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パーマネント野ばら [DVD]

『パーマネント野ばら [DVD]』を価格比較。★★★☆(70点)『パーマネント野ばら』に対するみんなのクチコミ情報などもあります。

パーマネント野ばら [DVD]
70点
監督 吉田大八
出演 菅野美穂
発売日 2011年1月7日
定価 4,104円(税込)

 

価格比較

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商品詳細情報

販売元 デイライト
発売日 2011年1月7日
リージョン 2
ディスク枚数 1
形式 DVD


ぴあ映画生活ユーザーによる「パーマネント野ばら」のレビュー

  • 90点 前半、コメディ。後半、ラブ・ファンタジーの映画...

    2010-06-14  by HALU

    滋賀県草津市のシネコンにて鑑賞。
    先ず、この映画のみを観ての率直な感想と致しましては、事前に予告編を観た限りでは、<菅野美穂さん主演のシリアスな映画>という予想でしたが、その予想に反して、前半は、コメディタッチで実に面白く可笑しくて、後半はスッゴく切ない<ラブ・ファンタジー映画>でした。

    前半部分では、『女の子ものがたり』の大人バージョンといった感じの内容で、縦軸に、<親子愛>、そして、横軸に<友情>と<恋愛>を、終始、コメディタッチで描かれておりました。
    そのストーリー展開的には、夫と離婚して、一人娘もも(畠山紬ちゃん)と共に高知県の海辺の港町に帰郷した、主人公なおこ(菅野美穂さん)と、その友人たる、フィリピンバーを経営するママである、みっちゃん(小池栄子さん)、そして、貧乏長屋に住む、ともちゃん(池脇千鶴さん)との幼馴染みの3人の友情物語であり、特に、男運の悪い、みっちゃんと、ともちゃんの二人のエピソードには、終始、笑わせられっ放しでした。
    特に、この、みっちゃん(小池栄子さん)と、ともちゃん(池脇千鶴さん)のお二人の、そのコント顔負けの、豪快な転けっぷりが実にお見事で、スッゴく笑わせてもらいました。
    また、なおこ(菅野美穂さん)の母まさ子(夏木マリさん)が切り盛りする「パーマネント野ばら」に集うパンチパーマのオバサン達の、終始に亘っての「男のチ○コ」を連呼する会話には、この映画を観ているこちらの方が恥ずかしくなるくらいでした。

    ですから、菅野美穂さん自身が<我慢の芝居>と語られていたらしく、その通りに、周りの強烈なキャラクター陣を受け止める演技が要求され、これまでの菅野美穂さんの役柄とは、打って変わって、真逆の、<静かな芝居>という新境地的な一面を垣間見せた映画でもありました。
    その意味合いでは、若干、前半部分では、<静かなる演技>に徹するあまりに、菅野美穂さんの見せ場が少ない様な一面も感じ取られ、菅野美穂さんのファンにとっては少々物足りなさも感じられたかもしれなかったですね。
    当の主人公なおこ(菅野美穂さん)自身は、その二人の友人とは対照的に、高校教師のカシマ(江口洋介さん)との恋愛に夢中という設定で、前半部分を観た限りでは、果たして、この後、どういう展開になるのかと予想が付きませんでした。

    しかしながら、前半とは、一転して、後半では、その主人公なおこ(菅野美穂さん)の謎めいた秘密の真相が明かされることとなる、実に切ない驚愕のラストを迎えることとなるのでした。

