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マイ・バック・ページ (初回限定生産) [DVD]

『マイ・バック・ページ (初回限定生産) [DVD]』を価格比較。★★★☆(66点)『マイ・バック・ページ』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

マイ・バック・ページ (初回限定生産) [DVD]
66点
監督 山下敦弘
出演 妻夫木聡,松山ケンイチ,忽那汐里,石橋杏奈
発売日 2011年12月2日
定価 6,480円(税込)

 

価格比較

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商品詳細情報

販売元 バンダイビジュアル
発売日 2011年12月2日
リージョン 2
ディスク枚数 2
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「マイ・バック・ページ」のレビュー

  • 90点 きちんと泣ける男の人が好き

    2011-05-30  by 出木杉のびた

    『天然コケッコー』以来4年振りの長編映画となる山下敦弘監督の新作は、予告編を観た時から感じていた通り、新境地に挑戦していた。これまで青春を描いている監督さんだとばかり思っていたが、今作では自分の知らない時代、社会的な背景も捉えた見事に大人テイストの映画だった。しかし、よく考えてみると、これもある意味青春映画と言えるのかも知れない。

    ジャーナリストの沢田雅巳(妻夫木聡)は客観性より、自分の気持ちを前面に出してしまうセンチメンタルな記者だ。そんな彼が過激派・梅山(松山ケンイチ)と関わることによって、引き起こしてしまう取り返しのつかない事件。この二人の接触がなかったら、あれは起きなかった可能性も否定できない。失ったものは大きかったろう。それでも学ぶべきことも多かったと感じさせる。青春の挫折の物語ではあるが、それを静かに受け止めるラストシーンでは、これまでの様々な想いが去来し、感慨深いものがある。

    沢田が関わる梅山という男は、どうにも何を考えているのか分からない男で、人を不安にさせる。演じている松山ケンイチも素晴らしい。彼のサークル討論会のシーンでの巧みな人物描写には舌を巻く。セクトを作った後、どうするのかと問われ、答えに詰まると「キミは敵か?」と論をすり替えて攻撃する。そしてこの男の正体については、先輩記者は早くから見抜いていたではないか。彼は最初から最後まで、何をやったらいいのか、分からなかったのだ。それは自分の目的が明確ではないということだ。

    しかし、沢田はこの梅山を信じてしまうし、観客もつい信じてしまうような共感を呼べる性格も持ち合わせている。この辺の人物造形もお見事だ。CCRの「雨を見たかい」を歌ったり、宮沢賢治が好きだという側面は、当時の若者同士の同じものが好きという共感を呼ぶのに納得のいく設定であろう。この時の梅山は、決して策を弄していた訳ではなく、本当に素直な自分をさらけ出していたのだと思う。だからこそ、沢田は彼を信じようと思ったのだろう。

    忽那汐里演じる倉田眞子は、アイドルだが、映画の中では「それほど美人じゃないモデル」と呼ばれて気の毒だ。物語上の絡みを考えてもちょっと浮いた存在なのが残念。ただ、沢田のエンディングを語るに於いて、彼女のセリフはとても重要になってくる。沢田と眞子が今観た映画の話をしている。作品は『ファイブ・イージー・ピーセス』。沢田はつまらなかったと言うが、眞子はジャック・ニコルソンが泣くところが良かったと言う。「私はちゃんと泣ける男の人が好き」。後に梅山も『真夜中のカウボーイ』でダスティン・ホフマンが泣くシーンに自分をダブらせる。これは泣くことを恥ずかしいと感じていた男が流す、本物の涙の物語でもあった。

  • 70点 「泣きの妻夫木」の真骨頂

    2011-06-05  by スーダラ

    場末の小料理屋での思わぬ再会。慎ましくも、そこにしっかり根をおろし、日常を築き上げていた男。自分の無力さと失ったものの重さと、犯した過ちや悔いと、そんなものが突き上げてきて涙が止まらなくなる。しっかりと涙を流せる男の強さを初めて彼が知るその瞬間。
    何と言ってもあのラストシーンに尽きます。飛び抜けてあのラストシーンが良い!さすが「泣きの妻夫木」の面目躍如といったところでしょうか。

