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『ムーンライト』の映画論評・批評


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誰も想像できなかった でも世界中が待っていた現代社会を照らす作品

written by:宇野維正
(2017/03/08更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 しみじみと感動できます
原題 MOONLIGHT
製作年/国 2016年/米
配給 ファントム・フィルム
ヘッド館 TOHOシネマズ シャンテ
時間 111
公開日
監督
R15+

 


『ムーンライト』


単純に素晴らしい作品というだけでなく、これまで観たことがないような作品だ。ゲットーで育った黒人少年の成長物語という点では、『ボーイズ’ン・ザ・フッド』を筆頭とする90年代ブラックムービーが繰り返し手掛けていた題材だが、ギャングスタ・ヒップホップのブームを背景に作られていた当時とはアプローチの仕方がまったく異なる。より私的で、詩的で、繊細。簡単に言えば“アート映画”寄りということになるが、語られる対象と物語の力強さが“アート映画”的な小賢しさをすべて吹き飛ばしてしまう。

タイトルとなった『ムーンライト』については、作中でとても胸を打つエピソードが語られ、また美しいシーンとしても登場するが、それが“色”ではなく“光”であることに注目してほしい。問題は色(人種やセクシャリティ)にあるのではなく、それを照らす光(社会の視線)にあるのだ。言うまでもなく、映画とは“光の芸術”であり、だからこそこの物語は映画として語られなくてはいけなかった。唯一の気掛かりは、この一世一代の傑作をものにしたバリー・ジェンキンス監督が今後どうやって今作を超えていくのか想像もつかない、ということくらい。

 

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【関連作品】
ムーンライト

(C)2016 A24 Distribution, LLC

 

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