    ここが、実に、本作品の脚本家たる、奥寺佐渡子さんの脚本の妙だと思われました。

    また、この作品を観た後に、西原理恵子さんのこの映画の原作漫画本を読んだのですが、原作漫画本を読んだ後での感想と致しましては、この実に切ない驚愕のラストを迎えるまでに、原作漫画本の場合には、そこに至るまでに、その気配が何度も描かれており、それほどにも驚かされないのですが、映画化に際して、そのエピソードを、この後半部分のラストに集約することにより、<切なさ感>を、より一層際立たせる<ラブ・ファンタジー映画>の様なストーリー構成となっておりました。
    また、原作漫画本では、主人公の<なおこ>の友人は数多く登場するのですが、それをあえて、その友人達を<みっちゃん>と<なおちゃん>に二人に絞り込みエピソードを集約し、また<「パーマネント野ばら」に集うパンチパーマのオバサン達>の爆笑エピソードなどに、振り替えて、絞る込む事により、より一層引き締まって、実に面白い映画になっておりました。

    この原作漫画本には、映画化の際にオファーが10数社も有った中で、あえて、この脚本が選ばれたのも解る気がする様な、実に良く出来た脚本で有った様に感じました。

    また、原作漫画本の方は、この作品以上に、スッゴくお下劣なギャグ満載の漫画本でしたので、映画化に際しては、あの程度で丁度良い具合に仕上げてあったのかと思われました。

    私個人的には、前半部分では、みっちゃんのお父さんのチェーンソーのエピソードが秀逸でした。
    思わず、笑いのツボにハマッてしまいました。
    また、後半部分の切ない驚愕のラストでは実にホロリとさせられてしまいました。

    本作品の脚本家たる奥寺佐渡子さん。そして吉田大八監督の演出がキラリと輝る一品で有り、また<静かなる演技>に徹した主人公なおこ役の菅野美穂さんはじめ、友人の、みっちゃん役の小池栄子さん。ともちゃん役の池脇千鶴さん。母・まさ子役の夏木マリさん。カズオ役の宇崎竜童さん。高校教師のカシマ役の江口洋介さんなどの脇役陣の好演も輝る一品でした。

    この映画を観て、より一層、感動したい御方々におかれましては、出来ましたらば、原作漫画本は、映画を鑑賞なされた後に、原作漫画本を読まれる事をお勧め致します。

    私的な評価と致しましては、西原理恵子さんの作品の映画化作品としては、『女の子ものがたり』、『いけちゃんとぼく』に次ぐほどの作品かと思われ、また後半部分の、実に切ない<ラブ・ファンタジー映画>の様な脚本仕立てには本当に感嘆致しましたので、多少甘口評価かもしれないですが、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。
    お勧め作品ですし、早速にも私の<お気に入り作品>入りです。

    本作品をご紹介・お勧め下さった、とりあたま様。しゅうや様に感謝です!!

  • 80点 笑いと衝撃のラスト

    2010-05-16  by しゅうや

    予告編では「菅野美穂のシリアス恋愛ドラマ」といったイメージだったのですが、意外や意外、前半は、その友人役小池栄子、池脇千鶴の二人の強烈キャラのネタ連発。場内は爆笑止まず、と言った感じでした。

    肝心の菅野さんは、江口洋介演じる教師との恋愛に没頭。あれ、主演なのに目立ってないぞ、と思いきや、ラストに彼女に秘められた衝撃の真相が明かされます。

    前半で思いっきり笑わせてもらった反動で、ラストの真相には、ほんとびっくり。
    いや、吉田監督、やられました。脱帽です。

    菅野さんファンには、少々物足りないかもしれませんが、小池栄子、池脇千鶴、夏木マリ、という脇がしっかり固めています。お勧めの一作です。

  • 70点 ドキッとした!

    2010-05-28  by なつみかん。

    何がドキッとしたかと言うと・・・
    コントじゃないのに転け方がうまくて、思いっきり良くコケていて(小池栄子・池脇千鶴さん)そこが意表をついて面白い
    他にも、”ひょっ”としたところで気の引き方がうまく、基本派手な展開のある作品ではないのに、それらが緩急となって飽きさせません。

    この節のオトコマエ、オンナマエだけに頼った若い子狙いぢゃない作りが好感持てます。
    (口コミで動員が増えてほしいですね。)