    夢や理想ばかりでなく、泥水を飲むような挫折や妥協を経験して、自分のズルさ、無力さを思い知ったその先にこそ本当の強さがある。
    思えば沢田が思い切り軽蔑していたあがた森魚演じる「骨抜きジャーナル」を象徴するベテラン記者の言葉にこそ真理があったのでした。
    「1ヶ月間の放浪記事。あれは良かったねぇ。落ち着いたらまたああいうのやろうよ。」
    梅山に思わずカンパをしてしまったという彼には多分最初から若い彼らの本当の価値や、彼らが見ることの出来ない風景が見えていたのでしょう。

    でも、それでも・・・
    昔の若者は今よりもずっと純粋で、もっと高邁な理想に向かって進んでいた、などという気は勿論ないのですが、それでもいつの世も若者は変わらず、本当の目的や意味など見つからなかったとしても、カッコつけて生きて、いきがって、暴走して、後戻りできなくなって、傷ついて、裏切って、そういうものなのだとは思うのです。
    そしてそれが「見せかけ」であったとしても、ただ一晩を共にして、酒を飲み歌い明かした、ただそれだけで一生の友だと思えるようなそんな夜もあったと思うのです。昔だって、今だって。
    彼が流した涙の中にはそういうものも勿論含まれていたに違いありません。

    さすがに青木崇高には気がつかなかったのですが、前出のあがたさんの他に、あの手の役をやらせたら天下一品の長塚圭史とか、それから三浦友和さんも利いてました。
    ではありますが、僕の一番の驚きは忽那汐里!
    「ちょんまげぷりん」からたったの1年で、これほど大人になって、少女の透明感と、大人の女性の意志の強さの両方を絶妙なバランスで体現できる女優さんになっているとは思いもしませんでした。
    今後のキャリアがとても楽しみになりました。

  • 90点 乗り遅れていたふたりの過ち

    2011-06-05  by Baad

    多くの方が既に書いていらっしゃるように、70年安保周辺の学生運動のうねりに乗り遅れた二人が引き起こした悲劇とその後を、おもに駆け出しのジャーナリスト沢田の視点から描いた作品です。これを当時の世相一般や学生運動そのものをとらえた作品と勘違いすると間違ってしまうかと思います。

    結局のところ本来の学生運動とはあまり関係のないところで二人は安田講堂にこだわっていたのでしょう。沢田は東大法学部出身者としてのプライドをつぶされたくなかった。梅山はとにかく、世間を騒がせて世の中から認められたかった。そんなところが彼らの行動の本質的な原動力の様に思えました。そして、沢田の持つ職業的な特権と梅山の口のうまさが、悲劇を現実のものとしてしまいます。

    日本人の判官びいきが災いしてか、この時代の物語は、最盛期ではなく、遅れて来た跳ね返り的な部分で関わって来た人たちのそれがメディアで取り上げられる事が多いということに今更のように気付きました。この映画は最初の潜入取材の場面を細やかに写す事により、その辺の区別を見極めてきちっと写しているところに好感が持てました。

    これよりさらに後の世代に属する私などにとっては、最盛期の60年代末は個人的な記憶の範囲外なので、記憶に残っているのは70年以降の事です。そこからの記憶だと、そもそもが学生運動を肯定的にとらえる事自体が難しい。だからなんとなくこの世代の人たちの言動全てをうさんくさく感じていたのだという事を、主人公には批判的な視点でこの時代をとらえているこの映画で初めて理解したというのはとても皮肉な事でした。誠実に運動に参加して、それを糧にして社会に入っていく事が出来た人も中にはちゃんといたのかもしれないと初めて少し腑に落ちた気がします。評価が高い若松監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道』も含め、同世代の人たちが作った映画より、描写や視点は遥かに的確で分かり易く、映画としての説得力には優れていると思います。

    もう一つ感心したのが、沢田がつとめている新聞社の雰囲気や、東京のまちと京都の大学などのリアリティーのレベルの高さです。とくに東京の部分は、町並みが変わってしまった中で、よくがんばったと思います。天下の◯◯新聞の雑誌出版部門が『ばかのハコ舟』の健康飲料売りと同じ位うさんくさい商売に見えてしまったのには笑ってしまいましたが、でも、大会社の売り上げが低い部門の社員の意識って、実際ああいう感じなんでしょうね。あと、当時のファッションの再現も大金かけた『ノルウェーの森』なんかより遥かに趣味が良く、小物に至るまで違和感が無かったことに驚かされました。

