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ベニスに死す [DVD]

『ベニスに死す [DVD]』を価格比較。★★★☆(74点)『ベニスに死す』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

ベニスに死す [DVD]
74点
監督 ルキノ・ビスコンティ
出演 ダーク・ボガード,ビョルン・アンドレセン,シルバーナ・マンガーノ,ロモロ・ヴァリ
発売日 2010年4月21日
定価 1,543円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日 2010年4月21日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「ベニスに死す」のレビュー

  • 100点 特別な映画

    2008-03-11  by 星空のマリオネット

    「ベニスに死す」を初めて観たのは高校の課外授業。私が通っていたのは男子高だったのですが、初老の紳士が少年を愛するこんな映画をなぜ皆で観に行くんだろうと、引っかかるものがありました。

    再会は大学祭の教室での上映会。暗幕から洩れる夕陽のオレンジ色がスクリーンに滲み、世にも美しいこの映画とシンクロして言葉を失うほどでした。高校時代からわずか数年しか経っていないのに、感じ方が全く違っていたことに自分自身驚きました。
    私にとって「ベニスに死す」は、学生時代に観た外国映画の中で、フェリーニの「道」と並び最も印象に残る映画となりました。

    さて、先日おおよそ四半世紀振りに観て先ず驚いたのは、その映像ひとこまひとこまの実に落ち着いた美しさです。
    「モネ」「ドガ」「ルノワール」そして「ユトリロ」の絵画と見紛うほど素晴らしいというより、それらを凌駕するほどゆったりとした奥深い美しさに包まれています。映画からこういう感銘を受けたのは初めてのことです。

    また、マーラーの交響曲第5番第四楽章の耽美的な旋律は余りにも有名。音楽と映像と人間たちの稀に見る融合。まさに溶け合っています!
    (バルビローリ=ニューヨークフィルが私の愛聴盤です。)

    美少年タッジォは、初老の作曲家グスタフの視線が生み出した魔性のモノ。美しいタッジォは醜悪なコレラの分身なのでしょうか?
    絶望の淵でおどおどしていたグスタフは滑稽な姿にまで身を堕とす。
    彼は報われたのか、或いはゴミのように捨てられたのか。日常生活から離脱した時に、自死の誘惑が我々の前に大きな口を開けて待ち構えているのでしょうか?

    必ずしもヴィスコンティが好きなわけではないのですが、私にとって「ベニスに死す」は特別な映画です。

  • 90点 圧倒的な美

    2008-03-02  by クラリス2号

    音楽家アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)が休養地として訪れたイタリアのベニス。タージオ少年に出会い、その若さと美しさ魅了され、自ら破滅の道を選ぶ。しかも至福の顔で。

    ビスコンティ監督の映画は「美」そのものです。

    「山猫」で時代と滅びに毅然と立ち向かう男の美学に魅られた私は、ここでも「圧倒的な美」を前にただ立ちつくすだけ。

  • 80点 芸術的

    2011-09-02  by otter

    まるで、絵画を見ている様な芸術的作品。
    台詞は少なく、感情や時の流れ、空気や街の香りをもマーラーの曲で表現されていて感動。

    この曲にこの映画あり、この映画にこの曲あり。
    ここまでマッチした作品は他にあるのだろうか。

    残念だったのは余韻に浸れなかったこと。
    エンドロールでバタバタと退出する人達。
    携帯の着信音。
    試写会とはいえマナーがあると思う。

    せっかくの映画の世界、感性を刺激されるような作品を観たのに残念。
    作品への意見ではないけど、あんなにマナーの悪い人が多い試写会も珍しいかも。

  • 90点 「美」の姿

    2003-01-10  by 未登録ユーザレクター博士

    久しく、どなたも投稿されないので一言。

    「美」に翻弄されるのは、表現者や鑑賞者の区別なく
    「命」の琴線に触れる瞬間です。

    タッジオが体現する「美」は、どんな芸術作品にも
    現われるのだ、と思います。
    自分自身の醜悪な「姿」などヒラリと飛び越えて、
    残酷な甘美さを持って、こちらの心をえぐります。

