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『火花』の映画論評・批評


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菅田×桐谷の映画版は、板尾創路監督が狙った挑発的な演出に息をのむ

written by:イソガイマサト
(2017/11/16更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 原作が有名です
製作年/国 2017年/日本
配給 東宝
ヘッド館 TOHOシネマズ スカラ座
時間 121
公開日
監督

 


『火花』


お笑い芸人・又吉直樹の芥川賞受賞作をドラマ化に続いて映画化した本作だが、原作も読んでいないし、ドラマ版も観てないのでそことの比較はできないし、比較することにはそもそも何の意味もない。売れないお笑い芸人の10年に渡る友情を、その世界の酸いも甘いも知り尽くしたお笑い芸人の板尾創路が、菅田将暉と桐谷健太をダブル主演に迎えて自らのメガホンでわざわざ視覚化したのだから、語るべきはその魅惑のコラボが何を産み落としたのか? それが観る者に何をもたらすのか?だけで十分だと思うのだ。

と、前置きが長くなったが、ここからが本題。複数の演技バトルがトーナメント方式の試合のように設定された多重構造のドラマはかなり挑発的で、それだけで息をのむ。菅田は現役芸人の川谷修士(2丁拳銃)とお笑いのネタと芸人の哀切のドラマを体現し、桐谷の方は同じ俳優の三浦誠己と同様の芝居を確立。そんな若干違うアプローチでそれぞれのお笑いコンビを生きたふたりを、板尾監督は映画の後半で狙い澄ましたように激突させるのだからたまらない。そこで流れる菅田の涙は本物。生々しいエモーションに私たちの心も激しく揺さぶられる。

 

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【関連作品】
火花

(C)2017「火花」製作委員会

 

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