    原作者 ”西原理恵子”さんの作品映画化が昨年から続いてますが、中でも一番のできでしょう。

  • 90点 どんな恋でもないよりまし

    2010-06-29  by 出木杉のびた

    実際に、ガールズトークなるものを、聞く機会がないので、本当にこんなことばかり話しているのか、とても興味はあるのだが、それにしても、この「パーマネント野ばら」に集まるおばちゃんたちの下ネタトークは、男の僕でも引いてしまいそうな、過激な内容だ。しかし、その明けすけなエロ話には、ジメジメしたイメージはなく、かなりドライなのが救われる。

    そしてみんな本当に活き活きしている。自分たちの春は、エンドレスに続くのよ、とばかり、いつまでも恋多き人生だ。逆に恋をしていなければ、生きている理由が見いだせないかの如くだ。

    離婚して、この町に出戻ってきたなおこ(菅野美穂)も、秘めたる恋をしている。いつも人目を忍んでは、教師のカシマ(江口洋介)と逢い引きしている。別れた旦那のことは、ほとんど語られない。幼い娘のももさえも、時にはほったらかしで、淋しい思いをさせている。それでも、なおこは、カシマに夢中だ。

    なおことカシマの二人きりのシーンは、恋する男女の切ない感情が、画面一杯に溢れてくるかのようだ。もう若いとも言えないので、そんなに情熱的でもない。しかし、菅野の抑え気味の演技から、この人といるのが一番幸せだ、という気持ちと、彼がいない時の、どうしようもない淋しい気持ちとが、とめどもなく押し寄せてくる。

    旅館での帯を解いて、クルクル回るお遊びの、照れた無邪気な愛おしさから、カシマの姿が見えなくなった時の、なおこの不安な表情の演技まで、菅野美穂には、やられっぱなしだ。

    白眉は、夜の公衆電話での、泣き、だろう。
    「なんでうちこんなに淋しいが?」と、泣き崩れる姿には、恋したことがある人は、誰でも共感してしまうだろう。恋するって、どうしてこんなに切ないのだろう。会えない辛さ、その恋を失ってしまうかも知れない不安。そんな感情が、怒涛のごとく押し寄せて、僕も泣かされてしまった。

    なおこの友達が、ふたり出てくる。みっちゃん(小池栄子)とともちゃん(池脇千鶴)。この三人の仲良しグループは、どうしても同じ西原理恵子原作の『女の子ものがたり』を思い浮かべずにはいられない。男運が悪く、暴力を振るわれても、それでも男に恋しないではいられない、哀しい女の性。貧乏で疎ましがられていた女の子も、似たようなキャラだ。

    その他のキャラも、みんな個性的であくが強い。
    なおこの義理の父親カズオ(宇崎竜童)のセリフ、「男の人生は真夜中のスナックや」というのが、煙に巻かれているようだが、気持ちは分かる…かな。

    みっちゃんの父親も強烈だ。夜中に停電したと思ったら、この親父が、木の電柱を、チェーンソーで切って回ってる。この行動の根っこには、家族の喜ぶ顔が見たい、というダメ親父の哀愁が漂う。

    貧乏なともちゃんの男運の悪さには、同情してしまう。どうして暴力を振るう男ばかり、選んでしまうのだろうか。「歴代の男はみんな嫌い」と言ってのけるのは、自分に対する戒めか。

    山奥で、ゴミを集めて暮らしている婆さん。一緒に住んでいる男が、定期的に入れ替わるのだが、ちょっとブラックな展開を想像させるのは、原作・西原と、監督・吉田大八とで共通する毒の部分か。

    みっちゃんと、旦那の関係は、それこそ命懸けだ。
    「どんな恋でもないよりまし」とつぶやく彼女は、恋愛中毒だ。恋なしでは生きていけない。

    映画は恋をひと時も忘れられない女たちの群像ドラマであると共に、母と娘の関係性も描いている。なおこの肩口の傷。その理由が語られる時、母と娘の因縁を想わずにはいられない。

    今のなおこは、母親の気持ちも理解出来、娘の気持ちは、昔の自分の思いと同じだ。

    ラストシーンのなおこの表情が、いつまでも後を引く。

  • 90点 なおこの”幸せ”って何?

