確に描かれています。

──そもそも、ヴィザの発給条件とはどういうものなのでしょう?

当時のヴィザには、入国査証と通過査証がありました。千畝が発給したのは、通過査証です。この場合、“最終目的国からの入国許可がでていること”、“旅費滞在費があること”などが発給条件です。ただし、ヴィザは、裁量性・政治性が高く、発給・不発給の適法性を裁判所すらも判断できない“絶対不可侵”の行政領域です。また、現在でも、ヴィザの発給基準を定めた法律はありません。

──千畝がユダヤ難民へヴィザを発給したことで考えられるリスクとは?

日独が同盟を結ぼうとしているさなか、ドイツから迫害されたユダヤ難民を助ける彼の行動は、政治的、外交的な面でマイナスが生じる危険性はあります。また、通過査証の場合、経由国である日本には、15日未満しか滞在できません。しかし、彼らは先ほど挙げた発給条件を満たしていない可能性が高く、一定数が日本に留まることは予測されます。それ故、内国的な視点から言うと、社会治安の乱れが起こる恐れはありました。

──では、やはり千畝の選択は、外交官としては間違っていたのでしょうか?

先ほどの質問でリスクを挙げましたが、それを踏まえてもなお、千畝の選択は、終始一貫して正しかった、と私は思います。なぜなら、千畝はソ連から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」と通告されるほど情報収集力に優れた外交官であり、政治や外交の現実の厳しさを熟知したリアリストでした。そして、彼は発給をする際の想いを、手記にこう綴っています。「全世界に隠然たる勢力を擁するユダヤ民族から永遠の恨みをかってまで、(中略)ヴィザを拒否してもかまわないのか、それがはたして国益にかなうことだというのか」と。単純な人道主義でも博愛主義でもない、国益主義的な視点を持ち、発給によるリスクと国益を天秤にかけたのです。当事者意識の強いリアリストで、本当の意味での国益を考えた愛国者であったと考えます。

チェリン・グラック監督インタビュー
「千畝を知らない若い人たちにこそ伝えたい」





「僕自身が雑種だから、雑種の映画制作は一番居心地がいいんだ」。チェリン・グラック監督が自身を“雑種”と呼ぶ所以は、その生い立ちにある。和歌山で生まれ、学生時代は、広島、兵庫、イランで過ごした。その後も各国を転々とし、現在はアメリカで暮らしている。その経歴は、『サイドウェイズ』(2009)、『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』(2011)、そして今作、海外と日本の間に立った作品が並んだ彼のフィルモグラフィにも、大きく影響している。

「僕の父はユダヤ人、母が日系アメリカ人なので、僕は日本とユダヤの血をひいているんです。それに、母も含め、親戚は日系人収容所に入れられ、中には第442連隊戦闘団に入った者もいたので、今回の作品には、いろんなレベルで自分の過去や、DNAに近いものが混ざっています」。 本作の主人公・杉原千畝は、リトアニアの日本領事館責任者でありながら、母国の指令に背き、国を追われた多くのユダヤ難民の命を救った。彼が身の危険を察知しながらも行動し続けたのは、血や祖国という言葉から離れ、人間としての自らの正義に従ったからであろう。

監督の姿から、千畝との共通点が想起される。「いつでも中立の立場で映画を描ける、僕自身もそう言いたいけど、それはできない。こっちが絶対に黒でこっちが白っていうのはないから。内容によって、どちらかの味方になってしまうよね」。自身の置かれた環境から「中立」という言葉の重さを知る監督は、あくまで冷静な視点でそう語った。「でも、だからこそ、僕は年配の方たち以上に、杉原千畝を知らない若い人たちに、見てもらいたい。杉原千畝を知っていて、誇りを再現したい、という見方もいいけれど、きっと、彼を知ることで、国籍関係なく、人間として誇りを持てると思います」。

人の心と向き合い、「世界を変えたい」と生涯願い続けた杉原千畝の生き方を見て、今、私たちは、なにを思うだろう。

取材・文・撮影:小杉由布子
(C)2015「杉原千畝 スギハラチウネ」製作委員会

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