    それにしても、山下監督、山師的な松山さんの演出は楽しそうにしていたように思いましたが、妻夫木さんの役には終始距離をおいている感じがしました。それでも、エリート意識とか、世間慣れしていない部分を薄めて描いているようで物足りなくも感じましたが、この辺が観客が見ていて引っかかりを感じない限界なのかも知れません。久しぶりにはまり役の松山さんだけでなく、役柄設定からして微妙だった妻夫木さんもたいへんな好演でした。

    一場面しか出てこなかった三浦友和さんの存在感、表紙モデル役の忽那汐里さんの好演、前園役の山内圭哉さんの話し方も印象的でした。

    地味な映画ですが、製作者の気骨が伝わってくる作品でした。見てよかったと思います。

  • 50点 時代の空気を再現できなかった

    2011-06-02  by odyss

    元・朝日新聞記者で、その後ここに描かれた事件で退職し映画評論などの仕事をしている川本三郎の自伝的な本(私は未読)にもとづく映画です。1970年前後の学生運動や左翼過激派の動きと、それを報道するなかで過激派を事実上支援してしまうことになる若いジャーナリストを描いています。

    まず、当時の時代を再現できているかというと、道具立て的には、なかなかよくできていると思いました。大学の構内は落書きだらけ、教室内の討論での観念的・感情的なやりとり、ピンキーとキラーズや平山三紀の歌。なにより、クリーデンス・クリウォーター・リバイバル(CCR)の「雨を見たかい」を主演の二人が歌うところは、ああと思いましたね。原作者の川本三郎(映画では妻夫木聡が演じている役)は大学入学時や就職時に浪人しているので、朝日新聞社(映画では東都新聞社)に入社したときにはすでに二十代半ばになっていたようですが、CCRの歌に反応するのは団塊の世代かその前後でしょう(川本三郎は直前、私はちょっと後)。

    しかし、道具立て的にはともかくとして、当時の空気が描けていたかというと、残念ながらそうではない。これはやはり、監督の山下敦弘の責任が大きいのではないでしょうか。山下は1976年生まれだから、あの時代を直接知らない。日本がバブルに向かっている頃に、つまり経済的に豊かで非政治的な雰囲気の時代に十代を過ごしているので、観念的で政治的で空気がぴりぴりしていた70年前後の日本を肌で体験していないのです。

    具体的に指摘するなら、個々のシークエンスの作りが悠長すぎますね。静かで、淡々と時が流れていくようなシーンが多い。あの時代の、左翼的な観念にとりつかれた若者たちのしゃべり方、心情的に個人を駆り立てていくような空気がない。もっと時間的に切迫した作り方をしなければならなかった。人物の会話は熱を帯びるようにし、一つ一つのシークエンスは短くし、知らず知らずのうちに若者が過激な行動に追い詰められていくような雰囲気を出さねばならなかった。残念ながら、監督にはそれができなかったのです。

    それから、私は原作未読だけど世代的に原作者に近いから、当時の状況や「朝日ジャーナル」の果たした役割も知っていますので、「東都ジャーナル」を自動的に「朝日ジャーナル」に入れ替えて見ていましたが、今の若い人はもとより、四十代の人でもこの映画だけでは当時の状況がよく分からないのではないでしょうか。原作になくとももう少し説明的なシーンを入れるとか、或いは妻夫木聡のナレーションで説明するとかして、分かりやすい作りにすべきだったでしょう。

    以上、残念な出来に終わったと評価せざるをえません。

  • 70点 松山ケンイチの虚無

    2011-06-29  by ペンギン

    この映画を観て一か月が過ぎた。
    なかなかレビューを書けないでいたのは、この映画が例えば若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」などが描く当時の学生運動の「本流」から外れた「支流」に目を向けている点、そして実はこのような「似非」運動家の方が圧倒的に多かっただろうという当時の状況を踏まえた上で、当時まだ子供だった私の記憶とその状況をこの作品にどのように照らし合わせればいいのか判らなかったからだ。

