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『悲しみに、こんにちは』の映画論評・批評


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スペインの女性監督が陽光の中で描き出す
ひと夏のスケッチ

written by:細谷美香
(2018/07/19更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 しみじみと感動できます
原題 ESTIU 1993
製作年/国 2017年/スペイン
配給 太秦=ノーム
ヘッド館 ユーロスペース
時間 100
公開日
監督

 


『悲しみに、こんにちは』


子供たちがごく自然に息をしている映画に駄作なし。そしてそこに花火の情景が重なれば、物語はより陰影を増していく。そんなことをあらためて思わせられたのは、今年『万引き家族』『フロリダ・プロジェクト…』、そしてこの作品に出会ったからだ。主人公はある病で母親を失い、叔父と叔母、いとこが暮らす田舎町へと引っ越したフリダ。なかなか新しい暮らしになじむことができない彼女は、叔母が前髪をすいてくれた櫛を車の窓から放り投げ、姉のように懐くいとこを森の中に置き去りにしてしまうこともある。

自伝的な要素を織り込んだというこの作品で長編デビューを果たしたカルラ・シモン監督は、ささやかな抵抗を繰り返すフリダの感覚を優しく包み込むように、カタルーニャの陽光を映し出した。一方で怯えと畏れを呼び起こす鮮やかな血をモチーフにしながら、ある病をめぐる1993年という時代の悲劇も伝えている。悲しいときには、悲しいと言っていい。ふくれっ面の女の子がやっとこの家でわんわん声を上げて泣くシーンから浮かび上がるのは、子供が子供でいられる時間への肯定と祈りだ。またひとり、ずっと追いかけていきたい監督が増えた。

 

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【関連作品】
悲しみに、こんにちは

(C)2015,SUMMER 1993

 

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