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くちづけ [DVD]

『くちづけ [DVD]』を価格比較。★★★★(80点)『くちづけ』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

くちづけ [DVD]
80点
監督 堤幸彦
出演 貫地谷しほり,竹中直人,宅間孝行
発売日 2013年10月11日
定価 5,076円(税込)

 

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商品詳細情報

販売元 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日 2013年10月11日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「くちづけ」のレビュー

  • 80点 大泣きしたその後で

    2013-05-17  by 玉川上水の亀

    新聞に小さく掲載された実際の事件を基に書かれた東京セレソンデラックスの戯曲を、原作者である宅間孝行さんが映画脚本に書き直し、それを堤幸彦監督が、舞台の感動そのままにスクリーンに蘇らせた。
    ヒロインの阿波野マコを貫地谷しほりさんが、その父で漫画家・愛情いっぽんのペンネームを持つ阿波野幸助を竹中直人さんが演じ、濃密な親子愛を繰り広げている。
    更に宅間孝行さんが、この作品でキーマンであるうーやんを愛情込めて熱演している。
    映画は、舞台劇のセットのような「ひまわり荘」という限られた空間の中で、主要キャスト三人をはじめとして、ここの住人達、仙波役の嶋田久作さん、頼役の屋良学さん、島役の谷川功さん、ここの経営者である国村先生の家族役で、平田満さん、麻生祐未さん、橋本愛ちゃんが、そしてうーやんの最愛の妹・宇都宮智子を田端智子さんが演じているが、これら演技巧者の役者達によって珠玉のドラマが綴られていく。
    冒頭からハイテンションなキャスト達によるコミカルな展開で、既に場内は笑いに包まれているが、本作品はコメディーではない。
    「明日の記憶」や「MY HOUSE」のような社会派作品も発表する堤幸彦監督は、笑いの中にも「ひまわり荘」の住人達のような知的障害者の置かれた厳しい状況を描いていく。
    一般の人々からの彼らに対する冷たい視線。
    その延長線上にある、うーやんの妹の悲しい出来事。
    それを感覚的に理解して妹と一緒に悲嘆するうーやん。
    厳しい現実の中、愛娘マコの将来を思うからこそ、父であるいっぽん先生の苦悩や絶望は深い。
    選挙が近くなると、「シルバー世代や身障者に優しい社会の実現を!」とスローガンに掲げる候補者がいるが、この10年間で日本はどれだけ社会的弱者に対して優しい社会になったのだろうか?
    今は経済が上向きになっているが、それ以前の長引く不況の中、真っ先に彼らのような弱者が切り捨てられていたように思う。
    物語がピュアであればある程、「ひまわり荘」の人々の想いや悲しみは、ストレートに胸に押し寄せてくる。
    この一見明るくコミカルな展開の裏には、「古代ギリシャ劇」のような悲劇が内包されている。
    この作品で大泣きしたその後で、このような人々に対して優しい視線や、彼らの想いを汲み取れるような人々が沢山出てきたら良いなあと思います。

  • 90点 暖かな作品

    2013-05-29  by 無責任な傍観者

    知的障害者の問題を分かりやすく、暖かな目で捉えた良心的な作品。

    あくまでも大きな問題の一部の例を提示したような作品。
    正義とか良識じゃなくて、人間の気持ちに訴えようとしたような感じで、重いテーマでありながら、軽妙なほのぼのした物語を展開しており、製作者の各キャラクターへの暖かな眼差しが感じられる良心的な作品。

    出口のない問題に対して、本作はあくまでも一例による問題提起であり、何らかの解決策も、社会的な弊害をも指摘していない。
    観た人間が全てを考えなければならない。

    その意味で、本作のキャラクター達は感情移入しやすく
    観客に問題を当事者意識に近い感情で考えさせる目的に叶っている。
    また、ストーリーも各キャラクターの設定/役割が明確で展開、纏め方ともに巧みであり、作品としての完成度が高い。

    まあ、出口のない問題だから、考えても答えは出ずに、感傷と虚しさに囚われるだけだとは思うけど。

    点数は90点。
    私自身、このような問題に全く接したことがないので、考えさせられた。
    知障者問題の提起だけでなく、同時に自者/他者の溝についても入っているのには感心した。

  • 90点 愛情いっぽん

    2013-06-21  by 出木杉のびた

    ハイテンションだと紹介されるうーやん役の宅間孝行は、障害者というより健常者が吉本の喜劇を演じているような印象だが、そのお蔭で安心して笑えた。貫地谷しほりは、大人なのに少女の心のままという難しい役どころを見事に演じ、マコという人物にすっかりなりきっていた。一般男性には恐怖心を抱くのに、うーやんにだけは初対面の時から心を開く。それはきっとマコと同じく、大人の器に宿るピュアな心を見出したからに相違あるまい。