    2010-05-30  by クリス・トフォルー

    ラストで、まわりのすべての人が知っていて受け入れていたのだとわかる、なおこの境遇。
    先の「女の子ものがたり」の陰画のようなこの映画を観終わってから、考えてしまうのは、カズオおっちゃんもいっていた、なおこの幸せって果たしてなんだろうかということ。

    気のちいさな女の子だったなおこが、最初の“好き”を失くした日からから、やがておとなになっても、きっとこぼれ落ちる幸せとあふれ出る寂しさを、いつしか“うつつ”のなかでは受け止めきれなくなったのだろうことは容易に想像できる。親になったいまも、なおこは恋に焦がれるおんなのこのままなんだ。

    気のおけない、好き勝手言い合えるひと達に囲まれていても、いつか言えなかったただひと言の”好き”が言いたい。そんなかなわない思いが日々つのるばかりのなおこにとっての”幸せ”ってはたして何なのか?おとこだからでしょうか、見当もつきません。

    みっちゃんやともちゃんにイレアゲテもらえる自信もありませんが、なおこを遠くから見守りつづけるなんて、そんなカッコいいこともできそうにありません。おもえば男の居場所がない映画ですね。

  • 90点 人間らしさ

    2010-05-23  by トラップ大佐

    男と女はしょせん同じ人間で異性に対する思いは変わらない。人間らしさというか本質を包み隠さずにあからさまに描いているように思う。一途な思いというのはその後の人間をどうしょうもなくさせてしまう。そこから抜け出すにはよっぽどの何かがないとならない。いろんなことがあってみんな同じように歳をとっていく。女性も中年以降になると仲間同士でチンコの話をあんな風にしているのか、しているのだろうな。これも男も同じ。ヒロインが友達や親と接する時の雰囲気と先生と一緒の時の雰囲気の違いがどうもおかしいと思ってはいたがやはりでした。こういう手法の映画は他にもあったけど思い出せない。幼少の頃の風景と大人になってからの風景にあまり差がないのはこの田舎の港町が変化の多い都会と違ってほとんど変わらないということなのだろう。高知の小さな港町での人々の暮らしの風景がとても新鮮で、こんな街に思わず住んでみたくなる。土佐弁というのは今年は龍馬で聞くことが多くなっていることもあるが男も女もかっこいいね。ヒロインの菅野美穂よりも脇を固めたパワー炸裂の小池栄子と役柄で太った池脇千鶴の体当たりの演技がとても素晴らしい。バックに流れるギターの旋律も悪くない。

  • 70点 深く秘めた想い。

    2010-05-25  by KOTERRY

    コミカルすぎる人達と、
    あり得ない出来事ばかりで笑えます。
    夏木マリ、小池栄子、池脇千鶴など、
    不器用で笑ってしまう生き方だけど、
    それでも何故か懸命な姿。
    そして、さりげなく込められている、
    小さなメッセージたち。

    菅野美穂だけが普通に思えてしまう。
    それは、観ている人と重ね合わさせるためのように。。。

    この世界のどこかで起きているかもしれない、
    起きていたらいいなと思わせてくれるストーリー。

    笑いで心に隙を作っておきながら、
    最後に明かされる、深く深く、秘めた想い。
    それを温かく受け入れられるのは、今までの展開があったから。

    誰でも、何かを背負いながら生きている
    そう、改めて感じさせてくれました。

  • 90点 吉田監督による解釈の勝利!