    この映画を愛する者は、それを素直に味わう「特権」
    を持っています。
    勇気をもって、堪能するべきでしょう。

    グスタフの様に、たとえ浜辺のベンチで息絶えようとも。

  • 100点 おっかけでした

    2006-10-31  by 未登録ユーザika

    Tadzio の。

    この作品が上映されている館をさがして、いくつもいくつも、映画館をまわった。

    真夏の、ひざかりの中を、ホットパンツに黄色い日傘で、街はずれのうらぶれた劇場にもいった。

    この作品を見に行く……と決めた日は、朝から心を正し、邪念を払い……
    それは、一つの、儀式のようなものだった。

    館内でのカメラ撮影、ポスター泥棒……と、おっかけのやるようなことはみなやりました。

    この作品だけではなく、Tadzioになる前の彼が出ていたスウェーデン映画(タイトルは……「思い出の夏」だったかなあ?)も何度も見にいった。

    彼が来日して入れたEP盤を手に入れて、くりかえし聴いた……。

    とうとうスウェーデンに行こうと思った。しかし、なぜか、いかなかった。

    おっかけは、そこで終了しました。

    人間は、ばかだと思います。(というか、私がばか)
    原作にあるように、<どちらに落ちても深淵>なのかもしれません。

    でも……私は、Tdzio の姿を見るまで
    <美>が、現実に、そこに在る……ということを知らなかった。
    美しい花、美しい景色、美しい人……
    でも、それは<美>そのものではない。

    <美>そのものが、そこに、在る。

    そのとき、人は、<時のない国>へいく。

    <時のない国>にとどまりたいという欲望が
    人を破滅させます。

    なぜなら……
    <時のない国>では、「とどまる」ということが
    そもそも意味をなさないから。

    <時のない国>は、どこにでもあるが
    けっして、とどまることのできない国……
    だと、思います。

    人の心って、不思議ですね……。

    以上。おっかけ体験談、でした。

  • 50点 原作に遠く及ばず

    2012-06-23  by odyss

    今回で見たのは3回目。最初に見たのは、1973年か74年、つまりロードショウから2、3年後に名画座で。

    私は原作を高く買っている人間なので、最初にこの映画を見たとき、率直に言ってがっかりしました。原作では、主人公が美少年を見て衝撃を受け、しだいに少年にのめりこんでいく心理的な描写が圧巻なのですが、この映画を見ても主人公の恋のときめきや苦しさはあまり伝わってきません。

    特にダメだと思うのは、美少年の一家が夜にホテルの食事の席に来ず、主人公が苛立ってホテルの外に出て待っているシーンです。やがて一家が外から戻ってきて、そのとき夜の外の光で初めて美少年を見て今までにない美しさに慄然とし、その上でベンチに腰を降ろして「愛している」とつぶやくのですが、夜に外出から帰ってきた美少年と出会うところがさっぱり効果的ではなく(初めて夜の外の光で少年を見たことがはっきりと映像で表現されていない)、したがってそのあとでベンチに腰を降ろして決定的な言葉を吐くところもいささか唐突に見えてしまう。たぶん、原作を知らない人間にはこの展開がよく理解できないだろうと思います。

    そのほか、原作にないアルフレートという男性の設定もあまり効果的とは思われない。何より彼と主人公が交わす芸術論が表面的だし、また主人公が自作の初演で不評を買い、その初演を主人公の妻とアルフレートが一緒に聴いていたわけですが、控え室に駆けつけた妻が主人公を慰めているのに、アルフレートは主人公を罵倒する。アルフレートは主人公の妻と並んで初演を聴いていたわけだから、友人関係なわけですね。友人がこういう場合に、押しかけてきた聴衆と一緒になって傷心の主人公を罵倒するものでしょうか。きわめて不自然なシーンです。

