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『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』の映画論評・批評


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夢とうつつの物語が入り混じり、やがて浮き彫りに
なる“知らないワタシ”

written by:藤津亮太
(2017/03/03更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 爽やかな感動が味わえます
製作年/国 2017年/日本
配給 ワーナー・ブラザース映画
ヘッド館 丸の内ピカデリー
時間 110
公開日
監督

 


『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』


ワタシはどうしてワタシなのか。思春期に誰もが抱く素朴な疑問。それを率直に、しかしエンターテインメント性たっぷりに描いたのが神山健治監督の最新作『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』だ。

主人公のココネは高校3年生。最近昼寝してばかりのココネは、同じ夢を繰り返し見ていた。夢の中に現れるのは、ハートランド王国のお姫様・エンシェン。エンシェンは、国を襲う“鬼”をやっつけるため城を抜け出し、ピーチという青年と旅に出る。一方、現実ではココネの父モモタローが突然警察に拘束されるという事件が起きる。その元凶はココネに託されたタブレットPCにあるらしい。父を助けようとするココネの行動と夢の中のエンシェンの物語が交錯しつつ物語は進む。 ユングは夢は無意識から現実へのメッセージと解釈したという。『ひるね姫』で描かれる夢はその点で、ユングの語った夢と近い。夢はちっちゃなお姫様の大冒険を通じて、まるで謎掛けのようにココネを導き、忘れていた大切な思い出を彼女の中に蘇らせる。それは高校3年生という多感な時期のココネにとって、“ワタシ”を確認するために必要なものだった。人は自分がどこから来たかを再確認することで、未来へ踏み出すことができる。

主題歌は『デイ・ドリーム・ビリーバー』。映画のラストまで見れば、どうしてこの曲が選ばれたかその理由がわかる。そこもこの映画の胸を打つポイントだ。

 

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(C)2017 ひるね姫製作委員会 

 

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