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『エイリアン:コヴェナント』の映画論評・批評


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SFスリラーへの原点回帰に見る
鬼才リドリー・スコットの本気

written by:相馬学
(2017/09/14更新)

ジャンル SF
気分 コワ〜い体験ができます
原題 ALIEN: COVENANT
製作年/国 2017年/米
配給 20世紀フォックス映画
ヘッド館 TOHOシネマズ 日劇
時間 122
公開日
監督
R15+

 


『エイリアン:コヴェナント』


スクリーンで描かれた宇宙生物の中でも、最も狂暴なものとして記憶される『エイリアン』のクリーチャー。生みの親である鬼才リドリー・スコットが、同作の前日談となる3部作の製作に取り組み、その第1弾として『プロメテウス』を放ったのは、ご存じのとおり。第2弾となる本作ではより深く、エイリアン誕生の秘密に踏み込んでいく。

『プロメテウス』でスコットが描いたのは、創造主という“親”を創造物という“子”が乗り越える話だった。しかし、思索的なドラマはファンの不評を買い、シリーズ初体験の観客からは難解というレッテルを貼られてしまう。その点、今回はシリーズの伝統に則り、SFスリラーの色を深めていく。宇宙船のクルーが未知の生命体の出現によってサバイバルを余儀なくされる……というストーリーはシリーズの基本を踏襲したものだ。緊迫感溢れる展開はもちろん、血のり増量のスプラッター描写を見ても、本作の指針が恐怖の方向に振れているのは明らかだ。サバイバルもスリル満点で、誰が生き残るのかという興味を引かずにおかない。そして、シリーズ中最も救いのない結末。スコットは本気で観客を怖がらせようとしているのがよくわかる。

創造主と創造物というテーマを踏まえつつも、スリラーに徹する潔さ。スコットが本気でエイリアンを撮ろうとしていることが、本作からはよくわかる。2019年公開予定の完結編が楽しみになってきた。

 

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