    主人公はエスメラルダ号という名の船に乗ってヴェネツィア(ベニス)にやってくる。ここはトーマス・マンの長編小説『ドクトル・ファウストゥス』への暗示であり、またこの映画には主人公がエスメラルダという娼婦の部屋を訪れるシーンがあるのだから、素直に解釈するなら主人公は(『ドクトル・ファウストゥス』と同じように)娼婦エスメラルダと交わることで芸術への霊感を獲得したはずで、また同じ名の船でヴェネツィアにやってきた以上、ヴェネツィア訪問は娼婦エスメラルダを訪れたことと同じ効果を持つはずですが、この映画では主人公は娼婦から逃げ出しているようで(『ドクトル・ファウストゥス』では、主人公は案内人の勘違いで娼婦館に案内され、いったんはそこから逃げ出すものの、そこで会ったエスメラルダが忘れられず、後で改めて彼女に会いに行く、という筋書き)、まあ善意で受け取れば、映画の主人公はいったんエスメラルダから逃げ出したものの、結局ヴェネツィアに行くことが美少年との邂逅と恋を意味したわけで、つまりはエスメラルダの役を果たしたのがヴェネツィアだということになるのかも知れませんが、『ドクトル・ファウストゥス』での自ら進んで毒を飲んで芸術的な霊感を、というモチーフとはいささかズレているような。

    まあ、色々文句を言ってきましたが、この映画の最大の難点は少年役だと思います。私の目には、初老の作家がうつつを抜かすほどの美少年には見えないからです。私は女でも顔の長いのはダメなんですが、美少年についても同じ感覚。

    それから、主人公のアッシェンバハ役のダーク・ボガードもミスキャストだと思う。トーマス・マンは作曲家マーラーをモデルにアッシェンバハの顔を描いたわけだけれど、マーラーの長い顔に対して、ボガードはどちらかというと丸顔。それに原作では初老の作家は名声高く、自分の威厳を保つことにも慣れているわけだけれど、ボガードはおどおどしていてあんまり威厳がない。

    今回改めて気づいたのは、この映画にマーラーの音楽があふれていること。第5交響曲の第4楽章アダージエットが使われていることは有名ですが、ほかにも、途中アルフレートが主人公と議論を交わすシーンではアルフレートがピアノで第4交響曲の第4楽章を弾きますし、美少年が浜辺で近づこうとする主人公に対して柱を回るようにして遠ざかっていくシーンでは第3交響曲第4楽章が使われています。

    最後に。主人公がヴェネツィアにやってくるときに携えているスーツ・ケースの大きさには今更のように驚きました。大柄な男が隠れられるくらいに大きい。もちろん高級ホテルでは夕食でレストランに行くときには正装だし、そのほかのシーンでも主人公はネクタイにスーツの姿のまま。初めてネクタイをはずすのは、美少年をつけまわして疲れきり、街なかの小さな広場でくずおれてしまうシーンです。いずれにせよ服はたくさん持っていく必要があったわけで、一週間か十日程度とはいえ海外旅行にも上着は一着しか持っていかない私のような人間とは、時代も違うけど階級も違うんだなあと痛感してしまいました。

  • 20点 幼児ポルノとどこが違うの?

    2012-02-18  by ゆうざぶろう

    シネマテークたかさきで鑑賞。

    カメラワークがとても不自然に感じる。人物へのアップが早急で、学生が作る
    自主映画を観ている気がする。室内のシーンもカメラがふらふらうろついて、苛立たしい。
    詩的な印象も重厚さも全くない。

    主人公は体調が悪いのだろうか、ずっと不安定な表情ばかりだ。その細かい小芝居に、
    観ている私は必死で声を押し殺す。シリアスな映画なのでずっと我慢していたけど、
    実はこれ志村けんのコントだよね?
    途中で退出して大声出して笑いたくなるのをこらえるのに必死だった。



    勿論、私の見識の低さが問題なんでしょう。
    何しろ、トーマス・マンの世界的な名著が原作で、しかもヴィスコンティですからね。
    ビヨルン・アンドレセンの美少年っぷりは圧巻でしたから。



    でもねえ…
    途中で繰り広げられる芸術論の掛け合いは、字幕だけ読んでも薄っぺらくて退屈で。
    映像が綺麗かというとそうでもなく、腰がすわってないカメラワークは感情移入を妨げるし。

