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『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』の映画論評・批評


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自分自身こそ最大の敵!
アスリートの本質を冷徹に見据えた力作

written by:相馬学
(2018/08/29更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 ハラハラドキドキ興奮します
原題 BORG MCENROE
製作年/国 2017年/スウェーデン=デンマーク=フィンランド
配給 ギャガ
ヘッド館 TOHOシネマズ 日比谷
時間 108
公開日
監督

 


『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』


ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローは、いずれもプロテニス史に名を残す天才プレーヤー。1980年のウィンブルドン決勝戦で激突した彼らの3時間55分に及ぶ激闘は、今も伝説のように語り継がれている。この名勝負をクライマックスに据え、両雄の歩みを捉えたのが本作だ。

ボルグは精密機械のように冷静で正確な名手、一方のマッケンローは納得のいかない判定を下した審判に噛みつくほどの激情タイプであることは、広く知られている。しかし、ここで描かれるのは真逆ともいうべき素顔だ。ボルグはウィンブルドン5連覇がかかる大会を迎えてナーバスになって繊細さを欠き、最愛の婚約者や信頼を置いていたコーチをも傷つけるほどのエゴイストになってしまう。逆にマッケンローはコートで相変わらず悪童そのものだが、ホテルに戻ると独りで考え込みストイックに戦略を練る。そこに浮かび上がるのは、自分自身と格闘する者たちの壮絶な姿勢。ぎりぎりまでそれを突き詰めた果てにセンターコートに立つ両雄の対決は、結果を知っていても熱いものを覚えるだろう。死地に向かうような覚悟で戦いに臨むアスリートの凄みを、リアルに切り取った力作だ。

 

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(C)AB Svensk Filmindustri 2017

 

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