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『シェイプ・オブ・ウォーター』の映画論評・批評


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どこまで深いんだ!
とディティールのひとつひとつに感銘&圧倒

written by:村山章
(2018/03/12更新)

ジャンル ラブ・ストーリー
気分 心から泣けます
原題 THE SHAPE OF WATER
製作年/国 2017年/米
配給 20世紀フォックス映画
ヘッド館 TOHOシネマズ 新宿
時間 124
公開日
監督
R15+

 


『シェイプ・オブ・ウォーター』


すでにアカデミー賞作品賞等に輝き、その素晴らしいクオリティは折り紙付きの『シェイプ・オブ・ウォーター』。“中年女性と半魚人の恋”というプロットを普遍性のあるクラシカルなラブストーリーに昇華させたデル・トロ監督には驚嘆しかなく、また来日した監督から次々と飛び出す名言マシンガンっぷりには驚かされたし、細部にまで織り込まれた真摯なメッセージの深さにも感銘を受けた。
 
ただ、映画はそういった情報を念頭において楽しむものではない。この精神的に疲弊した現代に濁りのない愛と希望の物語を成立させたいというデル・トロの思いや意義には共鳴しつつも、筆者のように初見ではシンプルなボーイ・ミーツ・ガール物語の構造に気を取られてしまい、多層的なテーマに気づききれなかった人もいるのではないか。恥ずかしながら、デル・トロがあまりにも美しい映画を撮ったせいだ!と責任転換したくなる。
 
いや、だからこそ、ちょっとしたシーンを思い返したり、再び劇場に足を含んだり、デル・トロが共同執筆した小説版に手を伸ばしたりすると、出るわ出るわ、見逃していたディティールに込められた豊潤な表現や、われわれに投げかけられた問いかけの数々が。とりわけ本作で最大の嫌われ役と言えるマイケル・シャノン扮するストリックランドに視点を移すことで、本作が内包する苦みと複雑さに圧倒されるような感覚を覚えた。
 
2度以上観てください!とゴリ押しするつもりはないのだが、最初の印象はただの出発点でしかなく、何度も何度も噛み締める価値のある映画であり、物語であると、時間が経てば経つほど確信めいたものが広がっていくばかりである。

 

1

(C)2017 Twentieth Century Fox

 

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