    二人は結婚を望んでいる。しかし、それは本当の少年少女の純粋な恋を描いた『小さな恋のメロディ』のダニエルとメロディのように、結婚するとはどういうことなのかの理解もなく、大人の世界の形式の真似事をしているに過ぎない。少年少女が結婚をしても、二人で生活していくことはまず不可能だ。それでも二人を応援してしまうのは、大人が失ってしまった、ただ愛するというピュアな気持ちを、取り戻したいという思いの表れではなかろうか。

    うーやんは他人の家に勝手の上がり込んでカレーを食べる常習犯のようだし、他のメンバーも物を無断借用したり、エッチな言葉を平然と口にしたりしている。彼らに罪の意識はなく、周囲の人たちも、それを罪と認めず温かく見守ってあげたいという思いで接している。映画は、地域が彼らとそういう関係でいられたらという理想を掲げながら、障害者が犯罪者にされたり、浮浪者になってしまうという現実を突きつけてくる。また、高校生・国村はるか(橋本愛)のデブの友人が、ホームの住人をあからさまにバカにする。

    実際彼らの面倒を看る家族の負担は、相当なものだろう。地域や施設等の支援は欠かせない。こういう問題を畳み掛けるように語り、そしてマコの父・愛情いっぽん(竹中直人)の現状も丁寧に語られるので、やがて引き起こされる悲劇について、一方的に責めることはできなくなる。笑いを抑えた竹中直人の演技、悲痛な叫びが深く胸に突き刺さる。彼の辿り着いた決断に、涙が止まらない。これが親としてできた、最後の愛情表現なのだ。

    『グッド・バイ・マイ・ラブ』は大好きな曲だ。哀しい別れのラブソング。この映画のタイトルは、きっとこの歌詞からとられたものだろう。

    「忘れないわ くちづけの時 そうよあなたの あなたの名前」

  • 70点 希望をください

    2013-06-01  by 小波

    本当にあった事件をもとにしているということだし、知的ハンディを抱えた子どもをもつ、追いつめられた親の心情をまざまざと描いているのだと思う。そして、そのような厳しい現実を描くことによって問題提起をしているのだと思う。だけど、同じ状況におかれた人が、この映画に共感して、同じ選択を絶対にしないでほしい。たとえ親に先立たれたハンディを持つ子どもが、厳しい現実に直面して、辛い人生を歩むことになっても、それでもその子たちは、生きる権利と義務があると思う。それに、皆が皆、受刑者や浮浪者になってしまうとは限らない。自分だけで抱えられない時は、周囲の人に重荷を負わせることになっても相談しないとだめだよと思う。

    家族を亡くしてしまった精神的なハンディのある人と、何の血縁関係もないのに一緒に暮らしていたご夫妻を知っている。あきらめないで、絶望しないでほしい。

    「終の信託」には共感したし、「愛・アムール」は、本当はだめだけど気持ちもわかると思ったけど、本作は、辛い現実を描きつつも、希望のメッセージも欲しかった。辛い状況にある人は、「海洋天堂」もみて欲しい。

  • 70点 それでも、異議を唱えたい。

    2013-05-29  by クリス・トフォルー

    日本でも評価の高い『海洋天堂』の他、邦画でも『ニワトリはハダシだ』や『Theショートフィルムズ/みんな、はじめはコドモだった「タガタメ」』
    『音符と昆布』『39窃盗団』と、知的なハンディを持つ者とその身内(親兄弟)の葛藤を描く作品はつくられている。特に『海洋天堂』と「タガタメ」、そして本作は相似的な設定なだけに、余計にラストの展開に許しがたい気持ちを持ってしまう。

    私が学生だった頃から、世紀を跨いだ今日に至るまで、障害者を取り巻く社会状況がどれほど改善されてきても、親(あるいは祖父母など)による障害児殺しや無理心中は途絶えることはなかった。もちろん、今に至っても、累犯障害者やホームレス障害者が存在し続けている社会であることは、障害者の親族を絶望させるのかもしれない。それでも、殺すことを許さない社会、後事を託せる社会を築かなくてはならないし、その努力は半世紀を越えて続けられてきた。願わくば、エンターテイメントの世界にも、そんな社会のあり方が反映されてほしい。

    障害者にかかわる映画に限らない。『ミリオンダラー・ベイビー』や『希望の国』『愛、アムール』にだって、「やっぱり、間違っているよ」と言いたいんだ。

  • 100点 久しぶりに打ちのめされました

    2013-05-26  by 赤ヒゲ

    冒頭から凄まじいテンションに圧倒されまくりましたが、徐々に慣れ、引き込まれ、いつの間にか「ひまわり荘」の雰囲気に愛着さえ感じてきた、と思ったらエンディングでした。実話がベースと後で知り、驚きました。原作者でもある宅間孝行の「うーやん」も貫地谷しほりの「マコちゃん」も本当にすばらしいの一言!7歳の心のまま30歳になった「マコちゃん」のピュアな心に触れると、世俗的な雑念がスーと洗われるような気がしました。ドラマ全般は明るく楽しめるつくりになっていますが、精神障害者の犯罪やホームレス化といった偏見や社会問題にも触れ、メッセージ性のある点もいいなと思いました。カーテン越しの内緒話、父娘の愛が凝縮されたスライドショーなど、心に染みるキレイなお話で、それゆえに強い衝撃を受けました。お互いが当たり前に助け合う社会が住みよい社会なんだよなって、この作品を見て思いました。

