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『ボンジュール、アン』の映画論評・批評


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ソフィアのママの監督作は
熟年版『ロスト・イン・トランスレーション』

written by:長谷川町蔵
(2017/06/28更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 おしゃれな感覚が楽しめます
原題 PARIS CAN WAIT
製作年/国 2016年/米
配給 東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
ヘッド館 TOHOシネマズ シャンテ
時間 92
公開日
監督

 


『ボンジュール、アン』


ハリウッドに君臨する映画監督一家、コッポラ・ファミリー。一家の歴史は、ジア・コッポラの監督デビューによって3代目に突入したわけだが、ここにきて家長フランシス・フォード・コッポラの妻、エレノア・コッポラが齢80歳にしてメガホンを取ることに。過去に傑作ドキュメンタリーを撮っているとはいえ、これには正直戸惑った。

だけど内容を観たら納得。仕事に多忙な夫に対して疎外感を覚えるヒロインのささやかな冒険というプロットにおいて、本作は娘ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』の熟年バージョンだからだ。劇中、主人公が「娘が好きな曲なの」と言ってカーステレオでフランスのロックバンド、フェニックス(フロントマンのトーマス・マーズはソフィアの夫)のナンバーを聴くシーンにはニヤリとさせられる。また劇中で言及される“亡くなった息子”のモデルはジアの父にあたる長男ジャン=カルロのことだろう。

きっとエレノアは、家族の歴史を一家の家業である劇映画で振り返りたくなったに違いない。そんなエレノアの分身である主人公を、夫の作品の常連であるダイアン・レインが好演している。

 

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【関連作品】
ボンジュール、アン

(C)American Zoetrope,2016

 

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