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『ゴースト・イン・ザ・シェル』の映画論評・批評


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スカーレット・ヨハンソンが新たな命を吹き込んだ“少佐”がこの上なく魅力的!

written by:斉藤博昭
(2017/04/13更新)

ジャンル アクション
気分 原作が有名です
原題 GHOST IN THE SHELL
製作年/国 2017年/米
配給 東和ピクチャーズ
ヘッド館 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
時間 120
公開日
監督

 


『ゴースト・イン・ザ・シェル』


どこか既視感がある。その既視感を肯定的にとるか、否定的にとるかで、この作品の好き/嫌いは分かれるかもしれない。

未来都市の風景は、『ブレードランナー』や『フィフス・エレメント』を連想させ、SF作品としてのビジュアルという点からは、目新しさは少ないかもしれない。既視感が快感につながるのは、同じ『攻殻機動隊』を原作にした押井守作品への濃厚なオマージュである。あるシーンなど、キャラクターの風貌や会話、演出もそっくりで、押井作品のファンは、そのサービス精神を好意的に受け止めるべきだろう。日本のアニメの美しき複製として、海外のメディアが本作を「上等なコスプレのよう」と評したのは、うなずける。

作品への賛否が混沌とするなかで、確実な点がひとつだけある。それは、スカーレット・ヨハンソンのカリスマ的な輝きだ。非人間的クールさと、自分のアイデンティティーを探す泥臭い苦悩の両面を演じ分け、脳以外はアンドロイドという複雑なキャラクターを鮮烈に体現している。逞しさ、そして過剰なセクシーさも強調するボディスーツのシルエットは、アクションヒロインの理想型と言えそうだ。残念なのは、スカーレットのインパクトによって、他のキャストの存在感がかすんでしまったこと。そして肝心のサイバーテロの犯行の恐ろしさがモヤモヤとして伝わらないなど、いくつかの不満もある。しかし、日本で生まれた作品がハリウッドでどう映像化されたかという一点において、過去の失敗作とは明らかに違う真摯なアプローチは、日本人としてスクリーンで確認する価値が十分にあるだろう。

 

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