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BOY A [DVD]

『BOY A [DVD]』を価格比較。★★★☆(74点)『BOY A』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

BOY A [DVD]
74点
監督 ジョン・クローリー
出演 アンドリュー・ガーフィールド,ピーター・ミュラン,ケイティ・リオンズ,ショーン・エヴァンス
発売日 2009年4月24日
定価 3,990円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 ジェネオン エンタテインメント
発売日 2009年4月24日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「BOY A」のレビュー

  • 90点 これは“私”です。

    2008-11-20  by ハナミズ

     これは、中々タフな映画だ。
    突き上げてくるものがある。
    どこかの国の誰かの話ではなく、どこにでも誰にでも起きうる問題。

     犯罪者が、正当な裁判の結果、刑期を終えて出てきたら《真っ白な人間》として、受け入れられるだろうか…。
     また、自分がその立場なら世間の目に耐えられるだろうか。

     受け入れ難い気持ちは容易に想像できる。
    でも、それで良いわけ無いことも知っている。
    いったい、誰が彼に“石”を投げつけられる資格があるというのか。

     どこまでも自然に見えるフィルム。
    光も芝居も…ドキュメンタリーでも見るかのように手堅い演出。

     余計な人物を排除し、絞り込んだ人物の芝居をじっくり見せる。
    主演のシャイな少年役にはアンドリュー・ガーフィールド。
    ロバート・レッドフォードの激賞を受けた新進気鋭。
    (『大いなる陰謀』での生徒役といったら思い出す人もいるのでは?)
    彼がなぜレッドフォードに気に入られたのか、その答えがこの映画にある。
    後見人を務める役にピーター・ミュラン。
    渋く真面目な芝居は安心して見ていられる。

     初めての仕事。初めての友。初めての恋。
    過去の自分と向き合い葛藤する姿に心打たれない人は少ないのでは?

     「映画は娯楽だ」…と、“非日常”や“スペクタルな”モノしか受け付けられない人には勧められないですが、未成年犯罪が増加する現代社会に住んでいる我々は見ておくべき一本かもしれない。
     シリアスな映画だが、青春映画的な側面も感じさせるのも好印象。

     鑑賞直後、映画の結末にはやや戸惑ったが、あれでよかったのだと思う。
    これは誰かの物語であって、全ての人の物語だから。
    しっかり自分で考えて受け止めなければならない。

     この映画に描かれたことを想起させる事件が身近にあることを、ほとんどの日本人は知っているはず…。
    それを踏まえたうえで、もう一度かみ締めてみたい。

     映画は107分で終るが、観客にとってはそこから始まる。
     もし、同僚だったら。もし、隣人だったら。もし、自分だったら…。

  • 90点 くるしい、でも。

    2010-04-07  by 嬉野桂花

    観ている途中から胸がくるしくて、つまるような息苦しさがあった。
    苦しい、というより「くるしい」。どうにもこうにも、もどかしくて、くるしいくるしい、と思いながら観ていた。

    犯罪には被害者と加害者があって、成人と未成年がある。
    これは加害者で未成年側からのおはなし。

    第三者として、新聞で事件を知って、加害者を罵倒し、被害者に同情し、でも双方の背景に勝手ななドラマを創造して自分の中で落とし所をみつける、圧倒的に無責任な外部の人間としての立場から観ても、やっぱり、くるしかった。

    主人公の少年は事件後も葛藤しながら生きている。だから同情できる。
    そこにもう一人の加害少年がいる。彼は同情すべき背景はあるにせよ、『悪』として存在する。だから同情できない。葛藤がない、あってもそれを「誰かのせい」にするような身勝手さはもはや葛藤ではない。ただの甘えだ。

    主人公は自己と葛藤する。ずっとずっと葛藤すべき相手は自分だ。これがもうひとりの加害者との大きな違い。そして、小さな望みは、すべての犯罪者がそうであってほしいと思うこと。
    自己の罪と葛藤していてほしい。そして苦しんでほしい。償いはきっと慟哭するような葛藤の中にある。
    BOY-Aの少年は、その瞳があまりにピュアで、彼だからこそ、葛藤を表現できたし、私は感情移入できたし、一緒に「くるしい」と思えた。
    被害者のことを想像したり、遺族の悲しみを思うと、もっとくるしいのだけれど、この映画はその間に、まるで緩衝地帯のようにして保護士の男性を登場させ丁寧に描き、社会への橋渡しをしている。彼の背景も丁寧に、リアルに、嘘じゃなく、息子との葛藤がちゃんと描けている。
    その緩衝地帯の有刺鉄線が息子によって破られたとき、社会と少年Aは直に繋がってしまう。
    その穴からは、あらゆる情報や悪や正義が怒涛のように流れ込む。まるで間欠泉のように、人間のあらゆる感情が噴出してしまう。だって、少年Aは恐ろしい犯罪者で社会的に許されないからだ。
    保護司の息子の「葛藤」は親からすれば「甘え」なのか。保護司からすれば、少年Aの葛藤のほうがもっとずっと「まとも」なのか。

