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『グレイテスト・ショーマン』の映画論評・批評


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ミュージカル映画としては“見本”のような仕上がり

written by:斉藤博昭
(2018/02/13更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 音楽やダンスがGOOD!
原題 THE GREATEST SHOWMAN
製作年/国 2017年/米
配給 20世紀フォックス映画
ヘッド館 TOHOシネマズ 新宿
時間 105
公開日
監督

 


『グレイテスト・ショーマン』


ミュージカル映画というジャンルにおいて王道の作りである。オープニングでいきなり、主人公P.T.バーナムの人生とキャラクターが凝縮されたナンバーが披露され、史上最大(グレイテスト)のショーが始まることを予感させる。バーナムの少年時代から一気に青年期へと流れる二曲目といい、作品全体におけるミュージカルナンバーの配置がパーフェクトだ。曲を手がけたのは、『ラ・ラ・ランド』の作詞家コンビだが、『ラ・ラ・ランド』のときは別の作曲家だった。むしろこのコンビは、作詞・作曲の両方を担当し、昨年のトニー賞を受賞した「ディア・エヴァン・ハンセン」でミュージカルのコツをつかんだと思う。今作でも各ナンバーの統一感、メリハリが見事だ。

キャストそれぞれに見せ場があり、なかでもヒュー・ジャックマンとザック・エフロンのバーでのダンスが圧巻。肉体のシルエットも、得意な動きも異なるふたりのシンクロはじつに味わい深く、バーテンダーなどバックダンサーの細かい振付も秀逸。ただ、全体の振付では、屋上でヒューとミシェル・ウィリアムズが踊るシーンなど数カ所で、もう少し、繊細かつロマンチックな動きが多用されれば、さらに“ときめき度”が上がった気もする。

「This Is Me(これが私)」というナンバーが象徴するように、“自分と異なる他者を認める”という作品のテーマは、現在の社会にぴったりで、全編に貫かれている。とはいえ、バーナムと個性あふれるパフォーマーとの信頼と絆や、バーナムと家族とのドラマは、意外なほどあっさり描かれ、深く共感するのは難しい。そもそも極上の歌とダンスで満足させるミュージカル映画なのだから、そこまで要求する必要もないのだが……。

 

1

(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

 

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