    クラシック音楽と貴族的な美術表現で覆い被せれば小児愛好者の老人の話も芸術なんだね。
    私には嫌悪すべき点しか残らない最低の話で最悪の映画です。
    ああ、これが世に言うアートなのですね。私のような無粋な人間には到底辿りつけない境地です。
    ごめんなさい淀川長治さん。


    P.S.
    結論として、ダーク・ボガードがずっとむずがっている映画だと思いました。
    あれ?、なぜか「セカンドバージン」と共通するなあ。

  • 100点 a paragon of cinema

    2011-10-12  by aakurara

    見てきました、ニュープリント版。スクリーンで見るのは、はじめてです。

    感想はひとこと、「ヨーロッパだなあ」と。
    もうちょっと言うと、やはり「黄昏の近代ヨーロッパ」ですか。

    グスタフは19世紀的な、「モラルとマナーの人」ですね。そんな価値観の根底にあるのは「凡庸さ(mediocrity)」だと傲語するアルフレートは、「現代人」の象徴? 目つきがちょっと悪魔ちっくな感じも・・・

    さいご、タッジオはどこを指さしていたんでしょうか。リドの海岸からアドリア海のほうを向いて左をさすと、北の方角になりますが。

    カバラの思想に「セフィーロートの樹」といって、「存在」のなりたちを説明する体系があるそうですが、この中では「美(ティフエレト)」がちょうど中央にあって、その上方に存在の究極的始源である「王冠(ケテル)」が位置する。「ティフエレト」の下方には、男性的な生殖力をあらわす「根基(イェソード)」があって、さらにその下には、全被造界の元型でありモノの世界として展開してゆくところの「王国(マルクート)」がある。

    「マルクート」から展開した被造界の一角たるヴェニスの地で、「ティフエレト」たるタッジオくんが、「イェソード」たるグスタフに、「ケテル」の方向を指し示す図・・・かなぁ、というのはこじつけすぎかな?

    いずれにしても、きれいな映画です。いや映像ばかりでなくって、俳優さんたちの動きとか視線の流れとか音の入れ方とか、すべてのことに対する配慮がハンパない・・・映画という概念を知らない人に「映画ってなあに?」と聞かれて、一本分しか時間がなかったとしたら、私だったらコレを見せるかも。もちろん映画館で。古い、映写機での上映館だと、なおよし。

  • 100点 美について深く考える

    2011-09-15  by バリシャグ

    ニュープリント版として蘇った本作を試写会で鑑賞した。
    数年前にもイタリア文化会館で上映されたのだが、その時のフィルムは赤く焼けていて正直見るに耐えない状態・・・
    なので今回は本当にうれしい。

    20代前半で初めて見た時は、タジオの美少年ぶりに打ちのめされ、貴族社会と映像の豪華さにうっとりしていた。
    完全に見方がヴィジュアル重視だ。
    が、今回抱いた感想は、なんて切ない想いを秘めたままこと切れるのか・・・と。
    美しい少年に懸想するだけの年老いた男の物語ではないのだ。
    アッシェンバッハが信じる「美」の概念についてはアルフレッドとの論争シーンで確認することが出来るが、
    タジオの存在はそれを覆すもの。

    老若・貧富・美醜等々、対比がすべてを際立たせている作品。

    物語の舞台となっているオテル・デ・バンも米系に売却されマンションになるという。
    寂しい限り。

  • 80点 あまりにも耽美な世界への陶酔感

    2011-08-28  by おでうさ

    昔々…だと思うほど以前まだこの映画の善し悪しさえ分からない頃観たと思います。ただただ「美しさ」という印象だったと思う。
    今回あらためて観てこういう映画だったのかと認識を新たにした。
    必要最小限の字幕スーパー、それが主人公の「思い」にのみ気持ちを持っていかされて観ていて切なくも息苦しくあった。
    いろいろ思うところもあるのですが、監督の独特な世界感を大切に何も考えずに耽美な世界への陶酔感を満喫すればいいのではないかと思えました。
    それにしてもやはり「きれい」に尽きる映画だったですね。映像(風景も人々もすべて)も「タジオ」クンも。

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