ただいまの掲載件数は タイトル59758件 口コミ 1155051件 劇場 587件

映画情報のぴあ映画生活 > 作品 > 友罪 > 映画論評・批評

『友罪』の映画論評・批評


作品情報 | 関連ニュース | |

痛ましい事件の奥にある“いちばん小さな声”を懸命にキャッチすること

written by:森直人
(2018/05/25更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 原作が有名です
製作年/国 2018年/日本
配給 ギャガ
ヘッド館 TOHOシネマズ 日比谷
時間 129
公開日
監督

 


『友罪』


まさに渾身の力作。モチーフとなるのは少年犯罪の傷跡だ。当時14歳だった連続殺傷事件の犯人――かつての“少年A”でありながら、必死に社会復帰を目指す鈴木(瑛太)。ジャーナリストの夢を引きずり、鈴木との友情と信頼が築かれる中で相手を裏切る行為に引っ張られていく益田(生田斗真)。彼らふたりの心の交流と狂おしいほどの苦悩や葛藤が描かれつつ、他にも過去にとらわれて現在と未来に逡巡する者たちの姿が、群像劇として網の目のようにつながる。それはわれわれが抱える闇や歪みを極めて濃厚な形で映し出した、今の日本社会の縮図のようだ。

監督は瀬々敬久。多様な題材を手がける彼が、『ヘヴンズ ストーリー』や『64−ロクヨン− 前編/後編』といった大作での試みを今回はソリッドに研ぎ澄ませた。加害者と被害者の関係やその反転、周囲への影響にまで目を運び、負の連鎖を苦慮し、希望の在り処を模索する。特に重要なのは劇中で提示されるキーワードでもある“いちばん小さな声”をキャッチすることだろう。現実にかき消され、センセーショナリズムとしていたずらに消費されもする事件の奥にある微細な主張を、瀬々は映画をとおして懸命に拾おうとしている。

 

1
【関連作品】
友罪

(C)薬丸 岳/集英社 (C)2018映画「友罪」製作委員会

 

映画ファンが注目ポイントはどこ? 『プーと大人になった僕』特集
ぴあの映画特別号「ぴあ Movie Special」、最新号となる秋号が10/1発売!
新作続々、公開中!マーベル・コミック映画ニュースまとめ!
あの映画の“核心”に迫る!話題作のキャスト・スタッフに直撃!【インタビュー記事まとめ】
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』まとめ
『インクレディブル・ファミリー』特集
音を立てたら即死!? 全米大ヒットホラー『クワイエット・プレイス』をはじめ、あの“くまのプーさん”を実写化した『プーと大人になった僕』、豪華キャスト集結の『食べる女』など新作続々更新中! 映画論評・批評の新コーナー“critic”

クチコミ満足度ランキング

初日満足度 観客動員数 DVDレンタル

満足度 投稿数 観たい ファン

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』まとめ
未来の映画監督たちよ、ここに集え!