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PFF新人監督たちが最新の音響施設に潜入!

ドルビーアトモス体験レポート

ドルビーアトモス公式サイト | 公式フェイスブック

『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』4月13日(水)発売
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『貞子vs伽椰子』6月18日(土)公開
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若手クリエイターたちが最新音響システムを体感!



スピーカーを従来の劇場壁面に加え、天井にも設置することで高さを含む3次元的な表現が可能になった最新音響システム・ドルビーアトモス。ドルビーアトモスの音響設計はスピーカー毎に自在に音を配置し移動させることができるため、観客はより自然でリアルな音場を体験することができるようになった。そんな最新音響設計のいろはを探るべく、映画・映像製作に携わる2015年度PFF(ぴあフィルムフェスティバル)入選監督たちが、実際にドルビーアトモスを体験し、音響設計の現場に潜入!

音響システムがさまざまな進化を遂げる中、ドルビーアトモスはどんな音作りを目指しているのか?若いクリエイターたちは音作りについてどう考えているのか? 映画の中の“音の在り方”について語り尽くします!

オンキヨーのプライベートホームシアター“マリンシアター”で
『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』のドルビーアトモス体験会を実施!

超人気シリーズ、ついにクライマックスへ!
『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』

世界中で大ヒットを記録したジェニファー・ローレンス主演のアクション・シリーズ完結編。前作『〜FINAL:レジスタンス』で反乱軍の革命のシンボルとなった主人公、カットニス・エバディーンのその後の運命を描く。銃声や爆発音が鳴り響く激しいアクションシーンはもちろん、大自然の中の静寂シーンなど、音の表現の幅に注目したい!

作品情報
The Sound of 『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』

4月13日(水)発売

■【初回生産限定】ブルーレイ プレミアム・エディション ¥6,800+税
■【初回生産限定】ブルーレイ ¥4,743+税
■DVD ¥3,800+税
■ブルーレイ コンプリートセット【初回生産限定】 ¥8,500+税
■DVD コンプリートセット【初回生産限定】 ¥6,300+税

発売元:KADOKAWA/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

映画製作における音響設計に興味を抱く PFF新人監督ら4名が参加!

(写真手前から)2015年PFF入選作品『モラトリアム・カットアップ』(6月テアトル新宿にて公開)の柴野太朗監督と音楽・録音を担当した井上湧氏、『THE ESCAPE』の島村拓也監督、『みんな蒸してやる』の大河原恵監督の4名が参加し、アンケートを実施。ドルビーアトモスのデモ映像の視聴やレクチャーを受け、4人とも音響への興味がさらに高まったようだ。

参加者プロフィールはこちらをチェック!

会場となったのは、一般公開されていない
オンキヨーホームシアター“マリンシアター”!

150インチのスクリーンに4Kプロジェクター、7.2.4チャンネルのスピーカーと、民生機では一番ハイグレードなものを使用。総額はなんと600万円!オンキヨーの上田氏曰く「でも、実際にホームシアターはこんなことしないと出来ないという訳ではない。そこは誤解されがちで、2万円でも3万円でもどれだけあとは忠実に再現できるものをそろえるかだけなので、小さいスピーカー2つでも立派なホームシアターです!」とのこと。その言葉に監督たちも少しほっとした様子だった。

ドルビーアトモス スペシャル座談会 part.1
若手クリエイターが最新音響システムへの理解を深める!

独立して記録された個別の音を動かせるアトモスの技術は
「映画はもちろん、遊び方が広がると思う!」

当日はデモ映像に加え、ドルビージャパンの林正樹氏とオンキヨーの上田賢司氏によるレクチャーを実施。「映画は映像が中心であるのは間違いないと思います」と前置きした上で、映像と音の関係性というのは切り離せないものだと力説する林氏。モノラル(1つのスピーカー)、ステレオ(2つのスピーカー)、今一般的に使われている5.1chサラウンド(5つのスピーカー+低域を専門に扱うサブウーファー)と進化し、より豊かな表現ができないかということで生まれたドルビーサラウンド7.1。さらにリアルさを追求するのには、どうしたらいいのか? 林氏が続ける。

 このままいくともっとリアルにしたい、ナチュラルにしたいっていう場合には、このチャンネル数を増やしていくしかないんですね。チャンネル数を増やせば実現できるんですけれども、それは製作環境も再生する環境も同じチャンネル数にする必要があるということで、ドルビーとしてはチャンネル数という考え方を切替えないといけないという判断をしました。そこで登場したのがドルビーアトモスです。その特徴は天井にスピーカーがあることと、個別の音が独立して記録されていて、必要がある場合はそれらを動かすことが出来るという2点です。例えばこの空間の中のA点からB点に音を物体の様に移動させるとそのXYZの座標情報と移動情報をシステムがメタデータとして記録します。それは絶対値ではなくてXYZは100分立で記録されるので空間の縦・横・高さが変わっても同じように動き、同じような位置に音が定位されます。このように音を物体のように扱うことを「オブジェクト・(ベース・)オーディオ」と呼び、これまでの、5.1chや7.1chをそれと区別するために「チャンネル・ベース・オーディオ」と呼んでいます。