    この映画はどうしても神戸の連続事件を連想する。
    監督もそれを題材にしたと言っていたような。
    私はリ当時、その事件の周辺に住んでおり、いろんな葛藤といろんな大人の感情を体感したものとして、どうしてもどうしてもこの映画に見入ってしまう。
    そして、この映画は、くるしいけれど、日本ではまだ生々しすぎて撮れない、だからイギリス映画がこういう形でちゃんと見せてくれて、よかったと思った。いい映画だ。

  • 80点 なぜ救われない

    2009-02-22  by はなよ

    自分の犯した犯罪について償いは必要だろう。
    冤罪ではないし不幸な家庭環境は他人の命を奪う良い訳にはならない。しかし、裁判も判決も復讐の道具であってはならない。
    だからこそ法が存在し、法によって採決を下すことで犯罪に対する刑罰を実行すると共に過剰な制裁から加害者を守るはずだったのに。。。

    憎たらしい口をきく10歳の早熟な少女も死ねば聖女・伝説の一部となり、ネットを媒介する炎は容易にバーチャルからリアルへ飛び火して人の人生を破壊する。

    少年が釈放されると合成写真がタブロイド紙の一面を飾り、何の関係もない人が少年と間違われて放火されてしまう。エビデンスに基づかない人の特定と法から逸脱した私的制裁はテロ行為と変わらない。
    センセーショナルなものを提供し無責任に煽れるだけ煽るマスコミの責任、マスコミの手に乗せられて法で定められた刑期を終えた犯罪者を憎み追い詰める大衆の責任は?
    たとえば少年が釈放される時期に、王室や政治家のスキャンダルといった美味しい出来事が重なっていたら、ネットも盛り上がらず話の流れはがらっと変わったかもしれない。

    もしかしたら、大衆の考えどおり彼は十分に反省していないのかもしれない。彼が真っ先に行きたがったのは親友であり共犯者のフィリップの墓だった。リンチにおびえ、父母との葛藤やフィリップとの危険な友情が描かれるが、少女の命を奪ったことへの後悔や贖罪の気持ちは彼に存在したのか疑わしい。それでも幸せになる権利、自分の人生を生きる権利はあったと思う。

  • 70点 敵は外部にだけあるのか?

    2008-11-25  by odyss

    重いテーマを持った映画です。
    少年犯罪により服役し、更生して新しい人生を送ろうとする人間が出会う困難が描かれています。

    ここでは主人公は基本的に善意の人間として描かれています。未成年で犯した犯罪でも主犯とは言えないし、名前を変えて社会に出てからはとにかく真面目に働こうとします。そしてそれが当初はうまくいくわけで、おまけに恋人までできる。しかしやがて思わぬ方向から正体を暴かれてしまうのです。

    主人公を見守る保護観察官、そして監察官とその息子の関係が、この映画の奥行きを深めています。無論、奥行き以外の点でもです(ネタバレになるのでこれ以上は書きません)。

    見るに値する作品だと強調した上で、以下、無い物ねだり的なひとりごとを。

    見終えて、作品のテーマ性は身にしみますが、逆に映画作品の充実度、というか現実の複雑さをうまくとらえているかどうか、という点からすると、ややご都合主義的な匂いがしないでもありません。例えば、彼が未成年で犯した犯罪では主犯ではなかったとすると、捜査側がそうとういい加減だったことになるわけですし、当初は仕事が順調だったり恋人ができるところも、うまく行きすぎているような印象があるからです。無論それは、その後の転落を効果的に見せる手段でもあるわけですが、この映画にやや浅い印象が残るとすれば、この辺の作りに問題があるからでしょう。