    朝日ジャーナルといえば読者ではなかった私たち子供でもよく知っている有名な雑誌で、当時の先端を行くラジカルな左翼の人たちのバイブルのような本だったが、あそこまであからさまに反政府であり、左翼団体の機関誌の如くだったとは知らなかった。
    報道機関は「公器」であり立場は「中立」であることが半ば義務づけられているような現在では考えられない。
    一部の政治評論家たちが現在の「朝日」を「日和った」と、目の敵にしている理由がこれでよく判る。
    つまり、自由資本主義転覆、社会共産主義実現が学生たちの青い夢物語ではなく、社会が本当にそれを信じて目指していた時代があったということである。
    しかしそれにしても、である。
    立派な社会人であり、マスコミの最先端にいるジャーナルの記者が、あんな学生の青いアジテーションや超メジャーなフォークロックの流行歌などで、ああも簡単にシンパシーを感じてしまうモノだろうか?
    主人公の沢田という記者は、彼自体、周りの記者諸氏から遅れをとっているという焦りのようなものがあり、「それらしいモノ」に飛びついてしまった感がある。
    自分が肩入れできる人なり組織なりが欲しかったのである。
    その点では彼もまた梅山(片桐)と同じ「似非」であることに図らずも陥ってしまっている。
    つまりこの映画は、二人の「似非」活動家を通して「政治の季節」と呼ばれた一時期がどのように人々を翻弄していったかを描いている。
    原作者の川本三郎がそういう思いで書いたかどうかは知らないが。

    この映画は梅山を演じた松山ケンイチに尽きる。
    少し視点を変えて、彼を希代の似非思想家として追う方が面白かったんじゃないか?
    「復讐するは我にあり」の緒形拳のように、不気味に、しかしとても魅力的に人を引きつけ、マインドコントロールをするカリスマ思想家として、松山ケンイチの魅力がもっと際立ったように思う。
    近しい記憶では、松本智津夫(麻原彰晃)を彷彿とさせる。
    事実、一連のオウム真理教事件の前に「朝まで生テレビ」の新興宗教特集で、多くの宗教の代表に混じってオウムのスポークスマンだった上祐史浩がいて、番組最後に田原総一郎をして「みんなインチキだけど上祐さんのとこ(オウム真理教)だけは信用できる」と言わしめている。
    片桐にも又、同じような求心力があったのだろう。
    オウムに比べてあまりにも薄っぺらで底が浅いが、これは実話である。
    この程度の似非思想家に騙されるほどに社会が成熟していなかったのだ。
    彼の底の浅さは学内での他学生との討論で、あっさり論破されるところで提示されている。
    つまり、観客は沢田とは違って、あらかじめ片桐の正体が判っていて、この作品を主観的ではなくあくまでも客観的に観ることになり、事件を含むこの時代を醒めた目で俯瞰して見せられるという構造だ。
    だから、ラストで沢田が様々なことに思いを馳せ、泣きじゃくるところを見せられても、彼に寄り添うことは出来ない。
    これは作品の意図したところだろうか、それとも誤算だろうか?
    松山ケンイチの目はいつも虚空を泳ぎ、時に不気味な三白眼で睨みつけ、心は別の場所にあるかのようにぼそぼそと喋る。
    当時のこういう組織内では、「女性解放」の名の元に「女性差別」的行動が頻発していたはずだが、今そういったことをリアルに描くのはタブーなのか、あまり描かれてなかった。

    運動家になりたくて、名を挙げたくて、口から出任せで他人を巻き込む実態のない思想家。
    今こういう役をやれるのは松山ケンイチを置いて他にない。

  • 60点 良くできているのだけれど盛り上がらない。

    2011-06-04  by なつみかん。

    青臭い男(沢田/妻夫木)と嘘くさい男(片桐/松山)、どちらも地に足がつかないまま、実は幻影(学生運動・安田講堂事件)に浮かれ踊らされたという話。

    彼等は遅れてきた世代なのでしょう。
    学生運動全盛期の熱病のような盛り上がりを追いかけたのでしょうが、結局はつまらない事件となりました。
    その勘違いが、わからなくないだけに恥ずかしく、またイライラを主人公2人から感じていました。

    この映画で描きたい物は正確になされているのだと思いますがそれだけに、こちらの感情移入もし難く、結果盛り上がりは弱かったですね。

  • 80点 青春と挫折

    2011-04-19  by yoseko

    学生運動を背景に、「何者かになりたい」若者たちの青春と挫折が描かれた作品。

    妻夫木さんと松山さんの演技は秀逸で、理想に燃える新米記者の沢田(妻夫木)と革命家に憧れる梅山(松山)、理想と現実の狭間で揺れ動くそれぞれの心の葛藤が、痛いくらいに伝わってきました。