井上 こういう技術がアマチュアまで浸透していたら面白いなと思います。僕らも2chで作らざるを得ないので、その中でいかに錯覚させるかというベースで物理的にどう錯覚させるかということをやっていますが、それがここまで直感的に落とし込めるんだったらかなり面白いなと思いましたね。

柴野 言い方はあれですけど、遊び方が広がるなと思いました。映画はもちろん、例えばインスタレーションとか現代美術的なことにこのスピーカーを使ったらいろいろ面白い遊びができるんじゃないかなと思いましたね。

 オブジェクト・オーディオ自体はドルビーが作ったわけではなくて、既に世の中に概念とあったのですが、それを扱うシステムがありませんでした。そのためチャンネルとして記録・再生させるしかなかった。その後、ドルビーや他の会社が実用化し、商用で使われるようになりました。これからは様々なコンテンツでの採用が広がると思います。ただ、国内ではまだステレオが多いのが実情です。特に音楽はDVDの普及期に5.1chが増えそうになりましたが、いろいろな理由でステレオを選ぶことも多い。ステージに演奏者がいて、そこから音がしているから、という考えですが、違う表現方法も当然あると思いますし。

柴野 この技術をどこに訴求できるかっていうところもありますよね。

 今は劇場映画用のシステムですけど、映画作品でなくても既に使われています。V6のライブコンサートをコンサート会場の空間で聞いている雰囲気を楽しむというやり方で使ってもらったり。日本ではまだ残念ながらないんですけど、海外ではナイトクラブでのDJ用のシステムの運用が始まっています。映画は最大118個の個別音をオブジェクトとして仕込めるんですけど、ナイトクラブ用はもっと少ないのですが、DJが事前に仕込んだ音をバラバラに動かせるようになっています。


「臨場感はもちろん、戦闘機など空の表現が巧みだった」
天井から音が出ていることで感じられる新たな表現力

通常の5.1chとドルビーアトモスの違いをデモ映像やレクチャーによって理解を深めたPFF新人監督たち。『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』をドルビーアトモスの環境で実際に観てみて彼らはどう感じたのか? 率直な意見を聞いてみた。

柴野 地下のシーンで、天井から音が聞こえるのはアトモスならではですよね。水の表現がすごいなと思いました。波が迫っているところとか、密閉された空間の奥行きが活かせているシーンでしたよね。

井上 臨場感もそうですけど、あとは戦闘機などそういう部分でも空の表現が巧みだったなと思いました。

島村 アクション映画とか派手な映画じゃないと映えないのかなと最初思っていたんですけど、今日観てみて、俳優さんの声がいつもより環境のせいか身近に感じたので、もう少しヨーロッパの静かな映画とかもこのシステムで観るといいのかなとも思いました。

大河原 私も思いました! デモ映像でも自然とか壮大なシーンが結構効果的だと思いました。映画の最後のほうで赤ちゃんが笑うシーンとか、役者の方の息づかいとか繊細なところが観ていて身近に感じられていてすごく好きでした。

 実際セリフをオブジェクトにしているかわからないので、今までと同じようにセンターチャンネルに振っているかもしれないですが、やろうと思えばスクリーンの中の位置にその人のセリフを定位させることは出来ます。もちろん、センターチャンネルから聞こえてくることが多いんですけど(笑)。

上田 ちなみにはじめの会議室のところのしゃべっているシーンで、会議室の周りにある機材から出ているノイズの音が入っていたって気づきましたか?ノイズも空間を作る音として入れているのもこだわりのひとつなのかなと思います。きれいな音だけを入れるだけがリアルじゃないっていう。

柴野 自分もノイズを入れてと頼んだりするんですけど、そうすると今度はクリアじゃないって言われたりするんですよ。しかも誰もそこを評価してくれないっていう(笑)。

上田 それはもっとアピールしたほうがいいですよ! これはリアリティだよって。世の中無音って絶対ありえないですからね。音がないっていうのは非現実的なんで、セリフだけのシーンであっても必ず何かの音はしているはずなんです。それをどこまで再現できるのかっていうのもひとつのリアリティ。そこはめげずにやって欲しいなと思います。