    さらに言うならば、主人公が犯罪を犯したのは恵まれない環境で育ったということ、そして孤独ゆえに凶暴性のある友人と仲良くなったということのようですけれど、主人公に悪の芽が組み込まれていたら、作品の味がもっと濃くなったのではないか、という気がします。無論それは、主人公が完全な、つまり更生不可能な悪人であるような設定であるべきだという意味ではありません。犯罪者でない普通の人間にもどこか悪への憧れみたいなものはある。そういう部分が主人公の未成年時代の体験に含まれていたら、ということなのです。この映画では、主人公を追いつめるものは徹頭徹尾主人公の外部にあります。「彼は本当はいい人間なんだ」と観客に思わせるような作りになっている。そこに物足りなさを覚える原因があるのではないか、そんな気がします。

  • 70点 少年A

    2009-08-11  by バグース

    少年時代に幼児殺害事件を起こした青年釈放された後の物語。

     世間では逮捕された当時の写真と共に釈放された事は報じられたが、保護観察司のアドバイスを入れ過去を隠し名前も変え、彼の世話で荷物配達の会社に就労。

    仕事も順調にこなし、友人や恋人も出来、初体験もと若者らしい行動を生き生きと描いて行く中に、過去の事件を挟み込み次第に何があったのか観客に判る仕掛けになっている。

    ある日人命救助をした事が地方新聞に載ってしまった時点から、事態は大きく崩れて行き、最後は非常に重い終幕で、やりきれない思いにさせられる。

    少年Aを演じたアンドリュー・ガーフィールドがナイーブな青年を好演し、今後大化けするかもしれないので注目したい。

    印象としては、モノクロと思える様な渋い映像もストーリーに合っていると思う。

    一種の青春物と観ても面白く、多くの問題点を含んだ作品だが、救いが全く無いのが欠点。

  • 80点 ガーフィールド君

    2012-08-08  by 安室

    アンドリュー・ガーフィールドが、この作品で認知されるようになったのも納得できる。
    そのナイーブな表情や少しとまどっているようなしぐさが、見る者をどんどんと彼に感情移入させる。この才能は天性のものだろう。
    少しも作為的なものを感じさせない彼の自然な演技は、後に多くのヒット作に出演することになるのもうなずけるものだった。

    この作品は加害者の立場からある殺人事件を描いている。加害者からの視点というのは、少し珍しいのかもしれない。
    被害者や犯罪を憎む多くの一般の人々からしたら、犯罪者はただの糾弾すべき客体にすぎない。その一方で、他者を傷つける程に自らもまた傷つき、更生してやり直したいと渇望する加害者もいる。
    どちらの立場を優先すべきは答えの出ない問いだ。
    この答えのない問いを、この作品は物語を通して容赦なく見る者に突きつける。

    この作品の魅力の1つは撮影にあるだろう。
    逆光を使った柔らかな絵作りや、画面の構図の作り方など、絵画的に魅力的な場面が多々見られる。

  • 90点 

    2012-07-27  by 猫ぴょん

    (店頭お取り寄せリクエストで)


    罪は償えないのでしょうか

    ツライ作品でした

    題名から想像はついてましたが。

    苦しいです
    苦しくて辛くて悲しくて
    やりきれない気持ちです

    今まで加害者の立場で気持ちを考えたことはなか
    ったように思います

    少しだけ考え方が変わるかもしれません

    アンドリュー・ガーフィールド君の演技は素晴らしいですね

    切ない表情に胸が痛いです

    これは本当に考えさせられる作品です
    答えは出そうにありませんが・・・・・


    安室さん
    素敵な作品の紹介ありがとうございました
    観て良かったです
    でも今度は楽しい作品お願いしますw

  • 70点 白黒つけられない

    2009-12-07  by きょんすけ

    ラストは「あなたなら どうする?」と言われたように感じました。
    ソーシャルワーカーの言う「違う人になって新しく始める生活の権利」
    重犯罪を犯しているのだから、許さん!
    それとも 今後を静かに見守る?

    ストーリーの展開と役者さんの繊細な演技がよかった。

  • 100点 先入観なしに観て正解☆の傑作

    2008-10-19  by ジジョ

    予告も、レビューも何もみないで観てください。
    自分の心が、どう揺れるのかを感じてください。

    情報に踊らされる事無く、自分が見て感じた「彼」を受け入れてください。
    あなたにとって、「彼」はどんな人物でしょうか?

    主演のアンドリュー・ガーフィールドは文句無しの逸材!
    すばらしい演技力は必見☆です。

  • 90点 好きだ

    2018-08-28  by 空の落下地点

    生まれながらにして生存本能という原罪を背負っているヒトという種の弱さを肯定しないまでも赦しを与えてくれるような物語。同調圧力に負けてしまう人間を責めるのも又、弱い者いじめなのでは。

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