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『ピーターラビット』の映画論評・批評


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ベストタイミングで完成した、
多様性社会のブラックコメディ

written by:よしひろまさみち
(2018/05/17更新)

ジャンル コメディ
気分 原作が有名です
原題 PETER RABBIT
製作年/国 2018年/米
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ヘッド館 TOHOシネマズ 日比谷
時間 95
公開日
監督

 


『ピーターラビット』


2017年、奇しくもトランプ政権騒動の中、それに対する皮肉のように『ゲット・アウト』が大きな注目を浴びたが、たまたまとはいえ、今年もそのような作品に巡り会うことができた。それが『ピーターラビット』だ。

この作品の素晴らしさは、あのファンタジックな絵本世界をそのまま抜き取ったような実景に、絵本イメージからは想像もつかないちょいワルなピーターを合成して、現代社会の問題をサラッと笑い飛ばしているところ。

そもそもは、湖水地方を舞台にしたファンシーなイメージの絵本が原作だが、実際は結構ブラックであることを思い出してほしい。絵本の中でもピーターのお父さんは、マグレガーおじさんにパイにされてしまっていたりするのだから(本作にもチラッとそのエピソードは出てくる)。ピーターVSマグレガーという対立は、とりもなおさず“他者を受けとめられない人間同士の戦い”=寛容さを失ったブリグジット以降の英国問題の比喩。多様性を受け入れられず、ましてやウソで塗り固めて体裁を整えようとすると、大事なものを失うということを浮き彫りにしている。

恐らくこの映画の製作時は、こんな世の中が待っているとは想像だにしなかっただろう。だが、この裏テーマをブラックユーモアとアクション、愛らしい動物達で彩って描いたことで、子どもはもちろん、今を生きる大人の心にも残る作品に昇華したのではないだろうか。

 

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