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『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の映画論評・批評


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単なるリメイクを超え日本社会を肯定で包む
国民映画の可能性

written by:森直人
(2018/08/29更新)

ジャンル 青春ドラマ
気分 爽やかな感動が味わえます
製作年/国 2018年/日本
配給 東宝
ヘッド館 TOHOシネマズ 日比谷
時間 119
公開日
監督
PG12

 


『SUNNY 強い気持ち・強い愛』


韓国映画の名作『サニー 永遠の仲間たち』が、素敵な日本映画に生まれ変わった。オリジナルが描いたのは1980年代半ば、韓国社会の民主化運動の流れを背景に、洋楽に熱狂し、ナイキの靴やスポーツバッグなどを身につけた女子高生の青春。対してこちらは90 年代半ば。カラオケボックスが大流行し、日本でCDが最も売れていた時代。珠玉のヒット曲群に彩られながら、ポストバブルの不安定な社会をたくましく生きる当時のJK、コギャルたちがルーズソックスを履き、お気に入りのショッパーを持って街を闊歩する。

お話は2層構造だ。裕福な家庭に暮らしながらどこか倦怠した日々を送る主婦の奈美(篠原涼子)が、旧友との再会をきっかけにキラキラした過去を思い出す。阪神・淡路大震災で被災し、東京近郊の女子高に転校してきた17歳の奈美(広瀬すず)。彼女はそこでかけがえのない仲間たちに出会い、音楽祭に向けてダンスチームを結成する。

黄金のスタンダードを集めた選曲が強力。安室奈美恵の『SWEET19BLUES』が切ない恋を呼び起こし、久保田利伸の『LA・LA・LA・LOVE SONG』が校門前のスロープをミュージカルの舞台に変えてしまう。こうした美しい記憶の再構築が、今を生きる力に替わる。自分の人生の主役として、複雑な事情を抱えた大人の女性たちが快活さとエネルギーを取り戻す。

大根仁監督のポップな語り口やディテールのこだわりと、川村元気プロデューサーの企画力がかけ合わさり、『モテキ』や『バクマン。』でも組んだ最強タッグならではの広範に届く力を生んだ。エンディングを飾る小沢健二の『強い気持ち・強い愛』には号泣必至。日本独自の風俗や文化を肯定のパワーで包み込んだ本作は、新たな国民映画として迎えられるかもしれない。

 

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(C)2018「SUNNY」製作委員会

 

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