柴野 そうですよね! 映画をDVDとか、なんならYou Tubeとかで観ちゃう人が映画好きの人の中でも多くて、PCのスピーカーで観る人がやっぱり多い。作り手としてはそれなりの気持ちでやっているので、観ていただく方にもそれなりの環境で観て欲しいなとは思いますよね。

上田 オーディオメーカーってそんなに映像作品の製作者の方たちと接点がなかったですが、アトモスを体験しはじめてから製作者の意図に着目するいいきっかけになったんです。製作側の方たちや現場をみると、これって正しいのかなっていうのを自問自答しながらどうやったら意図通りに音を出せるかと考えるられるようになったかなって。ただ、音を作った製作側の意図っていうのも、製作者自身がもっともっとアウトプットしてもらわないと伝わらないので、そこを伝えていってもらうことで、もっともっと深く作品に入り込んでもらえたり、入り込んでくれる人がいればいるほどその人たちがもっと広めてくれたりとか、そういうのがもっともっとあるといいなと思います。


音に求めるリアルさとは一体何なのか?
その表現の方法は作り手次第
アトモスの出現はその選択肢の幅が広がったということ

ドルビーアトモスに対応した作品というと、アクションやSFなどどうしても派手な作品をイメージしてしまうが、必ずしもそうではない。リアリティーショーと呼ばれるような作品の日常的なシーンでもアトモスの技術が使われているケースもあり、その場合、より高度な技術が求められるという。話はどこまでリアリティを求めるのかという方向に展開した。

柴野 どこまでリアルを追求するかっていう話になりますよね。音もステレオに慣れているところに、例えば7.1chとかアトモスでリアルに近づけるけど、それはリアルではないじゃないですか。そうやって発達していくと逆になんだかんだフィルムのほうがいいよねってなるかもしれない。ちなみにそんな映画を作ったんですけどね(笑)。観ている側も本当にリアルを映画に求めているのかっていうことを考えたほうがいいのかなって気にはなりますよね。

井上 リアルになるとつじつまを合わせるのが大変というのがあって、いつもごまかしごまかしお客さんを納得させながら作っていくんですけど。例えばそもそもモノラルだとそれができないので、そういうことを考える必要がなかった部分が多分どんどん技術が発達するにつれ、合わなくなってくるところはでてくると思います。

 私も説明でよりナチュラルとかリアルにって言いつつも、必ずしもそれが絶対必要なわけではないと思うんですよ。より自然に感じるというか、物語に素直に入り込めるっていう方法を模索すればいいことで。アトモスというのは、その時に選択肢が増えるとうことだけで常に新しいものを使わなきゃいけないってことではないと思います。

柴野 自分の今度6月に公開する映画でイレギュラーな演出でステレオからモノに変わるっていう場面があったんですよ。誰にも気づかれないですけど(笑)。そういう遊びが出来るっていうのは単純に面白いですよね。もしかしたら100年ぐらいしたら、アトモスが古い規格になるかもしれないじゃないですか。そうなったら「あっアトモスをあえて使おう!」って思うかもしれないですよね(笑)。そういう選択の幅が広がるという意味でも面白いなと思ってます。

 実は今の話と逆の使い方をしているあるハリウッド作品があって、女性がデビッド・ボウイの曲を弾き語りで歌っているシーンがあるんですけど、最初はその生歌がモノのように聞こえているのですが、それを聴いていた男性の主人公の気持ちがどんどん高まって「俺はこれをやらなきゃいけない!」って意思決定をする部分まで、その唄がドンドン広がっていって最後は観客をアトモスの効果を活かして音で包み込むことで、主人公の気持ちの動きと歌をうまく連動させて表現しています。日本ではアトモスで上映されていない作品ですが、私はドルビー本社が行ったその部分のクリップを観ることができて、とても印象的でした。その後、その作品を担当したサウンドデザイナーが参加したパネルディスカッションの場では、「このような効果は、今の一般的なシステムで実現しようとするとなかなか大変で、効果の再現性も難しいけど、アトモスだと簡単にできた」と言ってました。従来の仕組みではできなかったこと、あるいはやりにくかったことが、できるようになる。要はやり方ですよね、どう表現したいか、だと思います。

島村 そういう風に使ってみたいです!自分は、ピンマイクが高いので買おうかどうか悩んでいるんですが、試行錯誤する時にこの音のことがあったんで、今日はいい刺激になりました!

大河原 私は音に疎いので、皆さん素晴らしいなと思いました。さっき仰っていた気持ちがこう包み込むっていうか、私の映画は感情を出していくものが多いので……。こういう使い方が出来るのって本当に素晴らしいです!

The Hunger Games: Mockingjay - Part 2 (c) 2015, Artwork & Supplementary Materials TM & (c) 2016 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
(c)2016「貞子vs伽椰子」製作委員会
『貞子vs伽椰子』ページ写真:星野洋介

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