    2010-07-28  by ぽってり

    原作に感動して何度も読んでいたので、映画化されると知って、わくわくしておりました。
    ただ、原作で繰り返される暗喩や謎のような場面をどのように映像化するのか不安でもあり、正直それほど期待はしていなかったのでした。
    映画を見て、野ばらの店内のリアルさ、小道具の細かさにまずノックアウト。圧巻は山の中に住む老夫婦のあばらや・・・美術スタッフのみなさんに敬意を表します。
    主演の菅野美穂さん・・・この人、演技のうまさは認めるものの、自信を持っているのが少し嫌味に感じることもありました。
    しかし…大変、失礼いたしました。彼女は本当に立派な女優さんです。「受けの演技」に苦労をされたということですが、天才的に見える部分と、努力をされたであろう部分と、才能を存分に堪能させていただきました。

    そして、最大のネックと勝手に思っていたカシマこと江口洋介さん。興業成績を意識したキャスティングかと少々鼻白みましたが、ほれぼれするほどかっこいいお姿でした。なおことの恋愛場面は、恋している時の気恥ずかしさ、それを上回る幸福感をしっかり思い出させてくれました。監督が出演を熱望したのもうなずけます。

    みっちゃんの小池栄子さん、ともちゃんの池脇千鶴さんの「当たり役」プラスのびのびとした演技、母親の夏木マリさんの酸いも甘いも噛み分けた確かな演技。実写ならではの満足感を味わえました。

    吉田監督は、西原ワールドをほぼ完璧に表現されたばかりか、原作ではあいまいにされていた部分について、彼自身の解釈を違和感なく溶け込ませた手腕に、心から賛辞を贈りたいと思います。

    原作が人気漫画の映画は数あれど、原作以上の感動は得られないもどかしさを感じておりましたが、やっぱりこれからも映画館に足を運ばずにはいられません。

  • 80点 パーマネント野ばらの「永遠」

    2010-08-15  by wagamama

    大学時代の女友達を誘って、
    渋谷の映画館で見ました。
    友達が産後ノイローゼになりかけていたとを知って、
    外に連れ出す口実で誘ったので、
    暗い映画でなければ、正直何でもよかった。
    どんなストーリーなのか、
    内容すらよく知らずに観に行ったのですが、
    結果、2人ともぐだぐだに号泣させられました。
    まだ明るい渋谷の街を泣きながら歩いて、
    いろいろな話をした。

    映画が終わった後の友人が
    「最後の小池栄子の台詞があったでしょう?
    あれ、T子ちゃん(私)が私に言ってくれているような気がして。。」と言った。
    なおこ(菅野美穂)がふと
    「ねえ、私、狂っているのかな?」と聞くと、
    みっちゃん(小池栄子)がにっこりして
    「私ら、ずっと世間様の注文する女をやってきたんだから、
    これからは好きに生きさせてもらお!」と言うシーン。
    きっと彼女は、家族を愛するあまり、
    良き母、良き妻になろうと頑張りすぎて、
    心が壊れちゃったんだろうな、
    そして、それに気づかなくてごめんねと思った。

    「パーマネント野ばら」は、恋に生きすぎてしまう
    おばちゃんや女の子がたくさん出て来る映画です。
    ろくでもない男に振り回される女たちのオンパレード。
    正直、見るに耐えません。
    痛々しい冗談も多くて、私はあまり笑えなかった。
    みんな、生きるのに不器用な人ばかり。
    でも、女同士で支えあうことで、
    かろうじて壊れないで生きている。
    それは、幼なじみだったり、母娘だったり、
    ご近所さん同士だったり。
    映画の宣伝文句には、
    大人の恋がどうのっていう
    コピーがついていましたが、
    恋より何より、女同士特有の支え合い方を
    描いた映画だと思いました。

    どんなに痛い目にあっても、
    どうしても男の人を必要としてしまう女たち。
    けれど心の中の一番大事な部分で、
    最後に頼りになるのは、
    やっぱり他でもない女友達しかいないということ。
    その一番大事な部分が一体何なのかは、
    上手く言えない。
    でも基本、男の人とはシェアできないものなんだな、と思った。

