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『女は二度決断する』の映画論評・批評


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誰が彼女を裁けるのかという重い問いかけが
心を揺さぶる

written by:佐藤久理子
(2018/04/13更新)

ジャンル 人間ドラマ
原題 AUS DEM NICHTS
製作年/国 2017年/独
配給 ビターズ・エンド
ヘッド館 ヒューマントラストシネマ有楽町
時間 106
公開日
監督
PG12

 


『女は二度決断する』


『愛より強く』でヨーロッパ映画界を席巻して以来、今やドイツを代表する監督となったファティ・アキンが、ダイアン・クルーガーにカンヌ映画祭女優賞をもたらした新作。2000年代にドイツ国内で多発した、移民を狙った無差別テロを題材に、残された者の視点から描くことで、われわれの倫理観に揺さぶりをかける。

移民の夫と幼い息子に囲まれたカティヤのささやかな幸せが、突然テロによって奪われる。ふたりの命を奪った容疑者が逮捕されたにもかかわらず、予期せぬ敗訴を被った彼女はさらなるどん底に突き落とされる。行き場のない怒り、絶望、拭えない悲しみ……。

アキンの映画が常にそうであるように、本作もまた理性で割りきれない人間の激情を描き、観る者の左脳を麻痺させる力に満ちている。もはや生きる目的を亡くした彼女が捨て鉢で取る行動について、観客が高見からジャッジできるのならラクだろうが、アキンはそうはさせてくれない。むしろ彼は、いったい誰が彼女を非難できるのか、という問いを突きつけてくる。だからこそ本作は究極の問題作なのであり、観た後も容易には消えない、重い感慨を残すのだ。

 

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【関連作品】
女は二度決断する

(C)2017 bombero international GmbH & Co. KG. Macassar Productions. Pathe Production.corazon international GmbH & Co. KG.Warner Bros. Entertainment GmbH

 

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