    「俺を本物にしてくれ」という、松山さん演じる梅山のセリフが、見終わった後もしばらく心の奥で燻っていました。

    ラストでは、妻夫木さんの繊細な演技に引き込まれ、心が締め付けられるような、ほっとするような、溢れ出る感情の波がこちらまで伝わってきて、気が付くと涙が頬を伝っていました。

    少し暗い内容ではありましたが、最後に救いを感じることができた気がします。

  • 80点 妻夫木に男を見る。

    2011-04-14  by 姫桃

    昨日試写会にて鑑賞しました。
    学生運動自体に関してちょっと勉強不足で背景がよくわからず、若干置いてけぼり感はあった。
    だけど、そうだとしても、目を離せない各役者の演技。
    素晴らしかったと思います。

    不安定で屁理屈な男、梅山(松山ケンイチ)
    不器用でまっすぐな男、沢田(妻夫木聡)

    それぞれ適役だったと思います。
    脇役の役者もちゃんと個性を出していた。

    うん、これはちゃんと勉強して真正面から受け止めないといけない映画だ。
    そう思ったのでたぶんもう一度観に行きます。
    気軽な気持ちでは観れない作品です。
    (実際退屈そうな観客も見られましたし)
    万人受けはしないでしょう。
    だけど、歴史の一面として未来まで作品として残る映画なんじゃないでしょうか。
    (買いかぶりすぎ????笑)
    現代の若者にはない力強さが見れますよ。

    ラスト、まさか泣くとは思いませんでした。不覚。

  • 80点 最後のシーンがずしりとくる

    2011-06-15  by ローラ

    '60年代でいう学生運動のように、体制への反抗、ってどういう時代にあっても、なんとなくかっこ良く見えて、漠然と支持したくなる気持ち、わかります。

    反体制っぽく見える行動であっても、そこに確かにあるはずの思想がそっちのけになってしまい、何を目的にした行動なのかがわからなくなってしまう。
    それに気づいても、気づかないふりをしたり、自分を正当化したりして冷静に考えたら出来ないような行為へ突っ走ってしまう。
    そういうのって、この作品の背景の時代にはよくあったことだと思います。

    でも、最初からウソっぽいものには胡散臭さがプンプンと臭っているんですよね。
    そういう胡散臭い運動家、梅山を松山ケンイチさんはすごく上手く演じていました。
    だから、人を虜にするようなカリスマ性が全く感じられないにもかかわらず、彼の運動についていく仲間がいたのは映像で観る限り、不自然な感じがしました。
    でも現状を打破したい、何かが始まりそうなものに賭けてみたい、という時代背景があったから可能だったのかも知れません。
    妻夫木くん演じる沢田が松山くん演じる梅山に惹きつけられたのはわかるんですけどね。

    中村蒼くんの鬼気迫る目力がすごく印象的でした。

    何といっても一番の見どころは最後のシーンでしょう。
    あれがあるから、この作品の落としどころがはっきりします。
    被害者然としていた沢田が、思わぬところで自分も紙一重だったことを知るのです。
    重いシーンでした。

    でも結局、梅山は最後までああいう人間のまま、だったんでしょうか…。きっとそうでしょうけど。

  • 80点 本物になれるんだ

    2011-06-08  by 北溟 僚

    自衛隊を襲ったことを雑誌に載せてほしい梅山が沢田に言う。
    「あの記事が載れば、僕たちは本物になれるんだよ」
    んっ、記事が出てそれが世間に公表されれば本物になれるって。
    いやいや、本物というのはそれ自身がそこにあるだけで輝きをはなっているもののことを言うのではないだろうか。
    雑誌に載ったから本物だとか、
    世間が騒いだから本物だとか、
    本物というには前提条件が必要なものではないだろう。

    梅山は、「僕たち」は本物になれると、沢田を誘う。
    甘い言葉で人を誘い、人を引きずりこむ梅山。
    後半で梅山の行動、言動が明るみになるほどに、
    化けの皮がはがれるという言葉がしっくりしてきた。

    言葉巧みで、
    人の心に入り込むことが上手くても、
    人を騙す人間は、
    地道に真面目に生きている人間にはかなわないと思う。
    また、人生そうでなくてはならないし、
    そうであってほしい。

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作品情報

(C)2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会

 



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