  • 90点 親の愛

    2013-05-20  by 猫ぴょん

    ☆試写会☆

    竹中直人さん演じる父親「いっぽん」の愛情の深さ
    彼の気持ちが胸に突き刺さる
    賛否は当然あるとは思う
    でも・・・・・・私は否定出来ない

    ピュアな娘「マコ」
    貴地谷しほりさんが素晴らしい
    抱きしめたくなる愛らしさ

    娘を心配し
    心から愛する父親
    全身全霊で守ろうとする気持ちが伝わってくる

    「うーやん」始め他の登場人物が皆さん素晴らしくて
    目が離せない

    ハイテンションの楽しいやりとり
    厳しすぎる実情

    仕事柄少しは理解しているつもりなので・・・
    現実は厳しく家族の頑張りには本当に頭が下がります

    自分に出来ることはなにか・・・
    考えさせられます



  • 80点 泣ける

    2013-06-09  by 安室

    知能に障害を持つことの大変さをシビアに描く一方で、明るくユーモラスな描写も多く、救われる。
    障害を持って生きることや知的障害者の世話をすることは苦労が多いとは思うが、障害者のケアをすることや、彼らに接することで多くの学びや恩恵も与えられると思う。

    できることなら、彼らが犯罪に走ることなく、ホームレスになることなく、健やかに生きられる社会であってほしいと切に願う。

  • 100点 やられた。一生残ってしまう。

    2013-05-26  by 未登録ユーザ

    施設モノ特有の、どんよりとした暗さは微塵もありません。
    終始一貫して、映画からは明るい雰囲気が漂っています。

    序盤は、みんなが喋って喋って、
    捲くしたてる立ち回りで、
    「うるさいなぁ」と感じていました。

    しかしそれも数分のことで、
    慣れてくると、いつの間にか会話のリズムの波にのまれて、
    映画を観ていることさえすっかり忘れて客席に座っている自分に、ハッとしました。

    音速かと思えるほどスピーディーな展開です。

    ここまで【夢中】という体験を、
    混雑した映画館で味わったのは、生まれて初めてのことかもしれません。

    笑い、怒り、悲しみ、ときめき、といった感情を、矢継ぎ早に揺さぶってきます。

    目を見張るクライマックスシーンでは、まるで時間が止まったようになります。

    物語の構成に、時系列のシャッフルがありますが、
    これが見事にラストに結びついていて、
    ショックを受けたような、グサリと刺されたような、
    「ひどい」のか「よかった」のか、
    そんな泣き方をしてしまいました。

    無駄な場面が、
    全くと言って無いのではないでしょうか?
    2週間の低予算で作られたなんて信じられません。

    クセのあるキャストの演技に、大いに魅せられます。
    それと対比させるかのように、竹中直人さんが意外なシリアスさを発揮させて、
    静かに、しんみりと、抱えきれない愛情を体現しています。

    とにかく、鑑賞後に著しく考えさせられて(悩ませられて)しまう映画です。

    そうやって考えを巡らすうちに、
    様々な事柄の意味が気になってきます。

    映画タイトル、
    人の在り方、
    遣る瀬の無さ、
    愛情、
    幸せ、
    年月、
    生涯。

    「そういえば、施設外の映像って……」
    「あの場面って、あんなにリアルに思い出せるのに、実はセリフで語られているだけなんだ……」
    「【愛情いっぽん】の選択は……」

    結構ほんわかしたムードで誤魔化されていますが、
    グループホームという機構の問題も、なかなかに暴かれています。

    ズルイようなカタルシスというか、
    一風変わった満足感がありました。

    心の第5のうま味成分とでもいうような、
    不可思議さが、残っていました。

    LaLaLa LaLaLa……。
    言葉に出来ない。

  • 60点 うーやんは与太郎か?

    2013-05-26  by なつみかん。

    「泣ける!」
    と言うなら確かに泣ける。

    けど、ぼくはこの終わり方は嫌いです。
    海洋天堂の方がいい。

    でも、元になる事件が実際にあるわけだし、これが日本なのかとも思います。

    うーやんのキャラ、とぼけた物言いの中に時折鋭いコメントの入る、落語で出てくる与太郎のようで、舞台で見た時には気にならなかったのが、映画になると、ちょっと作りっぽくて違和感でした。

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