    話を私の友人に戻すと、この映画のチケットは、
    彼女の旦那さまが前売り券を買ってくれていた。
    別れ際に「いい旦那さまじゃない。
    優しいし、すごく大事にされてるじゃない」と言うと、
    彼女は急に悲しそうな顔になって言った。
    「そうなの。具体的なお願いは何でもしてくれるし、助けてくれる。
    私のことを心配してくれているのも伝わってくる。
    でも、男の人って、そういうわかりやすい形でしか、助けてくれないんだよね」
    また泣き始めそうだったので、
    そこで別れて地下鉄に乗った。
    同じ台詞をどこかで聞いた気がすると思ったら、
    映画の中の、菅野美穂の台詞だった。
    「あなたはいつも傍にいて、優しくしてくれるでしょう?
    何でもしてくれるでしょう?
    なのに、どうして、私、こんなに悲しいんだろう?」
    私には旦那さんの優しさやも、彼女のつらさもよくわかる。
    2人がすれ違っている部分も。

    女はどうしても、パーマネント(永遠)なものを求めてしまう。
    「ずっと」とか「永遠」とか
    、「”本当のもの”」とかを求めて傷つく。
    この世で生きている限り、
    永遠のものなんてひとつもないのだから。
    恋をしても、
    目の前にいる私の好きな人は、
    もしかしたら、もうここにはいないんじゃないか、
    亡霊になった人を好きで居続けているだけじゃないのか、
    そんな気持ちになることもある。
    そのさみしさや孤独感は、女の人特有のもので
    男の人は本質的に理解が出来ないものなのかもしれない。
    でもだからこそ、男の人が港に出て働いている間、
    女たちはずっと家を守って、
    家庭を育んでこれたのだと思う。
    そして行き場のない気持ちは、
    女同士のおしゃべりや美容で浄化させる。
    女が、美容院に行ったり身なりを整えることは、
    いつの時代も、それ以上の何かなんだと思う。
    映画の中で一番きらきらしているシーンは、
    美容院でのおばちゃんたちのシーンだ。
    そして町のおばちゃんが、
    「野ばらさんのとこのパーマが一番長持ちするわ」と微笑む、
    なんでもないシーンが、
    後になってじんわりと染み渡って来ました。

    それにしても、良い俳優さんが多かった。
    小池栄子の体当たりの演技にはびっくりした。
    池脇千鶴は「ジョゼと虎と魚たち」以来、
    ずっと気になっている女優さんですが
    今回も微妙な表情や存在感が圧倒的。
    菅野美穂は先出の公衆電話でのシーンが秀逸。
    そして夏木マリが格好よかった。
    最後の最後で表情を崩すのですが、
    その瞬間の演技だけで、
    作品のテーマがほとんど伝わって来たと言っても
    過言ではないくらいの表情をしている。
    目に焼き付きました。

    女の人に薦めたい映画です。

  • 70点 せつない恋がメインだけど友情に胸打たれた。

    2010-05-25  by じゅごん

    試写会で見させて頂きました。
    よみうりホールの音響と映像が残念でした。
    音響が悪くて高知弁だしで聞き取れない所が多々(涙)
    改善望みます。

    内容の方は女性なら必ず共感、反感、悲しい恋の記憶、とにかく何か感じる部分があると思います。

    なおこの秘密だけでの評価を決めるレビューをあちこちで見かけましたが
    この映画に関してはそこは着地じゃなく起点では?

    バツイチの恋なのに純真なあの感じ。
    みっちゃんの「どんな恋でもないよりマシ。」

    ダメ男に振り回されるともちゃんとみっちゃんを
    なおこがそのまま受け止めて見守るように
    2人もなおこをそのまま見守ってるのが沁みる。

    横一列に並んで手を繋いで
    自分も傷だらけだからこそお互いの痛みを思う愛に溢れてる。

    終わってからそれぞれの会話を思い出して胸打たれます。

    菅野さん、小池さん、池脇さんがそれぞれとても良かったです。

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