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『スプリット』の映画論評・批評


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シャマラン節全開!
まさかの広がりを見せる驚愕のエンディングに舌を巻く

written by:村山章
(2017/05/15更新)

ジャンル ホラー
気分 コワ〜い体験ができます
原題 SPLIT
製作年/国 2017年/米
配給 東宝東和
ヘッド館 TOHOシネマズ 新宿
時間 117
公開日
監督

 


『スプリット』



3人の女子高生vs23重人格のサイコ誘拐犯。宣伝文句でも謳っているように『スプリット』の骨子はシンプルそのもので、説明するのに一行あれば事足りる。しかしM・ナイト・シャマランが作る映画は常に、一見ベタなジャンル物を独特の視点で再構築する実験室のようなもの。本作でも観客の予想の斜め上を行く展開が満載で、あの手この手で怖がらせ、同時に笑わせてくれたりもするので、観客としては「これってなんの映画だっけ?」と困惑することになる。

この困惑状態をシャマラン自身は「ジェットコースターに乗ったような状態」に例えている。要するに観客に「何が何だかわからないけど面白い!」と思わせるのがシャマランの真骨頂であり、『スプリット』もいきなり女子高生が拉致される序盤からノンストップで、あの手この手のシャマラン節を繰り出してくる。「何だこの映画?」と思ったアナタは「ようこそ“シャマラン・ランド”へ!」と手招きされているのである。

ただ、今回はシャマラン映画の中では笑いの成分が少なめかも知れない。筆者は恐怖と笑いとヒューマンドラマの正三角形こそがシャマランが目指すものだと信じているが、本作では23重人格の誘拐犯ケビンと誘拐された少女ケイシーの心の闇に焦点が絞られていく。シャマランといえば「どんでん返し」が代名詞のように付きまとうが、今回ほどダークな人物像をメインに据えたのは初めて。しかしそんな重めの物語も、シャマランが広げたさらなる大風呂敷のプレリュードだったことが分かるラストシーンの驚愕よ。一体“シャマラン・ランド”はどんな壮大な拡張計画を進めているのか、それを見極めるためにも必見の一本であることは間違いない。

 

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スプリット

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